人に必要な「水」
「水」は人間にとって欠かせないものです。
例えば、強力な溶剤として水は体内の塩やミネラルや他の栄養素を分解して細胞に運びます。 食物を摂り入れた際の化学反応も水が大きな要素になります。細胞の基本的な要素である「たんぱく質」も水と特別な関係にあります。たんぱく質が正しく機能するには特定の三次元形状に折りたたまれる必要があります。その大切な過程はたんぱく質と水の微妙な相互作用によって導かれます。
もし水が無かったら?
体の細胞は乾いて生気をを失い「あたかも砂漠の真ん中にある船着き場」のような状態になってしまいます。水は細胞に活力を与え、私たちが元気に生きられようにしているのです。まさに地球上のすべての生命を支えていると言えます。ごく当たり前にあるものなので改めて実感することがないかもしれません。
水の5つの大きな特徴とは?
地球上に存在する「水」は驚異的な物質と言えます。
- 水は温度を上げずに大量の熱を蓄えることができます。これによって地球の気候を穏やかに保つ働きをしています。
- 水が凍ると体積が増えます。以前のブログでも配管凍結によって破裂事故が起きることについて取り上げました。ただこの性質は自然界にとって大変重要になってきます。氷は水に浮かんで断熱材のような働きをします。もし水が他の物質のように個体になると重くなってしまうなら、川や湖や海は底の方から凍り始めて、その中の生物は氷に閉じ込められてしまいます。
- 水は透明度が極めて高く「光」を必要とする生物がかなりの深みでも生存できます。
- 水には「表面張力」があります。表面に弾力のある「皮」のようなものが出来るので、虫が池の水の上を走れることや水滴ができるのもそのおかげです。また丈の高い植物の先端まで「毛細管現象」で水が上がっていけるのも、この表面張力の働きのおかげなのです。
- 冒頭の記述にも挙げましたが、溶媒としての特異性です。酸素や二酸化炭素、塩類、ミネラルなど生命に欠かすことのできない多くの物質を溶け込ませることができます。
「水」は本当に特異なものですね。
水が一番
1日に約2リットルくらい水を飲むことが健康に良いとされています。
私たちの体の4分の3は水分です。
水を飲むことで、ダイエットにも役立ちます。水はカロリーがありません。当然脂肪やコレステロールもなく、わずかなナトリウムがあるくらいです。ですからいくら飲んでもカロリー摂取にはなりません。水を飲むことで食欲を抑えることもできます。
また溜まった脂肪を体が代謝するのを促します。
水太りはしないのか?水分を摂りすぎると肥満の原因になるのではと考えてしまうことがあるかもしれません。水分がたまりやすい人は「水」を控えることが最善だと思いがちです。実はその逆の作用が働いてしまうようです。つまり水分の不足は、体内から水分を失うまいと手や足などに備蓄する働きが生じます。結果的に水太りを促進してしまう危険があるのです。
腎臓の機能を助けるためにも「水」は有効的です。
適度な水分補給を行わないと脱水症状を引き起こし、腎臓に負担をかけてしまいます。特に脱水は体内の血液量にも影響を及ぼし、血液量の低下を生じさせてしまいます。これにより腎臓への血流が低下し、血液を濾過して老廃物を排出させるための尿が作れなくなってしまいます。これは様々な腎障害の原因ともなり得るのです。
水道水は危険なのか?
水道の水質基準は水道法により定められています。
現在では水質基準項目が51項目になっています。つまり51の有害物質が含まれていないか?あるいは含まれていても人体に悪影響を与えないレベルか?が常に検査されています。カルキ臭の原因ともなっている「残留塩素」も1リットル中0.1mg~1.0mgと定められています。諸外国に比べると日本の水道水は安全と言えます。
世界で安全に飲める水道水はいくつあるか?
一般的には世界でも15ヵ国ほどしか無いと言われています。特にアジアでアラブ首長国連邦(UAE)と日本だけと言われてます。日本の水道水は極めて安全性の高いものであることが知られています。海外で水を飲んで体調を崩してしまった方もいいのでは無いでしょうか?
マンションやビルに関しては貯水槽に水が滞留するため直の水道よりも違いが生じてしまいます。(こちらも参考に➡マンションの水道水の仕組み) そのため浄水器を設置したり、ミネラルウォーターを購入したりする方もいらっしゃるかと思います。(こちらもどうぞ➡ミネラルウォーターと浄水器はどちらがいいのか?)一番いいと思えるものを選択されるといいかと思います。
水は本当に大切ですね。