INAX製の隅付タンクのボールタップを交換する

INAX製の隅付タンクのボールタップ

今ではあまり見なくなった「隅付タンク」ですが、まだお使いの住宅は多々あります。特にINAX製のタイプではボールタップがかなり特殊になっています。つまりホームセンターなどで販売されている既製品のボールタップでは交換ができません。

このタンクではそのボールタップが故障して水が止まらなくなったり、フロート弁が摩耗して便器側に水がチョロチョロと流出してしまう症状が起きます。フロート弁は市販されたタイプでも交換は可能ですが、ボールタップは特注しなければなりません。

 

これは旧INAX製の「CF421B」というボールタップです。(購入は画像クリック)

販売期間は1978年7月〜になります。現在でも購入することは可能です。定価は¥11,550(税別)になります。これを調達して交換もできるのですが、2005年から販売されている「長穴隅付タンク用ボールタップ」「TF-21B」でも対応ができます。(購入は画像クリック)

 

定価はこちらの方が安く¥9,000(税別)になります。画像から購入(70%以上OFF)できます。交換の際に注意していただきたいのが、この部品には「手洗吐水管上部」(A-662;定価¥1,820(税別))が同梱されておりません。そこも交換したい場合は別途取り寄せて交換してください。

交換の手順を解説します

まずが止水栓で水を止めます。タンク内の水をレバーで全部抜いておきましょう。

それから内部金具を外していきましょう。特に古い場合は他の配管等の腐食を考慮して慎重に外すようにしてください。止水栓に繋がっている給水管もかなり弱くなっています。気を付けないと給水管が「ポキ!」と折れると噴水が起きて周囲が水浸しになります。

全部外すとこんな感じになります。交換する部品を並べてみまましょう。3点交換します。

  1. ボールタップ TF-21B
  2. フロートバルブ TF-10R-S 
  3. 給水フレキ管 70mm

この部品の交換で他のものと違うところはエルボの銅管を隅付タンクの奥のコーナーにねじ止めするところかと思います。付属品にラバーシールが入っていますのでコーナーの3〜4mm下に貼り付けます。(予備が1枚あります。)

コーナーに手洗吐水管金具を取り付ける方法は取説に紹介されています。特に難しいところはマーキングしてあります。真っ直ぐに調整して付けることや固定ネジなどは締め付け過ぎないことなどです。

ジャバラの給水ホースの付け方もボールタップの浮き玉やタンクレバーの干渉しない位置に設置してください。何かに当たったまま取り付けてしまうと水が止まらなくなったり、レバーが戻らなくなったりしてしまいます。設置後は動作確認をしっかり行いましょう。

今回はこんな感じに施工しました。補助水管のゴムホースはこのタイプでは使用しないのでツマミ「2→1→0」と調節できます。「0」にしておくと水が出てこない設定にすることができます。出る設定にした場合は他の金具に干渉しないならタンク内にそのまま垂れさせておいても大丈夫です。

ただし他の金具の動作を邪魔するようでしたらオーバーフロー管に差し込んだり、上記で説明した通りゴム管の根元のダイヤルで停止(0)にしておけばゴムホースを取り除くことも可能です。何も調節しないでゴムホースを取り外す給水中にと水がそこから吹き出てきますのでご注意を。

給水管はフレキから自分で長さを調整して作成できればいいですが、既製品ではピッタリなものはなかなか手に入らないかと思います。どうしても無理な場合は交換はせずに既設の配管をそのまま併用する方が賢明です。

以前のブログでは給水ホース管を上手く使った給水管交換の例を紹介しましたが、それが可能なのは70mm以上の長さの場合で、それと同じかそれ以下の短さですと難しいかと思います。

交換しなければならない場合は直管(真っ直ぐなメッキ管)も販売されていますのでこれを使うことができます。どちらかの端がラッパ(ツバだし)になっているものです。袋ナットを入れてボールタップ側か止水栓側かを袋ナットでパッキン止めして、もう片方は差し込みパッキン式にして袋ナットを締める感じです。

ロータンク密結型洋式便器の交換も視野に入れましょう

今ではこういった隅付タンク式の洋式便器も徐々になくなっていく傾向にあります。タンク内の部品だけではなく、他にも洗浄管やスパッドといった部品の劣化による水漏れも生じ易くなりますので、複数箇所での水漏れの際は部品交換ではなく便器をリトイレされることをお勧めします。

洗浄管からの水漏れの応急処置の仕方➡️トイレの洗浄管からの水漏れを止める方法

上記に挙げたように部品交換だけでもかなりの費用がかかります。数万も費用を出すのならいっその事便器を交換した方が今後のことを考えてもよろしいかと思います。その際は見積もりを何社か取り、安心できる業者選びも大切になってきます。

ただし予算的に厳しい方は部品交換で直していく方法で対処していきましょう。