松下電工は今ではPanasonic
洗面台の大手メーカーの1つは「松下電工」製です。
特に洗面台では独自性のある水栓金具を使用し他社との違いをはっきりとさせています。しかし、「松下電工」と言えば電機メーカーであり、水栓金具の製造や販売がメインではありません。
そのため大半が「タイアップ」(水栓メーカとの提携)した水栓金具が取り付けられています。最近水栓の水漏れが多いのがこのタイプです。松下電工製で「CQ783B」または「CQ923BZ」という品番の水栓金具です。
特に多いのが蛇口の先端から引き出すことができるフレキホースからの水漏れです。
この水栓金具は水栓メーカーは旧MYM製と思われます。このメーカーはについてはこちらのブログ記事を参照ください ⇨ MYM製の洗面台水栓から水漏れの修理
水栓メーカーでの品番ですと「CQ783B」が「FL325」で「CQ923BZ」が「FL326」となります。この2つの水栓の特徴はなんと言っても水栓取り付け面が45°傾斜していることです。これが他の水栓金具との取り付けが難しい理由となっています。
では違いはどこにあるのでしょうか?
それは止水栓への取り付け金具が「ねじ式」か「ワンタッチ式」かの違いです。基本的に本体は全く同じと見ていいかと思います。
どうやって修理すればいいのでしょうか?
法人向けのPanasonicの住宅設備・建材から修理・サポート情報の洗面水栓金具検索からサイトを確認してみると部品交換の供給リストが載せられています。https://www2.panasonic.biz
その水栓金具の分解図のところに「シャワーホースの交換は、お客様ご自身ではできません。」となっています。つまりシャワーホースからの水漏れが起きている場合は、メーカーメンテナンスでしか対応できないことになっています。
どこに連絡すればいいのでしょうか?
こちらにご連絡ください。
「パナソニックLSテクノサービス株式会社」
フリーダイヤル:0120−872−150 (携帯・PHSからもご利用ください。)月〜土 9:00〜19:00 日・祝・年末年始 9:00〜18:00 (年中無休)IP電話やフリーダイヤルに接続できない場合は、大阪 06−6906−1090 におかけください。
つまり水道屋さんや業者を呼んでも解決に至ることはほぼありません。
一番いいのは本体交換かも?
このタイプですと経年による劣化と判断することができます。そうなれば本体を交換する方が一番いい方法かもしれません。水栓金具は必ず寿命が来ます。フレキホースを部品で直せても今後レバー部やその他の部分の故障が起きる可能性が考えられます。
そうした不安を抱えるよりも本体を交換した方がベストではないでしょうか?
ちなみに代替品があります。「CQ923BZ 」「CQ783B」共に代替品は「CQSFL325T」になります。
自分で本体を交換したいという方にはこちらからご購入できます。画像またはテキストをクリック!
他の水栓に替えられないの?
上記にもある通り、このタイプは取り付け面が斜めになっています。通常(市販品)は取り付け面がフラットになったものがほとんどです。仮にそうした水栓を取り付けようとすると蛇口の向きが極端に下向きになり使いづらいものになります。
このタイプの場合は他の水栓には替えられません。
主に大手分譲マンションの洗面台に多く設置されているようです。そろそろ経年劣化が激しくなる時期かと思われます。この種の水漏れはなかなか気付きにくく、水受けトレイに水が溜まり外部に漏れてから分かることが多いようです。
ご使用になられて10年以上経過の場合は・・・
このタイプをご使用の住宅では時折、水漏れしていなか確認することをお勧めします。初期段階で見つかれば被害を受けずに対処できます。もし水漏れしているようでしたら早目に修繕するようにしましょう。
このような洗面台のタイプの場合の修理
このタイプでフレキホースから水漏れして水受けトレイに水が溜まってしまっている場合はフッレキホースを交換することで修理できます。交換も簡単です。
「CQ563B12K」という品番です。取替の方法は付属の説明書を見れば簡単に交換できます。ご必要な方はテキストをクリックください。購入ページにジャンプ致します。パナソニック Panasonic シャワーホース(L=1230) 【CQ563B12K】 洗面ドレッシング パーツショップ
レバー部の下に接続する「カプラー」というワンタッチ式のプラスチックの部品は余程のことが無い限り交換する必要がなく、既存の物を外して使い回しできます。もし「カプラー」部分から水漏れしている、あるいは抜けやすくなっているなどの症状があればその部分も交換してください。
CQ583B・CQ563B・CQ01BU2・CQ01BU3・CQ02BUZ・CQ02BU3Z、はいずれの上記のフレキホースで交換が可能です。
Panasonic製の洗面台水栓でも修理できるものとできないものがあります。経年数を考慮に入れて適切なタイミングで本体交換を検討してください。
更新日:2020年8月17日