トイレの水が突然止まらなくなったら?

トイレの水がいつまでも止まらない!?

トイレのトラブルの中でも非常に多いのがこの「水が止まらなくなる」というものです。その主な原因が「ボールタップ」です。

ボールタップとは?・・・俗に言う「浮き球」が付いている部品です。タンクの水をレバーを引いて流すとこの浮き球が下がり、タンク内に水を入れます。その水が徐々に溜まり始め、浮き球が浮力によって持ち上げられます。それによって水が止まる仕組みになっています。

このボールタップは経年数で故障します。または人為的な原因もあります。こちらを参照ください。➡ウォシュレットを交換する時の注意点とは? 自然に故障した場合は修理というよりは部品そのものを交換した方が賢明です。これからボールタップの交換の仕方をご説明致します。

 

ボールタップの交換の仕方

まず、止水栓を閉めてください。

この止水栓がハンドル式でない場合は、D式(ドライバー)になっているはずです。長い間動かしたことがないと簡単には回らなくなっていることがあります。無理に回そうとすると溝が欠けたり、最悪は配管が折れてしまうこともありますで、固くなっていましたらメーターバルブを閉めてください。

 

タンクの中の水をレバーを動かして空にしてください。それからタンクの蓋を外します。

ボールタップがすぐ見えます。まずは給水管の袋ナットを外します。次にボールタップの付け根に6角の取付金具があります。それを外すとボールタップを取り外せます。

 

給水管が老朽化している場合があります。  一緒に交換しておくのもいいタイミングだと思います。メッキ管が取り付けられていれば内側の腐食が進行している場合があります。200mm~300mmのフレキシブル管に交換しておくのもいいかもしれませんね。

 

次に新しいボールタップを取り付けましょう。マルチ型のボールタップだとどんなタンクでも取り付けが可能です。浮き球を使わずブルーのカップ式となっています。省スペースで動きます。カクダイですと662-312という型番でありますし、三栄水栓ですとV530-5X-13という型番で定価は¥4,500(税別)ですが、ネット販売だと約半値くらいになってますね。非常にコスパが効きます。このマルチ型はサイフォン式の便器にも対応できる補助水管も取付可能です。

ボールタップが取付られたら、浮き用のカップの停止位置をプラスドライバーで調節します。ねじ込めばカップが上がり水位が上昇します。緩ませるようにするとカップが下がり水位を下げることができます。水を節約したい場合はカップの停止位置を調節してください。1~2Cm下げるだけで2~4リットルほど調整できます。かなりの節水交換が得られます。

 



どうでしたでしょうか?

自分でもできそうだと思いませんか?ちょっとした工具さえあれば交換は簡単にできます。但し、特殊なタンクの場合は別です。例えば、内容器型のタンクやウォシュレット一体型のトイレなどです。その場合は専用のボールタップでないと交換はできません。いくらマルチ型とは言えオールマイティではありません。

もし交換のできないタイプでしたら、メーカーにメンテンナスを依頼される事を薦めします。水道業者でも取り扱いができない部品もあります。一番確実なのはメーカーのメンテナンス部門です。ネット検索ですぐ分かりますのでお調べください。