浄水器と整水器 何が違うの?

浄水器と整水器の違い

浄水器」は読む字の如く、水道水を浄化することが目的のもので、「整水器」は浄化した水道水を電気分解してアルカリ性の還元水素水(水素を含んだアルカリイオン水)にしたりするものです。

簡単に言えば、浄水器は水道水に含まれる不純物(錆・濁り水・残留塩素等)を取り除く効果があります。一方、整水器には浄水機能に加え浄水を電気分解することで水素を含ませたアルカリ性電解水(還元水素水)とすることができるという違いがあることです。

選ぶポイントとは?

ここで分かれるのは大きく3つの要素です。

  • 求める効果
  • 予算
  • 設置場所

1つは浄水器または整水器に何を求めるかによって選択が異なります。水道水の味や臭いが気になる方はそれが取り除かれればいいかもしれません。また水道水をもっと健康的な水にしたい、水道水を飲むとお腹が痛くなるなどの胃腸の弱い方もいらっしゃいます。自分が今一番求めているものは何かによって選択が違ってきます。

もう1つは予算です。これは非常に大きな要素です。価格で言えば数千円〜数十万円まで幅が広いからです。経済的に厳しいご時世でもありますので、いくら性能が良くても数十万円も数万円もかける余裕は無いという方も多いかと思います。そういった要素も浄水器選びに影響を与えます。

最後に設置場所の問題もあります。浄水器も整水器も形はほぼ似ています。ただ整水器には電源(AC100V)が必要となり、通常使用している蛇口の他に、整水器用の水栓を設置する必要もあります。初めてであれば設置穴を開けて新たに取り付ける工事が求められます。

置き型の浄水器の場合は、キッチンシンク周辺に箱型の機械を置くスペースがあるか確認しなければなりません。整水器もシンク下に箱型の本体を置くスペースが必要となります。ゆったり感のあるシステムキッチであれば問題はありませんが、そうではないキッチンですと設置スペースが取れないということも起こり得ます。

共通していることとは?

どちらも浄水機能は備わっていますので浄化させるための「フィルター」を使っています。それは別名「カートリッジ」です。水道水に含まれる不純物を除去するためにカートリッジが備わっています。このカートリッジには使用期限があり、定期的に新しいものに交換する必要があります。

こちらの記事も参照 ➡️ 浄水器のカートリッジを交換しないとどうなるの?

このカートリッジも浄水器や整水器のメーカーや機種によってサイズも値段もまちまちです。特に簡単にカートリッジが交換できるものもあれば手間のかかるものもあります。各メーカーにカートリッジの定期交換サービスがあればそれを利用することができますが、カートリッジ代に加え出張料や作業料が結構かかってしまいます。

面倒くさいと感じる方はそういったサービスを利用することを勧めします。カートリッジを交換しないことで浄水機能が低下するだけではなく目詰まりや水の出が悪くなるといった弊害も生まれてくる可能性があります。

還元水素水(アルカリイオン水)生成器とは?

 

 

一時期人気を博した「水素水」ですが、なぜ人気だったかというと人間の体内でエネルギーを生成する際に作られる物質として反応性の高い酸素分子があります。これは本来「活性酸素」と言われ、体内に侵入したウイルスや細菌から身体を守る働きをします。

ところが!この活性酸素は過剰に作られてしまうと身体を保護するための働きとなるどころかアレルギーや生活習慣病や癌などの病気や老化の原因になり得るとも言われています。つまり有害な量になる活性酸素を水素によって無害化することができるため、水素水が美容や健康に効果があると言われています。(※ このブログではあくまでも公平な立場でお伝えします。

ネットなどで調べていくと賛否両論あるようです。特にアルカリイオン水は慢性的な下痢や胃酸過多、消化不良や胃腸の弱い方に改善効果があるとも言われています。つまり浄水+アルカリイオン水に変化させるというものです。

浄水器もいろいろある

浄水器のカートリッジ(フィルター)も各メーカーによって謳い方が違えれど、ほぼ似たような構造になっています。主な効果は何と言っても「残留塩素」の除去です。これが十分にできていればカートリッジの効果はまずまずです。

蛇口の先に取り付けられる浄水器をご使用の方も多いかと思われます。何が違いをもたらしているのかと言えばそれは「ろ過」量です。通水量が何リットルまでかという基準が定まっているはずです。つまり水を浄水器に通す量が500リットルなのか?1000リットルなのか?によって浄水効力が変わります。

水圧が低いと使用感が悪くなる

また変化するのは「水圧」です。一般的に水道水の水圧は0.25MPa〜0.3MPaと言われていて引き込み管の口径によって蛇口から出る水圧も異なります。大抵、住宅設備に伴って水量計算されて引き込み口径が決まる訳ですが、明らかに足りていない住宅も多々あります。

水栓(吐水口)の数に対して量水器の口径が低いと水量が足りず、キッチンを使うと浴室でのシャワーが弱くなるという現象が起きてしまいます。同様に浄水器を設置することで抵抗が生じて水圧が減り水の出が悪くなる現象が起きます。

元々水圧が弱いところでの浄水器の導入は、いろいろと検討して見る必要があります。あまりにもひどい場合は水道管工事が必要になりますが、かなりの時間と費用がかかることは間違いありません。ご自分にとってどちらがベストなのかを良く見極めて適切な判断をお願い致します!