便器に寿命はありますか?交換時期とは?

便器は交換する物なの?

トイレの便器は一生涯使えるものだと思っていませんか?


トイレについて質問される方の多くは便器は交換するものなの?というものです。

ほとんどの便器は陶器製で消耗もありません。もちろん陶器ゆえのひび割れや破損は仕方が無いとは言え、普通に使っていて交換時期など来るのだろうか?という疑問が湧きます。

 

便器の寿命と言えるのはいつの時か?

特にタンク内の部品の故障が多く、それ以外は問題無く使えるはずです。もちろん洗浄便座も故障します。しかし陶器部分はそれほど劣化しないように見えますよね?しかし経験上、便器にも必ず寿命はあると思います。

つまり、便器も劣化は進みます。

たとえば便器を支える固定ボルトが腐食していきます。このボルトが腐食してボロボロになると便器がグラつき始めます。便器がグラつけば排水が漏れたり給水管から水漏れし始めたりします。タンクを固定させる密結ボルトも同じです。

このボルト部分が錆びてボロボロになる現象が見られるのが大抵20~30年経った便器です。

便器の内部部品も劣化します。

特にこれはINAX製の便器に生じます。通常便器とタンクの接続部分は先ほど挙げた密結ボルトと密結パッキンで接合されています。ところがINAX製の中には「ディストリュビューター」という接続方式を使っている場合があります。下の写真のタンクが付いていた所の設置部分を見ていただくと黒い配管のようなものが見えます。タンクをその管に押し込む方式になっています。

 

 

この黒い配管を「ディストリュビューター」と言います。この配管が経年により、亀裂が生じたり水漏れしたりします。

この部分での水漏れは修理が難しいかと思われます。部品を取り寄せることもできないかと思われます。一般の水道屋さんでは修理補修はできません。リクシルサービスINAXメンテナンス)に連絡していただいた方がよろしいかと思います。0120-179-411に連絡してみてください。

水道屋さんは恐らく他の部品の故障と思い、修理作業を行いますが、結局便器側の劣化が原因なので水漏れが止まらないという事があり得ます。

便器の内側にも尿石が詰まる

便器内のたまり水の底に汚れがこびりついてしまっている便器があります。正直、お掃除を豆にしなかったりすると生じてしまいます。

なかなか掃除しても落ちない汚れは「尿石」です。

尿石はおしっこの成分で汚れが固形化していく現象です。尿石防止の薬剤も販売されています。この汚れは便器内側にも溜まっていきます。それが水の流れが悪くなってしまう原因になります。そのため排水が詰まりやすくなる可能性があります。

この尿石が付着した便器は削ることもできないため現状のまま症状が出ないようにしようするしかありません。このため便器の寿命と見て問題ありません。

 

 

最近よくトイレが詰まる」と言う方は、便器が老朽化していている危険があります。

トイレットペーパーがなかなか流れない、勢いよく流れなくなった、という現象が見られるなら、そろそろ便器の交換が必要な時期と言えるかもしれません。

便器交換を行う際には、トイレのトータル的な面も考慮に入れる必要もあります。もちろん予算や不必要と思える方もいますが、汚れている床のCFや壁クロスも一緒に入り替えたりすれば簡単にリフォームできます。便器だけが新しくなっても周辺が汚いというのも嫌だとお感じになれば、一度水道屋さんにご相談されることをお薦め致します。

トイレのリフォームに補助金が出るのをご存じですか?

 

 

これは各自治体によって制度が異なりますが、場合によってはバリアフリー工事などと同じ項目にトイレのリフォーム工事も含まれていることもあります。詳しくはこちらのブログをご覧ください➡リフォーム補助金制度を使ってトイレを新しくしませんか?

トイレも交換する時期が来ることをご理解できましたか?この機会にご検討ください。

更新日:2020年6月8日