キッチンの排水が詰まるのはどうして?

流しの排水が流れない?

ある日突然シンクの排水が流れなくなって溜まってくることがあります。

どうして突然詰まってしまうのでしょうか? 何が原因なのでしょうか? どんなことをやってはいけないのでしょうか?どうやって解消させることができるのでしょうか?1つ1つ取り上げてみましょう!

 

 

排水が詰まる主な原因は?

キッチンの排水の詰まる原因は何でしょうか? それは・・・ 「」です。

 

 

油料理は控えているのに?・・・・

油を流すことはしていないのにどうして?という方が多いかと思います。特に年配者の方は油を使うことはほとんど無いし、流したことも無いのに・・・と思われますか?

実は私たちが食べる食材のほとんどに「脂質」というものが含まれています。肉や魚だけではありません。野菜にも「脂質」は含まれています。また野菜を生で食べる他「茹でたり」「炒めたり」して食べることが多いかと思います。こちらもご覧ください➡台所の排水溝の流れが悪くなる理由

 

 

例えば、枝豆を茹でて食べると100gあたり6.1gが脂質になります。ジャガイモをフライドポテトににすれば100gあたり10.6gにもなります。ほうれんそうを茹でても0.5gが脂質になります。

つまり野菜好きの方も「」をよく取り入れていることになります。つまり生で食べる以外の方法で調理すればそれだけ油分が排水されてしまうということです。排水された水には油分が含まれています。その油脂が配管に付着して詰まらせてしまう原因になるのです。

突然詰まることがあるのはなぜ?

昨日まで何ともなかったのに突然排水が詰まってしまうことがあります。なぜでしょうか?

実は、見えないところで徐々に詰まりが進行しているからです。以前のブログでも取り上げましたが、人体の血管の詰まりにも似ています。血中コレステロールが多ければ多いほど血管に付着して細くなりひどくなれば詰まってしまいます。

 

 

予兆のようなものもあれば、それと気付かない場合もあります。排水管の詰まりにも似た点が起こり得るのです。特にビニール配管(塩ビ管)が主流となている現代では油分が付着しやすい傾向をもっているため経年数によって確実に詰まりが生じていくものと思われます。

お弁当箱に付いた油分は落ちにくい

 

 

特にお弁当箱はプラスチック製や樹脂製の物が多いかと思います。揚げ物や炒め物の油が弁当箱に残りますが、洗剤で洗ってもなかなか落ちない経験をお持ちではないでしょうか?同様なことが塩ビ管で起きるのです。通常配管は洗うことがありません。付着した油分は排水管を流れる度に付着してやがて塊へと変化していきます。どうすればいいのでしょうか?

 

 

可能であれば10年に1度くらいに「高圧洗浄」をしておくことは予防になります。(こちらのブログも参考に➡配管・桝の詰まりは高圧洗浄機です!) 詰まってから業者を手配するよりも予め予定を組んで頼んだ方が料金にも差が出ます。緊急手配作業ですと足元を見られて高額にされてしまう場合があります。余裕があれば見積もりを何社か取って比較考量できますね。

詰まりを悪化させてしまう行為とは?

シンクの排水口がゴボゴボと音が鳴るようになると「詰まりかけなのかな?」と思いついつい掃除をしてしまう方も多いかもしれません。しかし!その掃除は大変危険かもしれません!

 

 

ぬめり汚れ」目につくかもしれませんが、上の写真のようにゴシゴシ汚れを流して行くと配管で詰まってしまう危険があります!もちろんすべてのケースに当てはまる訳ではありませんが、古い住宅や配管洗浄を過去に一回もしていないというような場合は注意が必要です。

配管の油脂汚れは排水の通り道を狭くしています。そこへ塊のような油脂汚れが流れてくれば簡単に付着して「どん詰まり」状態になってしまいます。詰まってしまう場所が配管の奥の方ですと解消させにくい事態になります。

特に2階にキッチンがある家は注意してください!

 

 

なぜなら、1階よりも配管が長く付設されているからです。最近では「カウンターキッチン」や「アイランドキッチン」などが人気を呼んでいますが、流しが入り組んでいればいるほど排水配管の取り回しが長いということになります。こちらも参考にどうぞ➡キッチンリフォームでアイランドキッチンはどうなの?

詰まってしまったら、ワイヤーなどを買って自分で何とか解消させようとするのは逆に悪化させてしまう原因ともなり得ます。そこはプロにお任せしましょう!

業者を依頼した場合の注意点としては「保証期間」についてはっきりしておくことです。業者からすれば1日経てば再発しても「また詰まらせたんでしょう!こっちのせいじゃありませんよ!」なんて態度を取ることがあるかもしれません。詰まりは経年によって起きるものですから1か月以内での再発の場合は保証してもらうように交渉してください。逃げる業者は怪しいです。

予防策を講じましょう!

配管をきれいにしたら予防しましょう!定期的に洗浄剤を使うのも効果的です。今では粉末タイプ・液体タイプ・ジェルタイプなどいろいろあります。ご使用のキッチンに適したものを活用してください。

お勧めなのはコチラの洗浄剤です。業者さんが使う物ですがスーパーなどで販売されているものよりも強力です。ただし取り扱いにはご注意を。(取説を要確認)


ピーピースルーF 600g 業務用排水管洗浄剤
 

特に冬場などは気温の低下により配管内の油分も固形化していきますので、寝る前に熱湯などを流すことも予防に繋がるかもしれませんが、古い排水ホースなどが変形したり、排水管が長い場合は詰まりの「元」に到達する前にお湯の温度が下がり効果が見込めないこともあり得ます。

排水が詰まると大変不便です。

排水が逆流して床に溢れてしまった家もありました。キッチンの下の排水漏れは厄介です。なかなか乾きませんし、カビの発生や板材の腐食にもつながります。臭いもしてしまいます。調理が出来なくなります。

そうならないためにもしかるべき予防策を講じておきましょう。そして詰まったら配管洗浄業者を呼んできれいにきちんと直してください。

更新日:2020年12月8日