パッキン交換で水漏れを直してみましょう!

蛇口の水漏れ

特にハンドル式の水栓は水漏れしやすいものでもあります。

きつく閉めても水がポタポタと漏れ始めたり、ハンドルの下辺りから水が流れ出てきたりします。また吐水パイプの付け根からも水が漏れてしまうこともありますね。

これはすべて「パッキン交換」で直ってしまいます。しかも簡単に誰でも交換できます。

 

 

交換できる3つのパッキン

1、ケレップ(水栓コマ);元栓閉める 

 

水ポタ現象はまずこのパッキンを交換すれば直ります。大抵は13mm用です。実はこのケレップ(水栓コマ)にも種類がいろいろあります。節水コマや吊コマやエスコマというものもあります。吊コマは寒冷地仕様のコマで上部のところにスピンドルにしっかり付くように出っ張りがあります。通常のタイプで十分です

もっと細かく言えば水栓コマパッキンというゴム部分だけを交換できるのですが、面倒ですしケレップ1個の価格も¥100前後ですからケレップごと交換がよろしいかと思います。いずれも耐熱80℃となっていますので電気温水器などをご使用の住宅は摩耗にご注意ください。

 

2、給水上部パッキン(三角パッキン)は元栓を閉めなくてもできる

 

 

ハンドルを外すとスピンドル袋ナットが見えます。

袋ナットを外すとその中にこのパッキンがあります。断面が山なりなっていて三角形に近いことから通称3角パッキンとも呼ばれています。このパッキンと座金がセットで販売されています。古いと袋ナット側に張り付いていますので削ぎ落して取り外してください。定価¥130前後です。

3、パイプパッキン(Uパッキン)は元栓を閉めなくてもできる

 

 

吐水パイプが下向きと上向きと分かれますが、いずれの場合も同じ種類のパッキンで直ります。この吐水パイプには16mm19mmと2種類あります。サイズを間違えないよう注意してください。 古いパッキンを外して取り替えます。交換の際は溝のある方を必ず本体側に向けて取り付けてください。それからパイプをねじ込みます。

ただし吐水パイプ(スパウトとも呼ぶ)の付け根辺りが腐食して欠損していることがあります。その場合はパッキン交換しても直りません。その場合は吐水パイプごと交換しましょう。

必要な工具は何ですか? 

 

 

DIY好きの方なら工具も揃っている事だと思います。しかし工具が無いという方は最低限の道具としてプラス・マイナスのドライバープライヤー(こちらを参照➡水道屋さんの必須アイテムとは?)をご用意ください。

無ければ大きめにペンチでもいいです。100均でも購入できます。今後のことを考えてホームセンターで購入されるのもよろしいかと思います。

シングルレバー混合水栓をお使いの方は

 

 

このようなシングルレバー混合水栓の場合は、いわゆる「パッキン」と言うものを使って水の出し止めを行っていません。こうした水栓の中には「カートリッジ」と呼ばれる部品が入っています。その部品が故障すると水栓本体や吐水口からの水ポタが始まります。

このカートリッジは水栓メーカーや品番によって種類が変わってきます。

つまりコマパッキンのような共通した部品ではありません。10年以上経過している水栓ですとモデルチェンジがなされて既に廃盤になっている可能性があります。それに伴って部品も作り置きしてあとは在庫切れになればジ・エンドです。

 

 

新規に購入される方は故障が起きる前に取替用のカートリッジを予め購入しておくのも知恵の道かもしれません。10年または15年持つかもしれませんがその頃に交換用の部品が在庫しているとは限りませんよね?もちろん部品はきちんと保管しておきましょう。いざとなれば部品だけ交換修理を依頼できますので費用が抑えられるかもしれません。

最近ではハンドル式が減少しシングルレバー水栓が普及しています。このタイプは故障がしにくいものでもありますが、やはり経年劣化による水漏れも起きます。この水栓に関する情報は以下のページで取り上げています。よろしかったら参照ください!

シングルレバー混合水栓の仕組み 水のトラブルで多いシングルレバー水栓故障の3つの箇所  シングルレバー混合水栓の水が止まらなくなる原因

更新日:2020年12月26日