洗面台水栓の水漏れ
洗面台の水栓もいろいろありますが、最近よく見かけるのは「ホース引き出し式」の水栓です。
主に洗髪用として売り出されています。このホース引き出し式の水栓も大きく分けて2種類あります。1つは、レバーと吐水口部が分かれているツーホールタイプ。もう1つが、レバーも一体になっているワンホールタイプです。
今回は後者のワンホールタイプを取り上げます。
一見、ホースが引き出せないように見えますが、吐水口の先端部分が引き出せます。大抵、引き出せる長さは30Cmくらいです。以前にブログでは洗面台専用のデザイン水栓について取り上げました。こちらもご覧ください。デザイン水栓とは?
やはり、弱点となるのはホースの部分です。
ホースは非常に便利な反面、そのホースの劣化が生じます。10年を超え始めるとホースから水漏れが起きてしまいます。中にはフレキホースが固くなって引き出しにくくなっている場合もあります。
この場合「部品で修理する」という考えがまず浮かびますが、水栓金具の寿命というものを考慮すれば実は「本体交換」が最善と言えます。ホースの水漏れ時期は本体劣化のサインでもあります。
「交換となれば業者に依頼してかなりの金額になるのでは?」と心配されるかもしれません。確かに水道業者は商品販売が主な利益を生み出す方法ですので水栓金具も定価販売が通例です。必然的に料金が跳ね上がります。しかし、もっと賢く交換することができます!
ネット販売で水栓金具を購入することです。(特殊なデザイン水栓は販売していません。)
一般的な水栓金具なら定価の半値以下というものもあります。安くなった水栓金具を自分で調達して取り替えだけを業者に任せることもできます。
しかし中には「自分で購入して取付できないだろうか?」とお考えの方もおられるかもしれません。そうした方に向けてこれから水栓金具の交換の仕方を解説したいと思います。参考になれば幸いです。
交換の仕方を解説
まずは止水作業です。洗面台下の配管を確認してください。
洗面台下の扉を開けると、配管が見えます。手前のあるのは排水トラップの配管ですが、水栓の配管は一番奥にあります。大抵、左側が「給湯管」で右側が「給水管」です。途中にバルブが取り付けられているかと思います。まずその止水栓のバルブを閉めましょう。
ハンドルが付いていない場合は「D式」と言ってマイナスドライバーで閉めることができます。
固くなっている場合もありますので、なかなか回らない場合は無理をせず、水道メーターのところにある元栓をしっかり締めてください。水が止まったかどうかレバーを動かして確認した上で連結部分を外しましょう。
止水栓を閉めたら給水・給湯のホースと金具を外してください。モンキーレンチなどがあれば十分です。この時下の止水栓が一緒に回らないように下を工具などで押さえて外しましょう。クリップ止めしてあるフックなども外しましょう。
フレキホースの配管からソケット(カプラー)を抜いてください。ここを抜くと配管の水が噴き出して来ますので雑巾やタオルを準備しておいてください。
そのあと本体裏の取り付けナットを外します。プライヤーなどの工具で左回しで緩みます。一度緩めば手で回して外せます。ナットが取れたら本体部分を上から引き抜いてください。
新しい水栓金具を箱から出して部品などを確認しましょう。施工説明書をよく見て手順をイメージしておいてください。
今度は新しい水栓金具を洗面台の穴に差し込みますが、その前に長年の汚れが穴の周りに付いていますので掃除しておくと良いかと思います。新しい水栓を差し込んで、固定金具を取り付けてください。
次に止水栓に水栓専用の差し込み金具を取り付けてください。お湯と水と2箇所です。
その後に左側の配管をお湯に、右側の配管を水に差し込んでクリップ止めしましょう。ワンタッチ式の場合は差し込んで「カチン」と音がすればOKです。
引き出しホースも水栓金具のホース用の配管に差し込んでください。カプラー式なのではめ込んでカチンという音がするようにはめ込みます。
差し込みが甘いと実際に水を出した時に外れて、水浸しになりますので、十分に取り付けには注意を払ってください。それが終われば完成です。
新しい水栓金具が設置出来ました!ピカピカで気持ちがいいですよね?
きれいになれば洗面台を使う時、なんかウキウキしちゃいますよね。最近の水栓はエコハンドルになっています。お湯と水のレバーの境目がはっきり分かるようになっています。
自分で交換すると費用がかなり浮きます。
洗面台の水栓が水漏れしているなら、ぜひこの機会に洗面台の水栓を新しくリノベーションしちゃいましょう!DIYで自分で交換をお考えの皆様のお力になれればと思います。
初めは、戸惑うことも手間がかかることもあります。せっかく交換できたのに接続部分から水漏れしてきてしまうこともあるかもしれません。しかし、慌てずにもう一度手順通りに取り付けをなさってみてください。
どんな業者の人も最初は同じミスを経験しています。またどれだけ技術があっても水漏れは起きることもあります。あきらめずに取り組みましょう!
どうしても駄目なら水道屋さんにお願いしましょう。この段階で頼めればそれほど手間賃はかからないかと思われます。まずはご自分で試してみてください!
更新日:2019年11月10日