海水浴場で十分に楽しむためには?注意すべき点とは?

お盆休みシーズン到来





 

夏はやはり海水浴場が一番人気ですね。海の波の音や潮風など本当に癒されますね。ただし、毎年のように海難事故が後を絶ちません。昨日の11日では千葉県勝浦市の海水浴場でなんと40人が沖に流されて、そのうちの1人の40代男性が亡くなっています。ご家族で海水浴に来ていたそうですが最悪の日となってしまいました。

この日は台風の影響もあり、波も高く、あっと言う間に100m以上も流されてしまったようです。同じように神奈川県小田原市の海岸でも、海に流された11歳の娘を助けようとして40代の母親が亡くなっています。海の恐ろしさを改めて感じます。

離岸流というのをご存じですか?

毎年、海上保安庁ではこの「離岸流」についての警告を与えています。海上保安庁の海洋情報部のサイトではこの離岸流を捉えたドローン空撮映像が見れます。

こちらをどうぞ➡https://www1.kaiho.mlit.go.jp

離岸流とは?

 

海浜流の1つで、海岸に向かって強い風が吹くことで海水が沖から海岸に打ち寄せられます。その時に岸に溜まっていた海水が沖へ戻ろうとする通り道が「離岸流」となるのです。この際にできる離岸流の幅は10~30m前後で長さが数十m~数百m前後になるようです。

この流れのすごさは、たとえ水泳選手であろうと逆らって泳ぎ切ることはできません。海水浴場であれば大抵、監視員なるライフセーバーが待機しており、緊急事態が起きればすぐに救出活動を行ってくれるのですが、海水浴場となっていない穴場的な海岸などでは、事故が発見されにくく救助活動が遅れることが考えられます。





離岸流に巻き込まれたら・・・

 

 

まず海水浴場での離岸流(リップカレント)ポイントを見分けることができます。映像や画像を見ると離岸流のところだけ周りの波の色と明らかに違っています。波が砕けた泡やゴミなどが沖に向かって流れているところはそのポイントと判断できます。しかし、うっかりはまってしまったら?まず3つの行動に注意しましょう。

1、パニックにならない。

2、落ち着く。

3、考えて行動する。

泳ぎが得意な人は岸に向かって斜め45度の角度で泳いでいきましょう。しかし、泳げない人や疲れてしまっている人はパニックにならず浜辺に対して平行に泳いで波の色が変わるところまで移動します。それから浜に向かって泳いでみましょう。

自力では無理だと思ったら、手を振ったり、大声を出したりして誰かに助けを求めましょう!恥ずかしいなんて言ってる場合じゃありませんよ。水に浸かっているだけでも体力や体温が奪われていき、最後には力尽きてしまいます。

海水浴中に脚がつったら

大抵泳ぐ前に、軽く準備運動をするようにしているかと思いますが、十分に運動せずに海に入ってしまうと脚がつってしまうことがあります。これは筋肉のけいれんのことです。激しい痛みと関節が動かなくなることが起こり得ます。

 

 

海水浴中に起きてしまったらどうすればいいのでしょうか?

まずは慌てずにこわばった筋肉をゆっくりと伸ばしてみましょう。自分の足の指をつかみ、ゆっくりと手前に引っ張り足の裏の筋肉を伸ばしてください。水中の場合は十分に息を吸い込んで、顔を水に伏せて前屈みでダルマ浮きの姿勢で行ってください。少し動かせるようになったら岸から上がり同じように筋肉をほぐすように十分に伸ばしましょう。

疲労がたまっている状態や飲酒状態での遊泳は大変危険ですのでぜひとも控えましょう。

これからお出かけの皆様、すでにお楽しみの皆様もぜひ楽しい海水浴を満喫なさってください!ちなみに私は通常通り仕事しております。痛ましい事故が1つでも減ることを心から願っております。