トイレの水漏れの原因とは?
トイレの水漏れといってもいろいろあります。特に多いのがタンクからの水漏れです。
つまりタンク内の部品の劣化が主な原因です。
しかし、すぐには気付きにくいこともあります。トイレは大抵部屋から離れた場所にあります。ドアを閉めていると水漏れの音に気が付きません。もちろん使っている時は気にもしていないこともあります。
ふと目に付いて分かる場合やトイレ掃除をしていて何かの異常に気付くこともあるかもしれません。注意していないと分かりにくいものです。場合によっては水道料金が急に高くなって、水漏れしていることに気が付く方もいます。
1つの兆候として・・・
便器のたまり水が波打つ
便器の中には必ず「たまり水」があります。
これはトラップ構造になっているため必ず無ければなりません。ご使用直後では無いのに、その水の水面が揺れていませんか?波を打ってませんか?
それはタンクから水が漏れている症状です。
つまり本来はレバーを回さない限り、便器に水が流れないはずですが、何もしていないのに水が少量でも流れ出ている場合は、タンクからの水漏れと判断できます。主な原因と対策を取り上げたいと思います。
原因その1:ゴムフロート(フロートバルブ)の劣化
タンクの中にある部品で主にレバーと玉鎖やチェーンなどで繋がっているゴム製の弁があります。これはレバーを動かすとそのゴムフロートが開き、タンク内の水が一気に便器内に流れ込むシステムになっています。
この部品は性質上ゴムで出来ていますので、時間が経つと溶けたり割れたりしてきます。その結果水がしっかり止まらず水漏れしてきます。一番劣化の分かりやすい確認方法はこの「ゴムフロート」を指で触ってみることです。真っ黒く指に付いてしまうなら交換時期です。
その対処方法
ゴムフロートを交換しましょう。形が2種類あります。球型が半月型かです。いずれの場合にも大・小のサイズがあります。TOTO製であれば大で「THY418」小で「THY416R」になり、球型であればINAX製の便器ですのでLIXIL・INAXの「TF-10R-S」・「TF-10R-L」のどちらかです。
三栄水栓の場合、「PH84-93X」、カクダイの場合、「9483」という型番のもので対応できます。半月型の場合は、三栄水栓の「PH84-92X」というどのメーカーにも適合できるマルチ型をお薦めします。いずれも¥900(税別)前後です。
交換の仕方についてはコチラをどうぞ⇨フロートバルブを交換する方法
原因その2:ボールタップの故障
タンク内に水を注水される部品で、大抵浮き球が付いています。その部品が水を出したり止めたりを繰り返していますので、経年によって中のダイヤフラムと呼ばれる弁体が破損してしまいます。
それのよって水がきちんと止まらずポタポタとタンク内に漏れてしまい、それが続いて水面が上がり「オーバーフロー」して便器内に流れ出ます。これはタンクから外部に水漏れしない手段にもなっています。
その対処方法
ボールタップ交換が最善です。この場合もマルチ型のボールタップを選べば間違いありません。
おすすめなのは、三栄水栓の「V530-5X-13」というタイプかカクダイの「662-312」というタイプのボールタップです。どちらも形がよく似ています。¥5,000(税別)前後で販売されています。
簡単に交換できないタンクは?
特殊型の場合はそのタイプ専用のボールタップでないと合いません。特にタンク内に内容器があるタイプはほとんど専用パーツになっています。この場合は部品が入手しにくいためメーカーメンテナンスにお願い致しましょう!
原因その3:サイフォン管の破損
このパーツはタンク内にポールのようなものが立っているかと思いますが、その部品の事です。構造については詳しく説明する必要な無いかと思いますが、主に上で取り上げたゴムフロートが正常に動くための支柱のようなものです。
この円柱のパイプが根元から亀裂が生じて水漏れが始まってしまうのです。
特にこの症状が目立つのはINAX製です。丸い輪っか付いているタイプのサイフォン管の場合に多く見られます。原因は球型のゴムフロートがレバーを上げるとその輪っかにぶつかり、その衝撃をもろにサイフォン管が受けるからだと思われます。
その対処方法
サイフォン管(フロート弁)を交換しなければ直りません。
このパーツの交換だけは水道屋さんでないと難しいかと思います。なぜならタンクを外さないと交換出来ないからです。慣れていない人が作業するのはリスクが大きいかと思います。
もちろんパーツは販売されていますが、手順やコツが分からないときちんと取替が出来ず、逆に水漏れが生じます。ここの部分の破損に関しては専門業者を依頼しましょう。
原因の1と2の場合は簡単にご自分でも直せると思います。モンキーレンチやドライバーなどの工具があれば簡単です。作業の際には必ず「止水栓」で水を止めることをお忘れなく。道具やゴム手袋などを用意して修理してみてください。
こちらのブログ記事も参考にどうぞ ➡ トイレの水を節約したい方はこちらを!必見です!
更新日:2020年7月12日