TOTOウォシュレットの水漏れが始まるタイプとは?

ウォシュレットで多いのが床に水漏れ

長年ウォシュレットを愛用している方は、いつの日かの水漏れに備えておく必要があります。ここ数日連続して水漏れでご依頼のある特定の機種について取り上げたいと思います。ご自分のトイレには同じウォシュレットが取り付けされていませんか?




 

それは・・・TCF650・651・660・661・670・671という品番です。マンションなどではタイアップ品番として261という品番もありました。操作盤が横にありタイプで、細長い貯湯タンクが付いているタイプです。名称で言えば「ウォシュレットSC・SB・SA」と呼ばれる機種です。

何処から水漏れしてくるのか?

いったいどこから水漏れしてくるのでしょうか?パッと見ただけでは分からないことがほとんどです。水漏れも症状の進行具合で漏れ方も変わってきます。主に漏れやすいところは「貯湯タンク下」です。

 

 

タンクの下には水抜き用の栓が付いています。その周辺の部分を触ってみましょう。濡れていませんか?その箇所の内部から水漏れが始まります。内側のカバーを伝って下に漏れてくるようです。この場合は分解しての修理補修などはほとんど出来ません。

なぜなんでしょうか?

製造販売年数を調べると1998年~1999年販売となっています。つまり2019年の今年になると19年か20年ご使用になっていることになります。多少販売時期が遅くなることもありますが、2010年8月の段階で部品の供給期限を超えていますので、今となっては全く不可能です。

ウォシュレットの寿命はご存じですか?こちらも参照ください➡ウォシュレットから水が漏れるのは交換時期のサイン ウォシュレットの水漏れは修理できるのか?





トイレを丸ごと交換しなくてもいい

時折、お客様からウォシュレット交換をお勧めするとトイレ一式交換しなければならないとお考えの方がおられます。トイレはウォシュレット一体型でない場合は便器とタンクは別々になっており、ウォシュレットも同様です。

ですから洗浄便座部分だけを交換すればいいのです。

ウォシュレットは便器がどのタイプも取り付け可能です。駄目なのはこういうタイプです。

 

 

写真のような便器でないなら、ウォシュレットのみ単体で交換が可能です。便器を丸ごと交換しなくてもいいのです。今ではウォシュレットも他のメーカーも開発してきており、機種もいろいろあります。しかし、やはりメーカーによって洗浄の仕組みや勢いなどが違うため使い慣れたメーカーの物を交換されることお勧めします。





交換も実は簡単にできます。

 

 

TOTO製の場合は、必ずこのようなプレートを取り付けるタイプになっています。プレート位置を前後させて便器の大きさに合わせることができます。エロンゲート(大型)便器の場合は山4つくらいでねじを止めればぴったり装着できます。

コンパクト型でしたら山なしでねじ止めされるとよろしいかと思います。

止水栓も給水ホースにくっ付いていますのでそのままタンクの給水管と止水栓の間に取り付けておけば大丈夫です。あとは電源やアース線をコンセント側に取り付ければOKです。

 

 

新しいウォシュレットが取り付けられました。これで床に水漏れも心配ありません。トイレの床が水漏れしている場合はぜひウォシュレットを疑ってください。もちろんそうでない場合もあります。その場合は専門業者の方にお任せして修理してもらいましょう。