タンクに水が溜まらない
TOTO製のトイレでレバー引いても手洗い管から水が出ない?・タンクに水が溜まらない?というトラブルが起きています。突然に起きるので何が原因なのか?不思議に思うかもしれません。
特に生じやすいTOTO製タンクの品番は・・・
SH30BA・SH32BA・SH90BA・SH91BA・SH92BA・SH93BA・SH370BA・SH380BA・SH670BA・SH671BA・SH480BA…他多数あります。タンクの右上あたり(レバーの正面横)に品番シールが貼られているかと思います。
同じ品番でしたらこの情報をご活用ください!
詳しくはTOTOの専門家向けの検索サイト「TOTO:COMET(コメット)」で検索してみてください。またはこちらのリンクをご覧ください➡TOTO:COM-ET(検索窓に型番を打ち込んで検索してください。詳細情報が閲覧できますよ。)
故障しているのはボールタップ内の部品
タンクの蓋を開けると半透明のフタカバーがありますがそれを外すとこのような内容器になっていて水が溜まっています。中心にあるのが水を出す「ボールタップ」と呼ばれる部品です。
このタイプは特殊な「ボールタップ」を使っています。左下の丸いカップが浮きの役割をします。レバーを動かしてフロートバルブが開くと、タンクの水が便器内に一気に流れ出します。
浮きが下がって注水が始まります。大体の水が流れ出るとフロートバルブが閉じて水が溜まり始めます。タンク内の水位が徐々に上がって浮きカップが持ち上がり定位置で注水が止まります。
問題はボールタップの内部にある「ダイヤフラム」という部品です。カップのアームの根元に丸い部分があります。その中身の部品です。
この「ダイヤフラム」が水を出したり止めたりする弁になっています。
ここが故障すると水が出なくなります。特にゴム製のパーツなため数年で消耗が起きてしまうようです。実はこの部品の交換は簡単にできます。しかも、部品代も安いものとなっています。ネット販売でも十分手に入ります。ご必要な方は下のバナーからもご購入いただけます!
TOTO部品で「TH405S」という品番です。
定価¥660(税別)ですが、ネット販売だと定価の20~25%引きになっているかと思います。ただしまとめて購入しないと送料はかかるかもしれません。地元のプロ用の資材屋さんにも置いてあるかと思います。
この部品の向きはこのようになります。下の方にツメが出ていますので、そのくぼみに合わせて取替られます。逆の向きになってしまうタイプには合いません。
交換の仕方について解説します
まずは止水栓を閉めます。(※止水せずに作業すると噴水状態になります)
トイレ横の止水栓のバルブを閉めましょう。なかなか固くて回らない?と言う方は元栓(メーターバルブ)を閉めましょう。締めている間は家中の水道が止まりますので同居されている方にあらかじめお伝えください。
次にタンク蓋を開けて半透明な内蓋も開けます。
浮きカップのシャフトを根元の部分から外します。これも指で詰めを外せます。丸いナットを回して外してください。そうすると「ダイヤフラム」が取り出せます。
白い部分だけが取れてゴム部分が残ってしまう場合がありますが、そのゴム部分も取り除いてください。写真のような状態になるようにしてください。
新しいダイヤフラムを交換して、最初の手順の逆で戻してください。部品の素材がすべて樹脂製ですので扱い方には注意してください。爪をおったり割れたりしたら、元に戻せなくなりますので逆に高く付きます。
きちんとはめたら丸いナットを手締めで閉めてください。あまり力を入れない方がいいです。終わりましたら、内カバーを取り付けてタンク蓋を装着します。
手洗い管の管が上に突き出てるオレンジのゴムにきちんと入るように入れてください。
この手洗い管にきちんと嵌め込まないと水が漏れてきてしまいます。タンク蓋の裏を見ながら正しい位置で装着してください。
この現象が8年目くらいに集中しています・
この症状が起きるのが8年~9年目に集中しています。この部品の限界点なのかもしれませんね。自分で修理できれば費用が浮きます。この部品の交換は意外に簡単にできるものです。お試しあれ。
工具で行う場合はパーツが全て樹脂製ですので割って(破損)しまうことがないようにご注意ください。
ダイヤフラム交換でも水漏れが止まらない場合もある?
中には、このダイヤフラムを交換したのにまだ水漏れが続いてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。現にそういった現象がありました。この場合は浮き用のカップに問題があることもあるようです。
しかし、このパーツは交換部品では無いようですので単品でもお直しは困難かと思われます。
ではどうすればいいのでしょうか?・・・
ボールタップ本体を交換することです。
この部品の型番は「HH06005Z」で定価¥7.350(税別)となります。しかし!既にメーカーのサイトを調べると販売が終了になっています。値段が上がりますが下の画像から購入できます。止水栓につなぐフレキホースまでが部品になります。
ただしこのボールタップを取り替えるにはちょっとしたコツが必要になります。右45度回転して引き抜く方法です。
樹脂の形状が経年によって変形していることが多く簡単に引き抜けるのは稀でした。大抵は力業で引き抜いたりどうしても抜けない場合は、タンクを外して内容器を出して外したこともありました。もちろん簡単に引き抜けるものもあります。ただし不安な方は・・・
「やめておいた方がよろしいかと思います」
2004年以降販売されたTOTOピュアレストシリーズのタンク
上記の部品(TH405S)は「ピュアレストEX」や「ピュアレストQR」のタイプには合いません。つまり新しめの便器でのダイヤフラム交換では形状が異なる部品になります。それは「HH11033R」という品番になります。定価¥780(税別)です。
「ピュアレストMR」の場合もダイヤフラムが異なります。品番ですと「HH06031R」定価¥1300(税別)になります。ただし次ような注意書きがあります。
注文すると2種類届くようですが、既存のタンク(SH215BAS)に取り付けられているカラーのダイヤフラムを取り替える必要があります。赤枠にあるどちらの色か間違えないようにしてください。
タンクの水が出ない・出かたが変だ?という場合はこの部品が原因です!
自分で簡単に直せる部品もたくさんあります。この機会にDIYで自分でメンテナンスすることに目覚めてみてはいかがでしょうか?このブログはそうした方に役立つ情報を取り上げています。どうぞご活用ください!
更新日:2020年11月21日