キッチンのシングルレバー水栓
キッチンの水栓を毎日使っていくと徐々に劣化が進んでいることにあまり気が付きません。
それは劣化が徐々に進んでいくことが原因です。微妙な変化というものはなかなか気付きにくいのではないでしょうか?病気も初期症状というものがあるものと無い場合もあります。設備にも実は当てはまり、初期症状がはっきり分かり「あれ?」と思うこともありますが、突然おかしくなってしまうこともあるのです。
気付きにくい劣化の症状とはなんでしょうか?
特にレバーが固くなっていることです
本来、シングルレバーの蛇口は軽く上げ下げすれば、水が出たり止めたりできるものです。 この動作が少しづつ少しづつ故障していくため、レバーの動きが固くなっていることに気が付かないということが起きます。本来は力の不要な動作ですが、固くなることである程度の力が必要になります。その状態が続いていくと挙句の果てに水が「ポタポタ」と落ち始めたりします。
シングルレバー混合水栓のレバー内部にはどんな部品があるのかは、以前のブログのこちらをご覧ください。→ → → 蛇口水ポタを直す方法
今回は分譲マンションの台所の壁付シングルレバー混合水栓の水漏れ修理に伺いました!どんな風に修理できるのかを解説したい思います。
こんな蛇口です!
TOTO製の水栓でした。レバーを動かすとかなり固い!え!これで違和感を感じていないの?というくらいにレバーの動きが固くなっておりました。
人間と言うものは徐々に状況に慣れていくと変化に気付きにくいことが分かります。 クランクに付いている止水栓を両方締めて内部の水栓カートリッジを交換することになりました。レバーを取り外し、カバーを外すとカートリッジが見えてきます。すると・・・
カートリッジがバラバラになっている
水栓からカートリッジを抜き出そうとすると、なかなか出てこない? 引っ張ってみると、中身の部品が分解していました。
絶えず、水やお湯を出し続けていますので、部品は必ず劣化していきます。 こうなるとやはり、水が止まらなくなったり、水漏れが生じてしまいます。このカートリッジを交換しなければなりません。幸いにもTOTO製の混合水栓は共通の型番のカートリッジでほぼ交換出来ます。
この型番はこちらのブログからご確認ください。 → カートリッジ品番
一番交換の際に注意するのは、カートリッジのお湯と水の注水口にあたる小さなスプリング部品です。この部品を向きを間違えずに正しく装着しなければなりません。なかなか難しいのでスプリングが水栓の違う穴に落ちてしまわないように注意しなければなりません。取り出すのが難しくなります。
以前のブログにも取り上げましたが、このカートリッジ交換で水ポタが直ることがほとんどですが、稀にこれでも止まらない事がありました。やはり本体側に問題があってものと思われます。その場合は、水栓本体を交換することになります。蛇口の耐用年数である10~12年経過している場合はその方が賢明かもしれません。
新しいカートリッジに交換した後、レバーを動かしてもらうと・・・
「え!ーこんなに軽く動くんですか?」と感嘆の声をお聞きします!
これまで知らず知らずに固くなっているので変化に気付かないことがまります。知らない間に筋トレをしているようなものです。(笑)レバーの動きが固い、水がポタポタと止まらない、という場合はぜひ参考にされてください!部品の交換はご自分でも可能ですですが、不安がある方は、専門業者にご依頼ください。