水漏れが多い洗面台下の排水配管
長年使用してくると水漏れが多く発生するのが洗面台の下の配管です。
以前のブログではメッキ管に起きる腐食による水漏れについて取り上げました。こちらも参照ください!➡洗面台水漏れの予防とは?パイプの劣化見落としてませんか? 洗面台下の排水管の破損に気を付けないと大変なことに!
今回はその排水トラップの配管を交換する際の注意点を取り上げたいと思います。
その前に・・・そもそも
排水トラップ管が劣化するのはなぜか?
写真のようなメッキされたトラップ配管は「青銅」が素材となっています。「青銅」は銅を主成分として約10%の錫(すず)を含んでいます。一般的には錆びにくい性質として知られているものの錆びない訳ではありません。
内側から少しずつ腐食が進行していきます。
やがて薄くなって亀裂や穴が開いてしまうことが起こり得ます。特にUの字になっている部分には常時排水が溜まっています。またジョイント部分に使われている「平パッキン」や「差し込みパッキン」も経年によって劣化していきます。
排水トラップの交換時の注意点
まずパイプの下にバケツや水を受けられるものを置いてください。ジョイント部分の6角ナットを外していきます。かなり固くなっていたりしますので写真のように折れたりすることがあります。
交換するので気にせず工具(モーターレンチかパイプレンチ)を使って緩めて外しましょう。
洗面台排水栓トラップの排水栓には「アフレ付き」と「アフレなし」の2種類があります。これはオーバーフロー用の穴が開いているかいないかの違いです。「既設」の排水栓が「アフレ付き」であれば同じタイプを用意してください。口径は大抵が32mm用です。
中には38mmとか25mmといった特殊型がありますのでご注意ください。また洗面台がホーロー製の場合も排水栓トラップが専用のものになりますのでお間違いのないようにしてください。
洗面台排水栓トラップの交換方法
まず、洗面台下の配管をすべて外します。かなり汚れが溜まってしますので不要歯ブラシなどでゴミを除去して掃除しましょう。
その後、新しい洗面台排水栓を取り付けます。洗面器に接する上下に必ずゴムパッキンがあります。向きがありますので正しい向きで装着してナットできつく締めてください。その後、すぐ下のラッパ管を付けてナットを締めましょう。
次に締めておくのは「U管」と「キセル管」(壁排水の場合)または「ステッキ管」(床排水の場合)のジョイントです。袋ナットの中に平パッキンが挟まっています。そこが水平にならないと締まりませんし無理に締めると水漏れします。まず水平にして装着してください。そのあと差し込みナットを締めてください。
この手順で装着すれば水漏れなく取り付けられます。
特に「キセル管」や「ステッキ管」の長さは建物によってまちまちですので、長めのものを用意しましょう。特に壁排水の排水栓のセット品のものですと「キセル管」が短くて届きません。300~400mmのものを用紙しておきましょう。長いようでしたら「パイプカッター」で切って合わせましょう。水道屋さんの道具 鍔出し器とパイプカッター
以前のブログでは樹脂製に交換することを提案しています。ただ公営住宅などではメッキ管が規格基準となっているようですのでご注意ください。
樹脂製の排水栓トラップに交換した方がいいです
戸建てや分譲マンションの場合は自由ですので樹脂製に交換しましょう。最大の理由は樹脂なので微妙な変形や傾きに柔軟に合わせられるからです。メッキ管のようにぴったり合わせなければ水漏れしてくるようなことはありません。
また腐食することがありません。ある程度の熱にも丈夫ですし耐久性があります。長持ちします。排水栓のタイプに合わせて樹脂製のものが用意されています。(ポップアップなど)値段もメッキ管タイプよりかなり安く手に入ります。工事が楽ですよ。
このブログは自分で交換する人・修理する人を応援します!ぜひ参考にしてください!
更新日:2020年7月15日