トイレのマットがびしょびしょ?
気が付けばトイレの床がびしょびしょに濡れていることはありませんか?
どこから漏れてるの?排水が漏れてしまってるのかな?・・・
それは・・・洗浄便座(ウォシュレット)からがほとんどです!
流した排水が漏れることは滅多にありません。
原因のほとんどが「洗浄便座」です。
洗浄便座はおしりを洗うための水をタンクに溜めています。それをヒーターで温めてノズルから温水が出てきます。長年、繰り返しその機能を動かすことで部品の劣化が生じ、水が漏れてくることがあります。
洗浄便座の寿命は7年です。大抵こうした症状は10年以上ご使用のもので起き始めます。
修理すれば直るのか?
原因が分かるとよく「修理できませんか?」と聞かれます。
ウォシュレットの水漏れは目の見えない部分で起きている可能性が高いです。
つまり洗浄便座の内部で起きています。内部には電気部品の基盤や配線があり、水漏れの状態によっては分解できない場合もあります。取り付けネジなども腐食してボロボロになってしまっていることも良くあります。
つまり一度ばらしてしまうと元に戻せなくなるリスクが高まります。仮に修理して使えるようになったとしても、今後いつまで使用できるかは保証できません。もし半年ないしは1年で壊れたとすれば修理代が全くの無駄になってしまいますね。
便座だけ交換すれば解決
このような水漏れの場合は、便座の部分だけ交換すれば解消します。
つまり水漏れしているのが洗浄便座であり、便器やタンクは無関係だからです。ある方は便器ごと交換しなければならないと大げさに考えてしまうようですが、便座は元々、便器とは別売りになっているものなのです。洗浄便座だけ買い替えていただきたいと思います。もちろんこの機会に便器をリトイレしていただいてもいいかもしれません。
洗浄便座は家電量販店でも売っていますが、メーカーに偏りがあります。大型のホームセンターの方が品数が豊富なような気がします。お値段も家電屋さんとほとんど変わりません。
どちらとも取付工事も一緒に依頼できます。値段はだいたい同じくらいです。今ではYouTubeなどで取付の仕方を紹介する動画などが見れますので、自分で取り付けたいと思われる方は参考にできます。必要な工具は¥100ショップでも買えます。専門的な道具はほとんど必要ありません。
一度トライしてみてください!
ところで、意外に知られていないことで洗浄便座の寿命を短くしてしまうものがあります。
それはなんでしょうか?
知らないと故障させてしまいますよ
洗浄便座をお使いの場合に、注意していないと故障を促してしまうものがあります。
それは「酸性」の洗剤です。
トイレ掃除に使う洗剤はいろいろあります。商品名で言えば、トイレマジックリンは「中性」洗剤で、ドメストは「アルカリ性」洗剤です。そこで注意が最も必要なのがあります。
それは「サンポール」などの「酸性」洗剤です。
確かに黄ばみや汚れが落ちやすく強力な洗浄力が売りですが、成分は「塩酸」で、お存知の通り酸は揮発性が高く、酸の性質上、金属に大きな影響を与えます。
つまり、洗浄便座の内部は基盤を含め、ネジやその他の部分に金属が使われています。常にその洗剤で掃除を頻繁に行いますと洗浄便座が壊れる可能性があります。
決して製造元の「金鳥」の商品にケチを付けている訳ではありませんが、水道業ゆえにご依頼があった中の幾つかの事例から判明しています。関係者の方にはご不快なコメントとなってしまいますが、洗浄便座のメーカーメンテナンスの方からも同じ声を戴いたことがありました。
お掃除の際には「酸性」の洗剤のご使用を控えましょう!
お掃除好きの方はぜひこの情報を知っておいていただければと思います。
更新日:2020年9月8日