最近水道代が上がっている
水道代が徐々に上がっているような気がする?と言う方はいませんか?
なるべく節水には心がけているのにおかしい?と思われる方は家の水道周りを点検してみましょう。キッチンや洗面台、浴室、洗濯機水栓、他にも外にある蛇口はどうですか?
いったいどこなんだろう?と言う方はトイレをチェックしてみてください。
ではどこをチェックすればいいのでしょうか?
チェックポイントその1
まず便器の溜まっている水の水面が揺れていないかをチェックします。つまりタンクからの水が便器側に少量ずつ漏れている可能性があります。目視では分かりずらいという方はライト(懐中電灯)を水面にあてて点検しましょう。
トイレットペーパーを使った検証もできます。水面より上側の水が流れてくる辺りに付けて濡れてしまうかどうかを見ることができます。止まっていればトイレットペーパーは濡れません。最初から濡れているなら少し拭いてから確かめてください。
常に水が流れ出ているようでしたら、そこが原因です。
チェックポイントその2
トイレのタンクから水が漏れている「音」がしませんか?「ピチャッ・ピチャッ」「シュー・シュー」といった定期的に水が落ちる(漏れる)音がしていることがあります。
これもタンクから便器側に水が漏れているサインです。つまりタンクに貯めているはずの水が何処からか漏れ出ているということになります。本来なら一定量の水がタンクに溜まった状態でキープされるはずです。ところが水が便器側に漏れ出てしまっていることになります。
トイレが原因かどうかを確かめる方法
チェックポイントその1、その2に該当しているようでしたら、そこが水漏れの原因かどうか確実に確かめる方法があります。それは「水道メーターのパイロットの動きを見ること」です。水漏れしている状態では少しずつでもパイロットが回転しています。(パイロットとは何か?こちらをどうぞ➡漏水してますよ!と言われたら確認すべきこととは?)
まずトイレの給水管にある止水栓を閉めます。
水が完全に止まったら、水道メーターのパイロットが止まっているか?動いているか?を確認します。止まっていればトイレのタンクが原因で水漏れしていたことになります。
ではタンクの中の何が原因で水漏れが起きてしまっているのでしょうか?
原因その1
「フロートバルブ」の劣化です。このパーツはどこにあるかと言えばタンクレバーを動かすとチェーンが繋がっていてタンクの下の方の黒いゴムのようなものが連動して動きます。そのゴム製の部品です。この部品がタンク内の水を便器側に出したり止めたりしている「弁」の働きをしています。
この部品はずっとタンク内の水に浸っています。そのためゴムも溶けやすくなります。ゴム製であるのにも理由があって、タンクに水が溜まっていくと水圧がかかりゴムの特性で隙間に密着することで水が止まる仕組みになっています。10年を過ぎてくると劣化が始まります。
この部品の交換は簡単にできます。水を止めたままにして使い捨てのようなビニール手袋を装着して交換してください。サイズがありますので間違わないようにしましょう。不安な方は三栄水栓の「PH84-92X」というマルチ型をお勧めします。(球状のタイプは上のこちらをどうぞ➡フロートバルブを交換する方法)
原因その2
「ボールタップ」の故障です。
タンクに水を入れる部品です。大抵は「浮き球」が付いている部品があります。浮力で浮きが上がると水の注水が止まるという仕組みです。この部品が故障すると水が絶えず漏れ出てしまいます。原因としては内部の「弁体」がきちんと閉まらないことにあります。
この場合も交換が必要です。水を止めて工具を使って取り外して交換しましょう。どんな部品でもいいのか?言えばタンクの種類によって違います。特に内容器が付いている最近のタンクでは専用部品が取り付けられています。そのため自分の交換は断念してください。
可能なタンクは上記のようなタイプです。
お勧めなのはどんなタンクにも取り付けが可能なマルチタイプです。
交換するとこんな感じになります。付属品には補助水管のチューブや手洗い管に繋げるホースも入っています。お値段もお手頃なのでとても重宝します。
中にはTOTO製で白いカップのような浮き球のタイプがあります。その場合はボールタップ内部の「ダイヤフラム」を交換することで修理できます。こちらの記事を参照ください➡TOTOタンクのダイヤフラムを交換する
原因その3
タンク内の「サイフォン管」の破損。
これはかなり気付きにくい箇所でもあります。上記の2つでもない?という場合はこのパーツかもしれません。ただこの部品の交換は素人では無理です。水道屋さんをお願いしましょう。こちらも参照ください➡トイレタンクのサイフォン管の落とし穴とは?
水道代も注意していないと高くなってしまいますので、トイレの点検をしてみて該当するようでしたらぜひ修理をするようにしてください。
更新日:2020年11月18日