便器は何でできている?
便器はそもそも何でできているのでしょうか?
それは「陶器」です。
お茶碗や湯呑をイメージしてください。
落として割ってしまったり何かに当ててひびが入ってしまったことがあるのではないでしょうか?接着剤などで付けようとしてもうまくいきません。
陶器のリペアのような専門業者に頼むのも大げさで費用もかかります。今では「万能補修パテ」のような多用途のパテ剤なども販売されています。確かにひび割れが軽度であればある程度の効果はあるかもしれませんがいつまた割れてしまうか不安です。
あるメーカーの公式サイトのQ&Aのコーナーでも陶器のひび割れは「補修できない」とはっきり述べられています。
ひび割れが表面上だけではなく、陶器内部にまで亀裂が入り込んでいる場合もあるため接着剤やコーキング剤でも進行を止めることは困難なことになります。
なぜ陶器にひびが入るのか?
その理由は様々です。故意に物をぶつけたり意図せずに何かを落としたりしてひびが入ってしまうケースもあります。また寒冷地では便器内の溜まり水が凍結して割れてしまうという自然現象まであります。
さらに以前のブログでも取り上げましたが、トイレを使用時にバランスを崩してタンクに倒れてしまったりしても破損してしまいます。こちらをご覧ください。➡酔っぱらってタンクが割れた?忘年会シーズンにご注意 便器とタンクは2本のボルトのみで固定されています。寄りかかれば簡単に割れてしまう危険があります。
補修ができないならどうすればいいのか?
もう便器交換しかありません。
まさに「覆水盆に返らず」で、一度破損してしまうと症状が進行していく一方になります。今はひび割れしていても水漏れしていなかったり、漏れてきても微量だったとしても、いつ完全に割れてしまうか分かりません。
そのような時限爆弾を抱えながら生活するのは大きなストレスになりますね。不安な気持ちを抱えずに解決させるには便器交換しかありません。こちらも参照➡酔っぱらってタンクが割れた?忘年会シーズンにご注意を!
便器は意外に簡単に交換出来ますよ
「便器交換」と聞くと「大工事」というイメージを抱く方が多いかと思います。
実はそれほど大変な作業ではありません。
もちろんついでに床のクッションフロアや壁クロスまでリニューアルしたいとなれば少し手間が増えますが、それがあっても半日程度終わってしまう工事になります。(タイル床やコンクリート床の場合はもう少し時間がかかります。)
費用も安い業者なら込み込みで10万もしない金額で作業しています。(ご自分で検索してみてください。)もちろん追加料金等はかかることもあるかと思いますが。ただ便器もいろいろな種類があります。それによって値段も変わります。
トイレは良く吟味して交換しましょう!
例えば、節水型トイレやタンクレス(タンクがない便器)やウォシュレット一体型トイレなど、デザインや機能などがそれぞれ違いますのでお好みの物をチョイスすることができます。業者に依頼されると特に注文がない場合は標準的な便器をお勧めされる事がほとんどです。
個人的には節水型トイレは「節水し過ぎない」なものをお勧めします。
なぜか?はこちらをどうぞ。➡知らないと怖い?節水トイレの正しい使い方とは?
またタンクレス便器を設置する場合は「水圧」の弱い住宅では使えません。メーカーによって違いがあるかもしれませんが既定の水圧以下ですと排水できない場合があります。特にマンションなどでは減圧器という調整弁が予め取り付けられていることがありますので水圧が減圧されていると規定値に達しないということもあります。
またウォシュレット一体型便器はコンパクト化が進んでいてスマートな感じで多機能ですが、故障に弱く修理がかなり困難です。早い段階で故障するケースもあります。こちらも参照ください➡️TOTOウォシュレット一体型トイレで水が止まらない原因とは?
こう取り上げていくと普通のスタンダードなタンク式のトイレが一番落ち着く感じです。奇抜なデザインやカラーは長年使用していくと嫌な感じになっていきます。やはりスタンダードが一番正解かと思われます。
トイレにひびが入ってしまったら、ぜひ参考にされていただければと思います。
更新日:2021年1月20日