DIYを楽しむ方が増えています
自分で自宅の設備を修理したり改造したりして楽しむ方も少なくありません。特に水回りに関しては自分で水道の蛇口を交換したり、トイレの便座を温水洗浄便座に交換したりする方もいらっしゃいます。
しかし、そうした事だけが「水回り」のメンテナンスのすべてではありません。
その1つには「コーキング」という作業が含まれます。
コーキングとは何か?
コーキングとは「隙間を埋めること」という意味があり、主に浴室やキッチンなどのタイルやサッシ、流し台と壁面との隙間などを埋めるボンドのようなもののことです。
JIS(日本工業規格)では油性のコーキング剤のことを言います。油性コーキング剤以外のものは「シーリング材」と呼びます。しかし基本的には同じものを指して使われています。コーキング剤には5種類あって「シリコン」「ウレタン」「アクリル」「変性シリコン」「油性コーキング剤」に分類されます。それぞれ用途によって使い分けられています。
でもどんなところで必要なの?
「でもコーキングが必要なところってどこにあるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。意外に盲点な箇所ではありますが、とても重要なところでもあります。
例えば・・・浴室の場合
お風呂場にはいろいろな「隙間」があります。窓サッシと枠との隙間や浴槽と壁との隙間などすでにコーキング剤が打ち込まれているかと思います。キッチンであればキッチン台と壁の隙間などです。経年劣化によってそのコーキング剤が無くなっていたり剥がれてしまっている箇所があるかもしれません。
中には「カビ」がこびりついていて漂白剤でもなかなか落ちなくなっているかもしれません。見た目も汚くなっていませんか?中には汚いコーキングの上にパテなどを上塗りしているお宅もありますが、とてもきれいな仕上がりとは言えません。
コーキングが剥がれているとどうなるの?
このコーキングが剥がれてしまうと隙間部分から水が徐々に浸透していきます。
乾燥しにくい床裏などにカビが発生しやすくなります。床板などの板材に浸透していくと腐食が始まり土台部分にまで悪影響を及ぼします。ユニットバス(組み立て式浴室)の場合は隙間がほとんどないためそれほど問題にはなりませんが、そうでない浴室タイプでは重要になってきます。
何を用意すればいいの?
まず「コーキング剤」と「コーキングガン」です。
まずはともあれコーキング剤を調達します。これはお自宅の近いホームセンターなどのDIY店に行けば必ず置いてあります。ただ使う場所によって種類や色が少し異なってきます。お風呂場などの水回りで使うコーキング剤としては「防カビ」タイプがお勧めです。
色は基本的に「ホワイト」(真っ白)か「クリア」(半透明)か「グレー」になります。ご自宅の建材や壁や床の色に合わせて選ぶことができます。またコーキング剤を打つための「コーキングガン」も必要になります。これも種類がいろいろありますがスタンダードなもので十分です。
コーキング作業の手順
まずコーキングを打つ隙間の幅を見定めてコーキング剤の量を計算します。一般家庭でしたらコーキング剤は1本で十分です。不安でしたら予備を購入しておいてもいいかと思います。一度開封すると固まりやすくなりますので使い切る感じがベストです。
次に隙間の幅に沿って「マスキングテープ」を隙間の両サイドに貼っていきます。
このマスキングテープは簡単に剥がすことが可能なので何度でもやり直しができます。直線に貼るのが難しいかもしれませんが、テープの直線をうまく利用して貼ってみてください。
テープを貼り終えましたら、コーキング剤をコーキングガンにセットして内ラベルを先端の三角部分で破いてください。キャップの三角部分の先端をカッターで切り落とします。穴の大きさは隙間の幅に合う感じにしてください。(細過ぎても太すぎても✖)
隙間が埋まるような量で左から右、上から下という1方向に打ってください。途中で切れたりしないよう一定量のコーキング剤でゆっくり加減しながら打ってください。
一通り打ち終わりましたら専用のヘラなどでバターを塗るようにスライドさせていきます。ヘラに付いた余分なコーキング剤はティッシュペーパーなどで小まめに拭き取ってください。ヘラが無い場合は「人差し指」でも大丈夫です。ヘラと同じような要領でできます。
注意点があります
仕上げは必ず1回で終わらせましょう。つまり何度も繰り返したり、逆方向にヘラをスライドさせると乾いた表面と乾いていない表面とのムラが生じて汚くなります。
ヘラ(または指)できれいに仕上がった場合はそのまま乾燥させて、10~15分してからマスキングテープをゆっくり剥がしてください。
表面が汚くなってしまったら・・・
裏技を教えます。「台所用洗剤」をご用意ください。乾燥する前でしたら洗剤を打ったコーキング剤の表面に洗剤を原液のまま塗ってください。そのあと指やヘラでなぞっていただくと表面をきれいにさせることができます。乾く前に行ってください。
コーキングを完全にやり直す場合は1日以上経って乾燥して固くなった状態から行ってください。カッターなどで切ってキレイに剥がしてから打ち直してください。
今回はコーキングについて解説いたしました。ご閲覧誠にありがとうございました。ご意見やご質問があれがコメント欄にお願い致します!