浴室シャワーのお湯が出ない?
時折、緊急依頼で「お風呂場のシャワーからお湯が出ない!」という案件が入ります。
ちなみに洗面所やトイレは水が出ます。もちろん台所や洗面台のお湯はちゃんと出ます。こうなると今日シャワー入れない!どうしよう?・・・と軽くパニックが起きてしまうようです。
ひとまず冷静になりましょう。
まず次のことを確認しましょう。
お部屋(家)全体のお湯が出ないのか?それとも特定の場所だけか?まずそれを突き止めましょう。つまり、お湯が出ない原因によって対処が異なるからです。
例えば、家全体の”お湯が出ない”とか”お湯にならない”となればお湯を供給する「給湯器」やそのお湯を各箇所に配る「給湯管」の異常が考えられます。この症状の場合は大抵、「給湯器」の故障がほとんどです。お使いのガス給湯器が10年を超えている場合は、いつ故障してもおかしくありません。
他の蛇口(キッチン・洗面台)からはお湯が出る
この場合は、水栓側に異常がある可能性が高いです。
特に故障しやすいのは、「サーモスタット付きシャワー水栓」です。水栓本体で温度を調節して希望のお湯を出すことができます。
この機能を司る、部品である「温度調節ユニット」または「エレメント」と呼ばれるところが劣化して一定のお湯が出ない現象が起きます。この症状は水栓本体の耐用年数を越えている場合が多く、そうなった時点で本体交換が最善かと思われます。
どういった部品が原因なのか?水栓を分解して解説した動画があります。
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その前に、チェックしておくべきところがあります!
ここです!壁についている脚のような金具があります。これは「クランク」呼ばれています。
このクランクにへそのような丸い所があります。マイナスドライバーで回せるようになっています。これはシャワー水栓独自の「止水栓」と呼ばれるものです。
つまりこの止水栓を閉めればお湯や水が出なくなるのです。この栓を考えもせずに回したり、予め締め気味だったりすと突然お湯や水が出なくなることが起きます。
まず、マイナスドライバーを用意して左回しで全開にしてみてください。右回しに回すと逆に閉まりますのでご注意を。目いっぱい左回しにしてお湯を出してみてください。
ちゃんとお湯が出てきましたか?
入居したての部屋などに時々、閉められているケースがあります。写真のようなクランクで止水栓がある場合は、一度点検してみてください。
クランクに止水栓が無い場合は?
それはお湯が出てきてないケースです。
シャワー水栓が悪いか、給湯配管が悪いかのどちらかになります。
中にはクランク部分に「ストレーナ」と呼ばれるゴミ取りのための網がある場合があります。その部分に錆や小さなゴミが付着して目詰まりを起こしている可能性も考えられます。水を止めてストレーナを取り出して掃除しましょう。
配管に問題があるのかを調べるために元栓(給湯器のすぐそばにバルブがあればそれ)を閉めて偏心管の袋ナットを外してクランク部だけにしてお湯の栓を開けてお湯が出てくるかどうかを確認できます。
クランクにタオルや雑巾を巻いて元栓を少しだけ開けてみます。それでお湯が出るか試せます。出て来るのであればシャワー水栓本体が原因です。本体交換を交換しましょう。
シャワー水栓の寿命は10~12年です。
まずはお湯が出ない理由を自分なりに検証してみると意外に単純な理由だったりします。業者を呼んで無駄な作業料金を取られないためにも、まずはお試しあれ。
給湯器が壊れてしまっている場合は?
ガス給湯器の修理が必要です。給湯器メーカーに連絡してみてください。こちらのブログも参考にどうぞ➡給湯器の交換時期の目安とは?10年超えると危険? 給湯器の寿命は何年?故障するとどうなるの?
最後までご覧いただき誠にありがとうございます!
更新日:2020年3月5日