壁付き単水栓をシングルレバー混合水栓に交換する

壁付き単水栓が付いている

最近では単水栓(水かお湯のどちらかしか出ない)を使っている住宅も少なくなりました。大抵の住宅では主に水とお湯を自在に使用できる混合水栓がほとんどです。古い公営住宅やアパートには未だに単水栓が取り付けられているようです。

 

 

この単水栓は経年劣化しやすいものでもありますが、単純な作りのため修理がしやすいというメリットがあります。よくあるトラブルとしてはハンドルを閉めても水ポタする止水不良です。次に多いのが吐水パイプ(スパウト)が根本から折れるというものです。

今回作業したところは公営住宅の2階の方でした。見ると吐水パイプが折れて落ちていました。なんと蛇口の付けられた壁側のタイルが3枚剥がれ落ちていました。ただこれはだいぶ前のことだそうです。どうして剥がれてしまったのかはあえて触れませんでした。

壁付き単水栓も2種類ある

この単水栓も大きく2種類あります。1つは「自在水栓」でもう1つは「横自在水栓」です。この違いは吐水パイプの向きとハンドルの位置です。自在水栓の場合は下向きにパイプが付いていてハンドルが上部にあるもののことを指します。

 

 

一方、横自在水栓の場合は吐水パイプが上向きに付いています。ハンドルが横に付いているもののことを指しています。

 

 

水を出し止めする原理はどちらも同じでスピンドルを使ってケレップによる止水を行っています。この蛇口は誰でも修理が簡単にできるメリットがありますが、やはり水(またはお湯)しか使えないことやハンドルをひねるという動作が面倒に感じることがあるようです。

一番いい解決方法とは?

単水栓が平行に並んで付いている場合は、壁付き混合水栓に変更ができます。但し取付穴の位置が300mm(30cm)以上離れている場合は取付が出来ません。予め壁の穴の間隔を測ってから300mm以内であることを確認してください。

 

 

どうしても距離があって難しいと思う方にはクランクだけ長くする部品が販売されています。但しこのパーツを挟むことで水栓の位置が少し手前になってしまうことは予め計算に入れておくことが必要です。シンクの奥行きが浅い場合は水栓の位置が手前に伸びることで使いづらくなる可能性があります。

交換してみると

まず元栓を閉めます。それから既存の水栓金具を取り外していきます。この時、壁奥の持ち出し配管などが一緒に抜けてしまう場合がありますので十分慎重に外してください。ゆっくり工具などでクランクを回して外すようにしてください。

また経年による取付穴の腐食がひどい場合はクランクを外すことでボロボロに崩れてしまい、再装着が出来ない危険もあります。必ず現状を確認して作業しましょう。もし危険だと思えたら専門の水道屋さんにお願いしましょう。

シールテープもきちんと巻きましょう

 

 

巻く方法についてはこちらのYouTube動画を参考にしてください!➡️ https://youtu.be/ppppRP4eHW4  できましたらチャンネル登録お願いします!

壁混合水栓を取り付ける

まず各社メーカーから壁付き混合水栓は販売されていますが、どのメーカーでもほぼ取り付けが可能です。規格が定められおり必ず口径がG1/2(13mm)となっています。水栓側のクランクも必ず同じサイズです。

 

 

ハンドル式からシングルレバー式に交換すれば非常に使いやすくなります。

 

 

特に年配者の方にはハンドル式よりもこのレバー式が重宝されています。手首が痛い方や腕の力が弱い方などはとても楽で使いやすいものになります。交換も通常のものでしたら20分程度で完了です。この水栓に変えることでかなりキッチンワークを快適にさせることが可能になります。

同じような状況でなんか使いづらいとお感じの方がいらっしゃいましたらぜひシングルレバー混合水栓に交換をご検討ください!