突然起きる配管の水漏れ
突然起きる配管の漏水。
壁の内側や埋設された配管などの水漏れは修理に時間がかかるものです。まず漏水箇所を特定するのに苦労します。簡単に補修できる場所ならいいですが、手が届かない、手が入らないといった場所だとかなり厳しくなりますね。
特に古い住宅ですと配管が鋼管(鉄管)の場合も少なくありません。塩ビ管と違って簡単に接着剤で付け直すという訳にはいきません。主な原因には鋼管に付き物の「腐食」が挙げられます。鋳鉄製でも長年使用していくと錆が発生していきます。その錆が金属を脆くさせ「穴」や「亀裂」を生じさせます。
現在でもマンションなど集合住宅では共有部の給水配管として塩ビ管ではなく鉄管を使用しています。主に強度や耐久性の問題があるからです。しかし単なる鉄管ではなく「ステンレス管」(さびにくい)が主流となっています。築数十年前のマンションなどではまだ鋼管が使われています。築年数の古い一般の戸建住宅では鉄管や鉛管などが使用されていて補修工事はそう簡単にはできません。
以前のブログでも配管の漏水のしやすいポイントについて取り上げました。(こちらも参照➡配管の水漏れが起きる原因とは?補修の方法)いずれにしても鋼管の場合は工事が大変で大掛かりになってしまうこともあります。もっと簡単に修繕できる方法はないのでしょうか?
配管万能ソケット
漏れている配管の場所にもよりますが、露出できる配管の場合工具さえあれば簡単に補修できる部材があります。それが「HI-LAソケット」です。
例えば鉄管の途中でピンホールやねじ込みで水漏れしていた場合、その配管の手前で切断します。その後、このソケットを差し込んで締めます。両側ソケットですのでもう一方の側に新しい配管材を差し込んで接続することが可能です。
台所の下やユニットバスのデッキ式のシャワー水栓の下の配管が腐食して水漏れしたり、水栓本体が老朽化して交換を必要とした場合、鉄管が直付けされていると修理や交換がスムーズに行えません。そこで既存の配管を切断し、このソケットで繋げば簡単に配管を変更できます。
もちろん途中でフレキ管などで繋いであれば短ニップルなどをはめて締め込み、その先でフレキ管につなぐようにできるかと思います。
取り付け方に注意
「HI-LAソケット」にはエルボ型や片側ソケットタイプなどいろいろあります。故障個所に応じて選ぶことができます。ただDIY素人の方が取り付けされる場合は取り付け方に注意が必要です。
なぜでしょうか?
ご存じだと思いますが、これは給水配管の補修部材です。取り付け方が甘いと水が吹き出ます。
少なくとも大きめのモンキーレンチと300くらいのパイプレンチが必要です。原理としては差し込み式で強力な差し込みパッキンを鋼材のナットで締めて固定させるからです。
水道管には2.0~3.0MPa前後の水圧がかかっています。その勢いをしっかり受け止められるようにきちんと取り付けなければなりません。工具でしっかり締められない場所や狭い空間では取り付けは厳しいかもしれません。しっかり配管を差し込んでしっかりナットを締めることが重要です。
限界はあります
既存の鋼管の配管がかなり腐食している場合や配管が変形、凹凸があるといった場合はこのソケットがきちんとはまらない可能性があります。
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嵌め込むだけで簡単に装着できます。口径を間違えないようにご注文ください。
さらに配管全体の腐食がひどい場合は次の弱い部分に負荷が移動しますので1ヶ所直しても次にまた別の箇所から水漏れしてくるということも考えられます。
*水道修理専門の方以外の場合でこの情報から取り付けや補修を行って水漏れやその他の事故が発生した場合の責任は当サイトでは負いかねますので、すべて自己責任でお願い致します。
更新日:2020年5月30日