トイレが詰まる原因とは?
トイレが突然流れなくなったら焦りますよね?
トイレが詰まる要因は幾つかあります。しかしダントツに多いのが「トイレットペーパー」による紙詰まりです。トイレットペーパーをたくさん使い過ぎると水での分解率が極端に悪くなります。こちらのブログも参考にご覧ください。➡ 紙詰まり
もちろん排便の詰まりもありますが、相当固い便でなければそう簡単には詰まりません。例え下剤を飲んで大量に出たとしても人間の排泄物は水で容易に分解されます。
問題は「トイレットペーパー」です。
このトイレットペーパーの原料は「パルプ」です。木材チップを溶かしたものから繊維を取り出し、製造されています。実はJIS規格でこの品質基準が規定されているのをご存知でしたか? 販売されているトイレットペーパーはすべてこの基準にクリアしているものなのです。
トイレットペーパーは短い繊維を繋ぎ合わせて作られていますから、水に浸かるとほぐれやすくなり、分散しやすくなっているのです。しかし、この効果性を潰してしまうのが「使い過ぎ」なのです。ほとんどの方は気にしていないためどれほど使ったかは記憶にありません。
もし詰まってしまったなら今までの使い方を改めなければなりませんね。
どうやって解消させるの?
一番効果的なの「ラバーカップ」です。
DIY店やスーパーでも販売しているところもあります。100円ショップでも出来るだけ大きいサイズがあればそれで構いません。それを買ってきてください。数百円~数千円の価格帯だと思います。ひだ付きのタイプでも半月タイプでもどちらでもいいです。用意してください。
実はこの道具はプロでも使っています。ただ使い方が一般の方々とは違っているようです。 ただ突っ込んでバシャバシャしても一向に解消しません。まずは使い方を取り上げます。
ラバーカップの使い方
ラバーカップの道具の意味はゴムの弾力を用いて排水を揺らして詰まりの元を崩すことにあります。そのためにはただ何も考えずに上下すればいい訳ではありません。
まずラバーカップを詰まった便器の中に入れていきます。その際はなるべく水が張っているようにしてください。水中にラバーカップをゆっくり押し込んでカップ内の空気を抜きます。
すべて空気が抜けたら少し引いてください。真空になっているので水が引かれます。その状態で完全に水面から抜かずに押したり引いたりを繰り返します。そうすると詰まっていた塊が徐々に揺らされて崩れて行きます。そうなればもう解消です。ラバーカップを抜いてタンクレバーを引いて水を流してみましょう。きれいに流れれば解消です。
ラバーカップでも抜けない場合
ラバーカップでもうまく抜けない場合は、塊が強く固くなっている可能性があります。もはや水と空気の力では押し出すことが出来ない状態です。このような場合は直接詰まりの元に力を加える必要があります。
「詰まり抜きワイヤー」などを使って便器の中にワイヤーを伸ばしていって詰まりの元を崩したり引っかけたりしてみます。「回転式パイプクリーナー」と呼ばれる道具が販売されています。針金などを突っ込むよりも効果は見込めます。
薬剤を使う手段もあります。協和産業の強力配管洗浄剤「ピーピースルーF」というものが販売されています。市販のパイプ洗浄剤より強力です。ご使用に関しては用法容量を守ってください。
強力な発泡作用と発熱作用が生じ、有機質の汚れを分解、除菌、消臭することができます。アルカリと酵素の力で汚れ詰まりを除去します。(必ず解消できることを保証するものではありません)
しかし完全に詰まった状態の場合はラバーカップをする前に薬剤を投入して行うのも効果的です。薬剤投入後、すぐに流さないようして薬剤が働くために少し時間を置く必要があります。
ローポンプ(ラバーカップ)より強力な道具「ハイスパット」
水道屋さんの道具には「ハイスパット」というものがあります。こちらのブログもご覧ください!➡詰まり抜きハイスパット
この工具は専門業者用ですので、一般には販売されていません。横浜植木㈱が製造販売しています。これは空気圧を溜めて一気に水を押し出すジェット式の詰まり抜きの道具です。
*使い方の説明動画はコチラからご覧ください! ⇨ https://youtu.be/8UPBfWBcrQM
かなり高額で楽天市場では¥81,000(税込)[2019年2月現在]で販売されています。ここまで用意する必要はないかもしれません。詰まりがひどいと跳ね返りがあります。大きめのビニールなどで覆ってから作業した方がよろしいかと思います。
どうしても解消しない?
何をやっても解消しない場合はどうすればいいのでしょうか?
確認していただきたことがあります。
何かトイレットペーパ以外のものが流れてしまっていませんか?例えばトイレに飾ってある小物や背中や腰に貼ってあったカイロなど・・・固形異物が流れていては押し出すことは出来ません。
外にある汚水桝を点検してみましょう!
また外にある下水桝を点検してください。丸いコンクリートの桝があるお宅はその中を調査しましょう。塩ビ桝の場合はドライバーで差し込む溝がありますのでそこに差し込んで開けて見てください。汚水が溜まっているようでしたら桝や配管の清掃が必要になります。
いずれのケースも専門業者に依頼した方が早いです。それなりの費用はかかりますがトイレが使えないよりはましです。但し見積もりがあまりにも法外でしたらすぐに即決せず、もう1社手配しましょう。足元を見て高額にする業者もいますのでご注意ください。慌てずに賢く選びましょう。
結論として・・・
ラバーカップは一家に一つあってもいい道具です。
詰まらせたことのない方も、もしものために購入しておくのも良いかと思います。トイレットペーパーを使い過ぎないように日頃から心がけることも大切です。詰まってしまったら慌てずにラバーカップを適正に使うようにしてください。
使い方が正しいならほぼ9割の確率で解消ができます。ぜひ使い方をマスターしてください。その際にこのブログが役立つこと願います。
更新日:2020年7月15日