お風呂の排水が流れない
今まで普通に使っていたのに、ある日突然排水が溜まり始めてびっくりしたことはありませんか?
- 何が原因なのでしょうか?
- どうすればいいのでしょうか?
ユニットバスとタイルバスの違い
今ではほとんどの住宅でお風呂と言えば「ユニットバス」です。ユニットバスとは浴槽や洗い場を含め壁や天井がパネルになっていて組み立てる浴室システムです。ユニットバスの場合、排水口が洗い場と浴槽の中心くらいにあって両方からの排水がそこに流れるようになっています。
大抵排水口の蓋が外せるようになっていて、中の容器もある程度分解して外せます。女性の方で触りたくない!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、勇気を出してゴム手袋をして外してみてください。中に髪の毛やゴミが大量に詰まっている場合があります。それを取り除いてください。
中には「タイル壁の古い浴室」の住宅やマンションもあります。
これはユニットバスのように一体化していません。排水口の仕組みも様々で、最初の写真にあるような「鋳物トラップ」になっている場合があります。
鋳物とは?簡単に言えば金属製の排水口の事です。実はこの組み合わせはタブーと言えます。鉄は水に濡れると水に含まれる酸素の影響をもろに受け、酸化鉄になります。それで空気に触れる以上に酸化のスピードは増していきます。
つまり錆びやすいのです。
排水口の中で錆が進行して排水口を塞いでしまうことが起きてしまいます。このトラップの場合はあまり激しい工具や機械での洗浄は困難です。錆ている=もろいからです。ラバーカップなどで試すか薬剤を入れるしか手が打てません。
手が入るようでしたらゴム手袋をして奥の排水口付近の髪の毛を取り除いてください。根本的な解決は「排水管の交換」です。しかし、そこだけ工事するくらいならユニットバスに入れ替えた方が賢明です。ただし費用が100万円前後かかりますし、工期も1週間くらいかかります。どうするかはよく検討してください。
水道屋さんが行う作業とは?
お風呂場の排水詰まりで水道屋さんが行う作業はなんでしょうか?
まずは、ローポンプ作業かハイスパット作業で空気と水で押し出せないか試してみます。
この作業ではPPスルーと言った排水管洗浄剤なども併用したりします。上記の鋳物トラップの場合はこちらの作業で行います。(画像クリックで購入ページ)
ユニットバスの場合は?
トーラー機作業になります。
8mmのワイヤーの先端にヘッドを付けて回転させながら排水管の中に入れていきます。ワイヤーが配管の途中で詰まっているものを洗浄していきます。トーラー機の説明についてはこちらを参照ください➡️排水管の詰まりを抜く道具 電動トーラー機 配管の詰まりを抜くトーラー機の凄さ!
費用はどれくらいかかるのでしょうか?
相場的には、ポンプ作業で¥8,000~¥11,000(税別)くらいで、トーラー機または高圧洗浄機作業の場合は¥15,000~¥25,000(税別)くらいといったところではないか思われます。このほかに薬剤投入費用として別途数千円かかるかと思います。
水道業者に依頼すると高額請求されるか不安・・・
確かに不安になるかと思います。何せこの業界にはいわゆる「ぼったくり」や「悪徳」と呼ばれる業者が横行しているからです。特に詰まり抜きの作業に関しては事前見積もりがしにくい箇所でもあります。つまり軽作業で終わるのか、特殊作業作業になるのか、すぐに判断できないからです。
トラブルにならないためには最悪のケースの見積りで承諾を得ておかなければなりません。安い費用で伝えておいて終わってから「実は高くなりました」では納得いかないからです。依頼する側は作業に入る前に必ず料金について説明を聞くようにしましょう。
必ず見積もりを取ってください!
業者から「分からない」と言われたら「最高で幾らくらいかかるのか?」を尋ねてください。もし何十万もかかると言われたら見積もりだけにして別の業者を頼んでみてもいいかと思います。
最後までご閲覧まことにありがとうございました!
更新日:2020年8月16日