漏水を知らされたなら
2ヶ月に一度、水道検診員の方が水道メーターを確認しています。通常よりも使用量が極端に増加していたり、不在時なのに水道メーターが動いている状態などがあれば、その状態から「漏水」が疑われ、その結果「漏水連絡」の書類が渡されます。
漏水が判明した時にどうしたらいいのでしょうか?
専門業者に調査してもらうのは大切ですが、見てもらうだけでも出張料がかかります。業者によっては知らないのをいいことに余分な配管工事まで斡旋されてしまうこともあります。
そこでまずはご自分でもある程度原因を調べてみるのはいかがでしょうか?それによって不必要な工事を防ぐことができます。原因を絞ることで修理も意外に簡単であったりします。
ではまず何からチェックしていけばいいのでしょうか?
☑ チェックその1
まず家の中で水漏れしていると思えるところが何処かにありませんか?
蛇口の周りや洗面台のやキッチンの下に水漏れしているところはありませんか?トイレの便器に水が常に流れていませんか?タンクからピチャピチャと水漏れしている音がしませんか?
☑ チェックその2
給水からなのか?給湯からなのか?を見極める。
漏水しているのが給水側なのか給湯側なのかで原因を絞っていくことができます。
ではどうやって識別できるのでしょうか?
それは「給湯器」の吐出配管のバルブを閉めてみることです。給湯器は戸建ての場合は大抵屋外の家の外壁の何処かに取り付けられています。マンションですとベランダ側の壁面や玄関脇のパイプスペースと呼ばれる扉のところ設置されています。
その給湯器の下(据え置き型なら脇)に「お湯」と表示された配管が出ています。その近くにバルブがあります。そのバルブをまず閉めてください。蛇口のハンドルみたいなものがバルブです。しっかりと閉めます。
こうすることで給湯配管からの水漏れがあれば止まります。メーター内のパイロットが止まっていれば給湯管になります。しかしそれでもパイロットが回り続ける場合は給水配管からの水漏れと判断できます。
☑ チェックその3
トイレのロータンクからの水漏れの場合があります。
タンクの水が便器内に流出していることがはっきり分かるタイプと分かりずらいタイプに分かれます。いわゆる洗い落とし式であれば溜水の水面が常に波打っているのではっきり分かりますが、サイフォン式のトイレは溜水の水中で漏れているため一見では分かりません。
どうすればいいのでしょうか?
タンクの脇(下)にある止水栓を閉めてみてください。ハンドル式もあればD式もあります。D式はマイナスドライバーで右回しで閉まります。時折固くなっている場合がありますので閉まらない場合はやめておきましょう。
閉められたら閉めたままにして水道メーターのパイロットの回転が止まるかどうかを確認してみてください。止まればタンク部品の故障となります。止まらない場合はトイレではありません。こちらのブログを参照ください➡トイレの修理で一番多いのはどんな症状? トイレの水漏れは突然起こります
チェックポイントのいずれも該当しない場合
漏水箇所が埋設された(目に見えない箇所)配管の可能性が高いです。
住宅の周辺で水たまりが出来ている場所や壁がいつも濡れているところなどがあればその付近の配管を調べることによって特定できるかもしれません。しかし、大抵は特定するのが困難です。
こうなるともう慌てずに慎重に工事を検討していくことが賢明です。
放っておくと水道代がどんどん上がってしまうのでは?・・・
大丈夫です。
どこの自治体も水道局も漏水が原因であれば費用負担を軽減してもらえます!
ですから水道代費用の心配はありません。ただし何か月も放置してしまうと修繕処置不履行とみなされて全額請求されてしまうことがあります。指摘されたならできるだけ早めに対処するようにしてください!
こちらのブログも参考にどうぞ ➡ 水のトラブルはどこからが自分でどこからが水道局?
上記のチェックを行って原因を絞ることで業者に脅されることがなくなり、「ある程度知識がある」お客とみなされれば下手な見積もりは出せません。納得いかない説明をする業者は追い返しましょう!
ぜひ賢く最善の方法で対処していきましょう!
更新日:2020年6月17日