蛇口シャワーを切り替えるとお湯が水になってしまう原因

シャワーに切り替えられる蛇口





キッチンや洗面台では、普通の吐水よりも「シャワー」になった方が便利だと感じている方が多いように感じます。蛇口の交換を希望されるお客様のほとんどが「シャワー」が使えるものを選ばれます。キッチンでは食器などの洗い物をするとき、洗面台では洗顔や洗髪で使うとき「シャワー」が重宝されます。

しかし、長年使用していくといろいろな不具合も出てきてしまいます。

その1つには「シャワーの出が悪くなる」という症状です。この症状が起きると「お湯が水に変わってしまう」症状も起きてしまいます。なぜでしょうか?

給湯システムが関係しています

ほとんどの世帯で使われている給湯システムは「ガス給湯器」式です。お湯を出すとガス給湯器内で点火して燃焼し即座にお湯が作られ、蛇口から出るようなっています。この仕組みは給湯配管の水が流動するときにセンサーが感知してガスが点火してお湯が作られるものです。つまりレバーやハンドルを使ってお湯を出そうとしなければガスは点火しません。

この原理を考えるとシャワーの出が悪くなるということは、お湯が出にくい=水の流動が少ない、ということになり、「ガス給湯器が点火しなくなる」もしくは「途中で燃焼作動がストップ」されてしまうのです。これがお湯が途中で水に変わってしまう主な原因です





解決するにはどうすいればいいのでしょうか?

この症状の主な原因は「シャワーヘッドの詰まり」です。

普段何気なく使っていて、徐々に水の出が悪くなっていきますので、気付かないうちに水量が減ってしまっていることがあります。シャワーヘッドはどのメーカーの蛇口でも取り外しが出来るようになっています。取扱説明書があればメンテナンスの方法が紹介されているはずです。決して難しくはありません。大抵は回して外せるようになっています。

外せたら、不要歯ブラシなどでシャワーの目の部分をきれいに掃除してください。配管からの錆砂やゴミが詰まっている可能性があります。外す際には中の小さなパーツで組まれているかもしれませんので、外す前と途中の写メを取っておくと戻す時に分からなくなっても大丈夫です。

別の原因もあります

              それは「ガス給湯器本体の故障です。

ガス給湯器が不具合でもお湯が水になってしまう要因にもなります。但しこの場合は、キッチンのみならず洗面台や浴室のシャワーでも共通して起きることになります。1箇所だけの症状ではあり得ません。給湯器の故障につきましてはこちらを参照ください➡給湯器の寿命は何年?故障するとどうなるの? 給湯器の交換時期の目安とは?10年超えると危険?





特に注意が必要な住宅

築30年前後もしくはそれ以上の戸建の場合、給湯管が鉄管だったりしますと、普段から錆水が出ていたりします。そういった住宅では錆詰まりの要因が多く、蛇口にも悪影響を与えてしまいます。給水および給湯配管の見直しが必要な住宅では他の設備のためにも早めに工事をご検討されることをお勧めします。