掃除を毎日しておくと良い水回りとは?トラブル予防にもなる?

毎日のお手入れは肝心

水回りのお手入れは毎日行うほどきれいな状態が保たれます。「毎日なんて面倒くさい!」という方もいらっしゃるかもしれません。大変だと思うとなかなか気が進みませんし、忙しい毎日で余裕も無いという方も多いかもしれません。

しかし、この習慣が近い将来に起きるトラブルを未然に防ぐ予防にもつながります。

特に注意しておくと良いポイントはどこでしょうか?水道屋から見た水回りを取り上げたいと思います。毎日でなくてもいいところと悪いところも取り上げます。



ポイント1;お風呂場の排水口

何と言っても排水口のトラブルで一番なのが「浴室」です。

男女比は特に無いように思います。まず多いのが「髪の毛詰まり」です。人間も動物と同じで毛が抜け変わる生き物です。古い細胞が新しい細胞へと代謝する過程ですので仕方がないものですが、放っておくと排水口に溜まっていき、流れを堰き止めてしまうのです。

 

 

以前のブログでも取り上げましたが、排水口はトラップ構造になっています。目皿や中のパーツが分解できるようになっていますので、外して掃除をしてください。しばらく放置していると髪の毛がどっさり取れます。トラップの脱着にも注意してください。(こちらを参照➡ユニットバスで排水の臭いがひどい!何が原因なの?)ここは毎日でなくても大丈夫です。1週間に1度くらいのペースが望ましいです。

ポイント2;蛇口の水滴

キッチンや浴室のシャワー水栓や洗面台水栓など水滴が蛇口に残ることがあります。これを放置しておくとどうなるかと言えば「水垢」になります。以前のブログ蛇口の水垢は落ちにくいのはなぜ?では水垢の付着する過程を解説しています。蛇口の表面が白くなって拭いても落ちません。

そうなる前に使い終わったら乾いたタオルなどで軽く拭いておくようにしましょう。キッチンや洗面台などは少し気にかければ簡単に毎日拭いて磨けます。浴室は2~3日に一度はふろ用洗剤をスポンジなどに付けて磨けば落ちます。メッキの光沢がいつまでも維持できると気持ちいいですよね?

毎日しておくといいのは、水垢や黒カビはなかなか落とせなくなるからです。

大掃除の時にきれいにすればいいと思いがちですが意外にきれいにはなりません。お悩み相談にもよく上がる内容ですが定期的なお手入れが肝心なところでもあります。できれば毎日行っていただきたいところです。





ポイント3; キッチンの排水口

キッチンの排水口は非常に汚れやすいところでもあります。

なぜか?というと「油分」が多いからです。

調理をすれば必ず「」が使われます。食材の中にも油分は含まれます。この「」が排水口にとって難敵になってしまうのです。この「」は排水を詰まらせるだけではなく、独特の排水臭も発生させてしまいます。特に排水口カゴは毎日掃除しておく方が賢明です。

 

 

不要になった歯ブラシを使ってきれいに網目の残飯やぬめりをお掃除しましょう。排水口トラップも外して内外を洗ってください。この際の注意点が1つ。こちらの記事を見てください。キッチン排水溝に歯ブラシを落としてしまったら?意外にやっちゃうことです。気を付けて行いましょう。

 

 

ここは毎日行いましょう。油分は意外に短時間で付着して固まります。時折「熱湯を流して終わり」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけでは落ちません。やはりこまめにお掃除が一番です。時々、パイプ洗浄剤を投入する方もいますが、流れが悪くなってからするよりも平時の時に予防策として使われた方がよろしいかと思います。





ポイント4;洗面台下排水トラップ

 

 

洗面台の排水というとこの排水口のことばかり気にされる方がほとんどですが、実はその下の「排水トラップ」の方が問題です。トラップ管には2種類あり、1つはメッキタイプ、もう1つは樹脂タイプです。メッキタイプに方は残念ながらご自分での分解作業はお勧めしません。腐食や劣化によって逆に破損してしまうからです。それで樹脂タイプのケースを取り上げたいと思います。

以前のブログ洗面台の詰まりで洗浄剤を使うと逆に危険ですよ!という内容を紹介しました。トラップの種類にもよりますが、掃除口が付いているタイプがあります。その場合はキャップを外してパイプの中を掃除できます。

パイプの下に水受けになるものを置いてキャップを外して髪の毛やごみなどを取り除けます。届けば不要歯ブラシなどで周辺をお掃除できますね。もちろんトラップごと外して掃除することもできますが、きちんと戻さないと水漏れしてきます。ここは1か月に1度くらいのペースでも構いません。流れが悪いと感じたら行ってみてください。

今回はざっとお手入れのポイントを取り上げました。参考になれば幸いです。