蛇口のレバーハンドル 下げて出すタイプは危険です!

シングルレバー混合水栓のレバー





今やキッチン水栓の主流は「シングルレバー混合水栓」です。とりわけ多いの「ワンホール型」です。読んで字の如く「1つの穴」に取り付けるタイプの蛇口のことです。レバーの位置でお湯や水を自在に出すことができ、勢いも自在に調節でき非常に便利な水栓金具です。

このシングルレバーの利点は簡単に出し止めできるだけではなく、手が汚れていたり洗剤だらけでも手首や腕でも出し止め出来てしまうところです。蛇口の周りがびしょびしょにならずに使うことができます。今はほとんどがレバーを上げて水を出して下げて水を止める「上げ吐水」式になっています。これには様々な変遷を経て規格化されています。

なぜレバーを下げて出す蛇口は危険なのか?

今のところ問題無くご使用になられているかもしれませんが、経年数は何年目になるでしょうか?本来水栓金具の寿命は12年前後と言われています。もちろんそれ以上のご使用の方は多くいます。必ず壊れる訳ではありません。

しかし、いつ寿命が来るのか?全く予想が付かないのも事実です。この「下げ吐水」の蛇口は、上げ吐水方式が完全に統一化された2000年4月1日以前に製造販売されたものと判断できます。つまり今日現在まででも新しい物でも19年以上使用していることになるのです。

 

つまり、いつ水漏れやレバーの不具合が起きてもおかしくない時期に来ていると言えるのです。





 

この規格変更には大きなメリットがありました。

まずこの方式が世界共通であるという点です。海外では既に上げ吐水方式になっており、国際化と共に足並みを揃えることにもなりました。確かに下げて水が出る方式の方が、自然な動きなのかもしれませんが一番大きなデメリットとして上から物が落ちてきた場合、あるいは室内ペットの猫がまたいだりした場合にレバーが動いて水が出っ放しになるという危険です。朝外出して夕方帰宅するまで水がごうごうと出ていたら?ゾッとしませんか?

 

 

大災害が後押し

この規格変更を後押しした出来事は1997年1月17日起きた「阪神淡路大震災」です。レバーの規格変更前でしたので多く世帯で「下げ吐水」のレバー水栓が使われていました。特にマンションなどで大きな揺れでキッチンの上から物が落ちて来てレバーに当たり、水が出っ放しになってしまいました。関西の数十万世帯規模で蛇口の水が一斉に最大量で出っ放しになってしまったのです。

その結果、階下の部屋が水浸しになったり、受水槽や高架タンクにあるはずの溜め水が枯渇する事態を招きました。さらには一斉に水が使われることで緊急連結管で消火活動を行う水が極端に減り、消火活動に支障をきたしていましました。こうした2次災害が規格変更を大きく動かすものとなったもの理解できますね。





 

TOTO製品の場合

以下の品番の蛇口をお使いではないでしょうか?キッチン用水栓の最初の記号です。

TK135・TK180・TK181・TK230・TK231・TK232・TK233・TK236・TK280・TK281・TK282・TK290・TK291・TK31B・TK32・TK630・TK631・TK632・TK633・TK680・TK681・TK683・TK830・TK831・TK880・TK881・TK883

このタイプは「THY566S」というカートリッジを使用していますが、2015年3月末で補修部品の供給が終了となっております。

結論として・・・

 

 

下げ吐水」をお使いの方は、お早めに交換をご検討いただく方がよろしいかと思います。

もちろん故障していないのに無理やり交換するように勧めてはおりません。長持ちさせておられる方はどうぞ最後までご使用になってください。ただし、既に水漏れやレバーの動きが悪くなっているなどの症状が始まっているのを無視して使い続けるのは避けた方がよろしいかと思います。

なぜなら、水漏れした水は思いのほか浸透していきます。蛇口の下の取り付け穴に浸透していく場合があります。それによって台座の裏板を腐食させてしまったり、固定金具の腐食が進行してボロボロになって安定感がなくなってグラついてしまうかもしれません。意外な被害をもたらしている可能性がありますので、どうかお早めに対処していただければと思います。

 

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