洗面台ホース式水栓の交換で注意すべき点とは?

洗面台の水栓の水漏れで1番多いのは?





このホース引き出し式のシャワー水栓です。特に洗面台下のフレキシブルホースから水が漏れて水浸しになってしまうという症状です。水栓金具に「MYM」とあれば残念ですが、修理は困難ですので本体交換になってしまいます。何故かはこちらをご覧ください➡MYM製の洗面台水栓から水漏れの修理

よく聞かれるのは、蛇口からの水漏れであるにもかかわらず「洗面台一式を交換しなければならないの?」というコメントです。この質問の答えは「NO」です。もちろん洗面台の破損や老朽化が著しい場合はご提案することもありますが、大抵の場合は蛇口だけ交換すればいいのです。

洗面台ホース引き出し式の交換

 

 

以前のブログでも解説していますが、それほど難しくはありません。ただし蛇口止水栓などが腐食していないことが条件です。もし腐食が進行している場合は簡単に取り外しができません。ある程度の経験や技術が無い方は極めて難しくなります。

L型レンチ(イギリス)やプライヤーなどの工具が無いと相当難しいかと思われます。CURE5‐5‐6などの潤滑油をスプレーして取り付け金具を外すことになりますが、プロでも時間がかかります。最悪の場合は切断作業になります。この場合、陶器や周辺を傷付けないように細心の注意が求めれます。



給水ホースをつなぐ時の注意点

特に洗面台下の給水・給湯の配管や止水栓の位置は住宅によってまちまちです。既存の配管の位置で問題なく取り付けができるものもあればできないものもあります。ではできないものはどうすればいいのでしょうか?

既設の配管を手直しするのにはかなり手間がかかります。もちろん配管の腐食が進行していたり老朽化が目立つようならそれも必要かもしれませんが、大抵はそこまでではありません。ではどうすればいいのでしょうか?今回は壁給水の配管で止水栓の位置かなり短いケースを取り上げましょう。

 

このように新しい水栓金具の給水ホースが長いため、このまま取り付け金具を止水栓に付けるとホースが曲がってしまい水が十分に出なくなります。あと5cmほど下ですとらせん状に取り付けることが可能でしたが、この短さでは無理でした。

1つの方法は止水栓の向きを変えるというものです。工具で右回しに90度回転させます。しかし、この手法は配管がまだ正常であることが条件です。かなり古い配管の場合、腐食が進行していて折れる可能性があり危険です。配管の状態をよく見極めることが肝要です。

自分が行った方法は「フレキ管を足す」というものです。

 





20Cmほどのフレキ管を用意してSの字を作り、距離を作る方法です。平行ニップルを間に入れて取り付け金具を装着します。こうすることで給水ホースが無理に曲がらずに取り付けられますので給水にも何の支障も来たしません。お湯側も同じ様でしたら2本取り付けましょう。

取り付け後は、水漏れのチェックを入念に行ってください。パッキンもきちんと入れて工具でしっかりと締め付けましょう。水漏れが無ければOKです。

 

 

無事に交換できました!

配管の取り回しを確認して引き出しホースが自在に引き出せるかの点検も行ってください。たまに引き出しホースが絡まって付けてあったり、止水栓などを巻き込んで取り付けしてしまっていたりするとホースが引き出せず、せっかくの蛇口が使いづらくなってしまいます。

建物によって洗面台の状態は異なります。蛇口を交換する場合はいろいろなパターンに変化させて取り付けてください。当サイトのブログ記事にはその他の蛇口の例も取り上げております。サイトマップか記事内検索を使ってご覧ください。今後とも当サイトを宜しくお願い致します。