突然トイレの水が止まらなくなった!
トイレのレバーを動かしてトイレを出ると・・・
あれ?さっきからずっと水が流れてないか?・・・確認すると水が便器に流れている? 恐る恐るタンクの蓋を開けて見ると・ 浮き球が動いてない! なんてこありませんか? あるいは、浮き球が浮いているのに水が止まっていない!オーバーフローしちゃってる・・・
こんな感じですかね?
水がギリギリまで上がって来ていますよね?
本来なら、ボールタップの浮き球が浮き上がったところで水が止まるはずが、ずっと出続けています。タンクから溢れ出ないようにオーバーフロー管から便器内に流れている状態です。 どうしてこんなことが起きるのでしょうか?
ボールタップの経年劣化
ボールタップも経年によって内部の弁体の動きが悪くなり、水を出すべき状態のように弁が開かなくなったり、または閉じなくなってしまいます。この写真のような金属タイプのボールタップは中を分解することが出来ません。型式によっては細かな部品も交換できるのですが、年数を考慮してここは全部交換しましょう。
取り外すと・・・
こんな感じになります。今回は給水管も古くなっていましたので一緒に交換。
給水管はステンレスのフレキ管に交換、ボールタップはマルチ型の三栄水栓のV530-5X-13定価¥4,500(税別)に交換しました。このボールタップはどのタンクにも装着できる優れものです。 タンクの大きさはまちまちですので、水位調整を行いましょう。プラスドライバーで浮きの位置を上下させることできます。その仕方はこちらのブログをご覧ください!→ ボールタップ調整
今までのボールタップは停止水位に達するとゆっくりと弁が閉まり止水していますが、このマルチボールタップはダイアフラム式で決めた水位に水が達すると「ピタっ!」と止水します。
水量を極端に少なくすると、十分に汚物やトイレットペーパーなどが流れ切らない状態になります。つまり「詰まる」原因ともなり得ります。浮きの位置が1Cmまたは2Cm下げただけでも2~3リットルは節水していることになります。
中に透明なチューブのような物が入っています。 それはサイフォン式の便器の場合の補助水管用です。普通はオーバーフロー管に差し込んであります。クリップが先に取り付けてありますで、サイフォン管に取り付けましょう。 もともとホースやチューブが装着されていないのなら、改めて取り付ける必要はありません。
給水管も一緒に交換する
ボールタップを交換する場合は、給水管も一緒に交換した方がベストです。 古い便器ですとタンク横の給水管はほぼ銅メッキ管です。銅管は内側で水による錆が発生します。 つまり、その細かな錆の粒が、ボールタップ内に流れていきますので、ボールタップ内の弁体に入り込んで弁体の動きがおかしくなる可能性があります。その危険を避けるためにも、ぜひフレキ管に交換してください。
トイレの水漏れは他にもフロートバルブやタンクレバーが劣化しても起きます。タンクの蓋を開けるとどの部品が原因か?ある程度分かりますので、自分で交換出来ればラッキーですよね?無理そうなら迷わず水道屋さんを呼んでください。とにかく水漏れは早めに直しましょう‼