食洗機を設置するには据置型かビルトインどちらがいいか?

食洗機を設置したい

食洗機は大きく分けて据置型ビルトイン型のどちらかになります。

家電量販店で販売されているのは主に据置型の食洗機です。以前のブログでも食洗機の設置についての注意点などを取り上げていました。(参考までにコチラ➡️食洗機の設置を自分で行う際の方法や注意点キッチンに食器洗い乾燥機を置くにはどうすればいいの?

既にシステムキッチンの中に食洗機は埋め込まれているものもあります。それがビルトイン型と言うものです。シンクの近くに引き出し式になっていてその中に食器を入れてスイッチ操作します。こちらの場合、据置型のように機器をシンク近くに隣接して置く必要は無いためキッチンのスペースが広く保たれるという利点があります。

新たに食洗機の設置を検討している方の中にはビルトイン型にしようか迷っている人もいるようです。

しかし!

このビルトイン型は後付けでキッチンに取り付けることがかなり困難です

その理由を5つ取り上げてみましょう!

1、ビルトイン食洗機はシステムキッチンでないと後付けできない

システムキッチンとは流し台やガス台などの設備が天板(ワークトップ)で1つに繋がっているキッチンのことです。つまり流し台やガス台がそれぞれ独立しているようなキッチンでは食洗機の設置スペースが取りにくいため後付けはほぼ無理になります。

2、収納スペースが狭すぎても広すぎても設置が困難

キッチンの奥行き、高さ、収納スペースの奥行きや横幅、収納スペース内の高さなど設置するスペースの基準というものがあります。狭すぎると当然食洗機本体が入りませんし、逆にスペースが広過ぎると改めて設置するための収納スペースを取り付ける工事が必要になってしまいます。

3、食洗機用の電源や給排水の配線や配管の設置が必要

キッチンは水を使用する場所でもあるため基本的には電源が設置されていません。そのため食洗機を稼働させる電源を新たに配線しなければなりません。また食洗機に洗浄するための給水と洗浄した後の水を排水させる配管が必要になってきます。

4、故障などの修理やメンテナンスが困難

水と電気を使う設備ですので使用頻度や年数によって不具合が生じてきます。据置型の場合は家電の修理と同じように扱うことができますが、ビルトイン型ですと必ず専門業者を手配して修理を行わなければなりません。寿命もありますので電子レンジのように簡単に買い換えるという風には行かないことがあります。

5、後付けの設置工費用が高い

上記の1〜3の点から設置するためには専門の工事業者による工事が必要になってきます。食洗機本体の費用に加えてその他の工事費用をざっと見積もるとおよそ30万前後と言われています。これは据置型の場合の2〜3倍はしてしまう計算になります。

結果として・・・

パナソニック 食器洗い乾燥機 NP-TZ300-W
 

以上の理由からビルトイン型の食洗機への後付け工事はあまりお勧めしません。可能であれば据置型の食洗機をお勧めします。ただ元々食洗機の設置を設定していないため給水をキッチン水栓から取り出さなければなりません。よく考えるのは現在のキッチン水栓に分岐金具を付ける方法です。

既存のキッチン水栓に分岐金具を付けるのがお勧めできない理由

据置型の食洗機を購入する際に1番合理的な手段として、既設のキッチン水栓に合った「分岐金具」を取り寄せて取り付けるというやり方です。

自分のキッチンの蛇口に合う分岐用の取付金具を探されるかと思います。「(株)ナニワ製作所」(http://www.naniwa-ss.co.jp) が有名です。良ければコチラの記事も参照ください!➡️食洗機を取り付ける際の分岐金具はどうしたらいいの?

確かにこの分岐金具を取り付ける方法も有りなのですが、水道業者による取付作業が必要になります。また水栓自体も10年〜20年と経過していると水漏れ破損の危険も予想できます。分岐金具を取り付けてから数ヶ月後や1年後に水漏れなどが起きる危険も考えられます。

お勧めなのは・・・

 

分岐ができる専用の蛇口に取り替える方法です。既に水栓側に分水孔の取付穴が用意されています。専用の分水孔アダプターと分水孔コックを取り付ければ食洗機からの給水ホースのワンタッチソケットが簡単に連結できます。

SANEI シングルワンホール混合栓 湯水分岐口付き バルブ付き K8761TJV-V2S-13
 

水栓金具の取付はご自分では無理な場合は水道業者を手配ましょう。特に集合住宅やマンションにお住まいであれば取付ミスによる漏水事故も起きやすくなります。不安な場合はプロにお任せください。

食洗機の設置をご検討の皆様の参考になればと思います。

更新日:20121年7月28日