便器の周りに水が漏れている?どこから?

今回は特にTOTO製のタンクで品番がSH31BA・SH61BA・SH261BA・SH671BAというタンクです。この品番のタンクをご使用な場合、トイレ床への水漏れは意外な箇所からのものかもしれません!
まずタンクの蓋を外して裏返してみると手洗い管からの水がタンク内に入るように中央に穴があります。その穴の周りに黒く丸いスポンジのようなものが着いているはずです。これは「整流スポンジ」というものです。

もしかするとこのスポンジが蓋から外れかけていませんか?

この整流スポンジは手洗い管からの水をタンク内に集中して流れ込ませるための「堰」(せき)となっています。これが無いとタンクの蓋裏に水が拡散してタンク内の容器の外部に流れ出てしまいます。この整流スポンジも長年水が染みて行きますので陶器に付けるための接着ノリも弱くなり剥がれて半透明の内蓋の穴に脱落して穴を塞いでしまう現象が起きてしまいます。
これにより内蓋内で水が溢れ、内容器の外側を伝ってタンク下から便器やトイレ床に流れ出てしまいます。床に落ちた水は床の傾斜のよって流れていって便器の周りに伝わって、あたかも便器から水が漏れているかのように見えてしまうのです。慌てて『便器を交換しないといけない!』と考えてしまいがちですが、この現象が原因であれば簡単にしかも安価で直ってしまうのです!
それがこちらのパーツです!

TOTOの純正パーツで「整流ジャバラ」(HH11028S)というものです。定価¥660(税込¥726)になります。こちらからご購入できます!▶️ https://amzn.to/4mk348l
このパーツの取り付けの仕方についてはこちらのTOTOリンクの説明書をご覧ください! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
整流ジャバラを内容器の蓋の穴の中心部分にテープで装着します。ただその前に蓋が水で濡れていたり、カビや汚れが付いているようでしたら、綺麗に掃除して乾燥させましょう。その上でこの整流ジャバラをテープで止めてください。
説明書にもありますが、特に注意すべきなのは蓋を戻す時です。手洗い管の蓋裏側に黒いゴム製の筒が付いています。そのゴム製の筒をタンクから伸びる管に挿入するような形で設置してください。ただ適当に置いただけでは給水管が差し込まれていないため、周りに噴き出てしまうことになります。折角直しても意味がなくなります。
上記の品番以外で水漏れしてしまう原因とは

上記の品番であっても、そうでなくても整流スポンジ以外の理由でトイレの床に水漏れしてしまうことが起こり得ます。次の部分が考えられます。まずは原因究明が重要です!
- 温水洗浄便座
- タンクと便器との密結パッキン
- 止水栓及びサプライ管からの水漏れ
- 便器(陶器)の破損による水漏れ
- 排水が詰まって溢れる
原因が分かれば、対処の仕方が変わって行きます。原因を見極めずに勝手な憶測で判断してしまうと後々、後悔することに成り兼ねません。特に4番目と5番目は滅多にありませんし、5番目は直ぐに原因が分かりますね。
分かりずらいのが、1番目の「温水洗浄便座」です。メーカーによって呼び名がウォシュレットだったりシャワートイレだったりビューティートワレだったり色々です。機能もまちまちで価格も高い物から安い物まで幅広いです。この温水洗浄便座ですが、意外にも寿命が7年だということはご存知でしょうか?

電気と水を使用する他の家電と言えば「洗濯機」ですが、こちらも耐用年数が7年となっております。もちろん7年で必ず故障する訳ではありませんが、その年数で壊れてもおかしく無いですよという感じです。この点ではこちらのバップナンバーブログも参照ください!▶️ ウォシュレットから水が漏れるのは交換時期のサイン
この温水洗浄便座から水漏れしていることが判明したら、便器を丸ごと交換しなくてもこの温水洗浄便座だけ交換すればいいのです。予算に合わせて交換してください。
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ご注意点として「ウォシュレット一体型トイレ」または「タンクレストイレ」の場合はDIYでの修理及び交換は断念してください。このタイプは水道屋さんでも修理はできません。メーカーのメンテナンス窓口にてご相談ください。
