シャワーのお湯が熱くならない?サーモスタットの故障?

シャワーのお湯がなかなか熱くならない?

最近シャワーのお湯がぬるくなって来た?とお感じではないでしょうか?キッチンや洗面台ではかなり熱いお湯が出るのに浴室だけ熱くならないということが起こります。

 

 

大抵シャワーはある程度時間が経たないとお湯になりません。しかし、いつまで経っても”ぬるいお湯”しか出てこないことが生じます。どうしてなのでしょうか?どうすればいいのでしょうか?

サーモスタット付シャワー水栓の故障

サーモスタット付シャワー水栓がほとんどかと思います。「サーモスタット」とは温度の自動調節装置のことです。水栓自体に温度を設定できるハンドルがあってその温度のお湯を出すことができます。ただし給湯優先の温度がベースになりますので、その設定温度以上のお湯を出すことはできません。

 

リモコンの給湯優先の温度は45℃にしているにも関わらず40℃以下のお湯しか出ない場合は、この温度調節の部品が故障している可能性が考えられます。本体の寿命もあり得ますが、まずはこの温度調節装置となる部品を交換してみることをお勧めします。

まずはお使いのシャワー水栓のメーカー名・品番をお調べください。それをメーカーのホームページの商品検索で部品を特定しましょう。検索窓に品番を打ち込むと該当機種がヒットします。その水栓金具の分解図を見てください。部品の品番が分かります。

このブログではKVKのサーモスタット付シャワー水栓の部品交換の仕方について解説していきます。

KVK製:KF800のサーモスタットカートリッジを交換する

左側にあるハンドルが温度調節用のサーモスタットです。奥側(右側)のハンドルはシャワーとカランの切替バルブになります。お湯が止まらないといった症状の場合はこの切替バルブの故障と思われます。

1、まず水を止めます。この場合は元栓を閉めなくても大丈夫です。シャワー水栓の脚(クランク)の部分に止水栓が付いています。この止水栓はマイナスドライバーで回転させて閉めることができます。右回しで閉栓、左回しで開栓になります。

2、次にハンドルを外します。このKVK製の場合、ハンドルはねじ止めされていません。ハンドル側面にある丸いカバーをカッターなどで取り外してください。ここが外れるとハンドル自体が抜けます。樹脂製なので傷付けたり破損させたりしないように注意して行ってください。

 

3、プラスチック製の部品も外します。そうすると金色のギザギザした丸いナットが見えます。これはウォータープライヤーなどで左回しで外れます。正面から見れば奥側に回転させるように回してください。固着している場合がありますのである程度力を入れて回しましょう。

 

4、サーモスタットカートリッジを引き抜けるようになりますので引き抜いてください。少し硬くなっています。ペンチやプライヤーで力を入れて引き抜きましょう。簡単に抜ければそれでOKです。


KVK サーモスタットカートリッジ Z88F
 

5、それから新しい「サーモスタットカートリッジ」を差し替えます。品番は「Z88F」です。(定価¥6,790税別)ご必要な方は👆ちらからどうぞ。KF800シリーズはこの部品でほぼ大丈夫です。

ただし注意点は・・・

 

6、決められた位置に差し込むことです。画像にもテキストを入れておきましたが、くぼみの位置に合わせて差し込んでください。間違った位置に差し込んでもうまくはまりません。奥まで押し込んでください。きちんとはめたら外した逆の順番で元に戻します。

 

7、クランクの止水栓を開栓させてお湯のテストを行いましょう。サーモスタットで高温にして暑いお湯が出てくるかチェックしてください。

あれ?交換したのに熱くならない??

サーモスタットカートリッジを交換しても稀にお湯が熱くならないことが起きます。これは建物の水圧や水量によって温度調節のレンジが違ってしまうということが生じます。本来40℃のメモリでは40℃が出るはずですが微妙にレンジが合わなくなってしまうことがあるようです。

 

 

その際にはハンドルを一度外してお湯側がもう少し熱くできるようにハンドルの振り幅を高温多くなるように取り付け直す必要があります。つまり水の流入量を少なくさせてお湯が多く入るように調節する必要があるようです。そうすることで設定温度がすぐに出せるようになります。

ただし、このレンジ調整は専門業者かある程度仕組みなどの知識が無いと難しいかもしれませんが、可能な方はトライしてみてください。

「自分では無理」という方は給湯器が問題ないことや給湯の出が悪くないことを確かめた上でKVKカスタマーセンターに相談ください。

株式会社KVKhttp://www.kvk.co.jp   「メンテナンス情報」内のKVKお客様ご相談センター:0570-099-552  平日9:00~12:00/13:00~17:00  (夏季休暇・年末年始を除く)メールでもお問い合わせできます。HPからご確認ください。※基本的に出張料・作業料がかかりますので予めご確認の上でご手配ください。

部品修理を自分で行う際に参考にしていただければと思います。

更新日:2021年7月29日