洗濯機水栓も種類によって修理が違います

洗濯機水栓もいろいろ

洗濯機には専用の水栓が取り付けられていますが、形状や仕組みも様々です。




単水栓か混合水栓か埋め込み式かワンタッチ式に対応しているものか、など違いがあります。一番修理しやすいのが、単水栓のハンドル式です。以前のブログで取り上げました。修理の仕方こちらを参考にしてみてください。交換部品も手に入りやすく安価です。混合水栓の場合でもハンドル式であれば仕組みは同じですので、1箇所か2箇所かの違いだけになります。

しかし、ワンタッチ式でコックハンドルタイプの場合は別です。

以前のブログでもご紹介したこのタイプの洗濯機用水栓の水漏れは簡単には直せません。この水栓はTOTO製のTW11R(定価¥7,450税別)というタイプです。このタイプは特殊な構造になっていて水栓コマやパッキンを使っていません。これまで故障した依頼件数があまりありませんので、比較的長持ちする水栓かと思われます。LIXIL INAX製ですとLF-WJ50KQ(定価¥7,300税別)などが同等品になります。



水漏れや故障で厄介な水栓

 

これまでもご依頼の中でも、一番対応に苦しいのは埋め込み型の洗濯機水栓です。

 

いわゆる「コンセント水栓」とも呼ばれています。壁に直接取り付けられていますので非常にスッキリした外観になります。見た目はいい感じなのですが、水漏れやハンドル故障などを起こすことが時折生じています。このタイプはメーカーや機種よって部品の形も様々で共通しているもはほとんどありません。つまり専用部品となるため、すぐに修理がというのが困難になります。

どうしてか?

カバーを外すとこうなります。スピンドルも特殊型ですし、吐水口のワンタッチ元口もこの機種専用のものとなっています。仮に経年数のため本体を交換するとなると、この品番のものしか合いません。

メーカー名や品番が分かれば調べることができますが、分からない場合はお手上げです。

 

 

特殊な水栓部品の場合は、資材屋さんや販売代理店さんに写真やある程度の情報を伝えたり、写真をメールしたりして調べてもらいます。ただし、時間がかかります。販売代理店の担当者に聞くとこうした問い合わせのメーカーの返事がことのほか遅いとの事。もちろん取引業者としての人脈とかコネとかあれば別なのでしょうが、大抵は1~2週間かかってしまいます。その間は水漏れしたままで待っていただくしかありません。





メンテナンスを考慮に入れた設備を

水栓金具や水道設備も日々進化しているかと思われます。各メーカーは競合他社との差別化を図る手段として、これまでにないデザインや特殊性を売りにして製造販売されています。しかし!それは逆にその特殊性により「修理や交換が困難になる」という面も持ち合わせています。

例で言えば、外国製のレアな高級車と同じです。少し型落ちした車でもかなりの高額で販売されています。やっとの思いで手に入れたのはいいのですが、しばらく乗っているとエンジンの調子が悪くなったり、ラジエーターやタイミングベルトなどの不良が生じるかもしれません。しかし、メーカーの直営店や工場が近くに無い場合、近所の整備工場では直せません。国産の部品では全く合わないからです。たとえ引き受けてくれたとしてもかなりの時間がかかるものと覚悟しなければなりません。

水栓金具も同じです。特殊性=修理困難と思っていただくのがよろしいかと思います。まだ上で取り上げた「コンセント水栓」なら時間はかかりますが、取り寄せて交換は可能だと思います。しかし、「すべての設備は永久には使えない」という事実を考慮に入れてメンテナンスしやすいものを取り付けられることをお勧めしたいと思います。