洗面台水栓の水ポタ
洗面台の水栓もレバー式が増えています。
しかし、最近レバーを下げてもポタポタ水が落ちるようになってる?
何が原因なのでしょうか?
それは主に「カートリッジ」の劣化です。
そもそも「カートリッジ」とは何でしょうか?ハンドルをひねって水を出す蛇口には水を出したり止めたりする内部に「コマパッキン」が入っています。そのパッキン(ゴム)の消耗で水が止まらなくなりますが、レバー式は「カートリッジ」と呼ばれる部品が原因となります。
ではどうやって交換できるのか、現場の状況を参考に解説したいと思います。
この度は、大型マンションの洗面台水栓の水ポタの修理に呼ばれました。
この水栓はKVK製の「KF389MS」というタイプで吐水部にはホースが付いていますので引き出して使うことが出来ます。この水栓金具すでに販売終了品となっています。しかし、品番をたどっていくとカートリッジはまだ通常販売されています。
カートリッジの品番は「PZKM110A」となります。定価¥6,410(税別)です。詳しい情報は http://www.kvk.co.jp 株式会社KVKのホームページよりお調べください。DIY店ですと在庫していない可能性があります。業者専用の資材屋さんに行けば手に入りますが、会員登録が無いと販売してくれない可能性があります。ご必要な方は下のバナーを用意しました。
では作業に入りましょう!
KVK洗面水栓カートリッジ交換の仕方
まずは洗面台下にある、お湯とお水の水栓栓を閉めてください。
止水栓は大抵ハンドル式かD式になっているかと思いますので、それを完全に閉栓します。止水栓のハンドルが固くなっている場合があります。もし固着して動かないという場合は無理をせずに水道メーターのところにある元栓(バルブ)を閉めてください。
次にレバーハンドルを外します。ねじ止めされていますのでドライバーで外れます。その後、モーターレンチなどで上部の金具を回して取り外してください。この時、下の水栓本体が一緒に動いてしまうと良くないので手で下の部分を抑えながら工具で緩めてください。
カートリッジが見えます。まずはその上の黒いゴム製のOリングを取り外します。それからプライヤーやペンチなどでレバー軸の部分を持ち上げながら引き抜いてください。
そうすると・・・
こうなります。
次に新しいカートリッジを用意して差し替えてください。その時に、既存のカートリッジ下に付いている専用パッキンが水栓側に引っ付いて残っている可能性がありますので、確認してくっ付いていたら取り除いてください。
先ほどの逆の順番でカバー金具を取り付けて、レバーをねじ止めして完了です。
洗面台下の最初に閉めたお湯とお水の止水栓(あるいは元栓)を開けましょう。水漏れして来なければ、レバーを動かして動作確認しましょう!お湯がちゃんとでますか?水も出ますか?外部に水漏れもありませんか?
問題無ければ終了です。お疲れ様でした‼(_´Д`)ノ~~オツカレー
この「カートリッジ」は洗面台の同じメーカーでも水栓金具の種類によって品番が異なります。
分からない場合はメーカーのホームページで探したり、検索サイトでお調べください。単純に水栓金具の品番を検索窓に打ち込んでリサーチできるかと思います。
この交換は、水がいつまでもポタポタたれてくるというケースの場合で、本体や引き出しホースからの水漏れの場合は 洗面台水栓ホースの水漏れ こちらのブログをご覧ください。
自分で直せばかなり経済的です
因みに水道屋さんに作業を依頼されると、出張基本料+作業工賃+部品代となり¥1.5万円前後は覚悟しなければなりませんね。
前のブログでも言いましたが、水栓金具本体も12年前後が限界になります。その場合はこの部品を交換しても水漏れが止まらないケースもありますので予めご了承ください。ただし上記の手順で作業できすが、それによる損傷や損害等は自己責任でお願いします!
これでも直らない?場合は?
実際、これまで作業してきた中にはカートリッジを交換したのに水ポタが止まらないというケースもありました。この場合は水栓本体側に問題があると見ていいかと思います。こうなるともう本体の劣化となり本体交換が必要になります。
カートリッジ交換で済むか・本体交換した方がいいか・検討しておくのがよろしいかと思います。
更新日:2020年9月22日