浴槽のお湯が減っていく?何が原因なの?

リラックスタイムのお風呂

一日の疲れを癒す「お風呂タイム」、冷えた体を温めるにはお風呂が一番ですね。

浴槽でお湯にゆっくりと浸かってリラクゼーションしている方も多いかと思われます。お湯の張り方はいろいろですが、浴槽をキレイにしたらリモコンを押してお湯張りをするという方が多いかと思われます。自動でない場合は蛇口からお湯を出して浴槽に溜めているかと思います。

しかし最近「浴槽に溜めたお湯が何故か減っているような気がする」という方はいませんか?

何が原因なのでしょうか?

浴槽のゴム栓の劣化

浴槽のお湯を溜めるための「ゴム栓」がきちんと栓になっていない場合があります。

今までは問題なく使えていたのに突然お湯が抜けていくことがあります。ゴムの性質上、水に浸かっていればいるほど表面が溶けていくことがあります。また伸縮も起き始めます。その結果ゴム栓と排水口の間の気密性がなくなり、隙間が生じてお湯が漏れだすことがあります。

 

 

しかしゴム栓を新しくする時の注意点があります。

単純にホームセンターに行ってゴム栓を購入すればいいと思われていませんか?

意外にやってしまいがちなのが「排水口の間口(口径)」を間違えることです。浴槽の排水口は「台形」になっており上部の口径から下部に向かって狭くなっています。この口径を正確に測ってぴったりしたサイズのゴム栓を購入しなければなりません。

大抵は2~3mmの幅を持たせて販売されています。口径よりも小さいと栓になりませんし、大きいとはまらず出っ張ってしまうためすぐに抜けてしまいます。

 

 

もう1つの注意点は「ゴム栓の形状」です。

一般的なゴム栓は台形で1つの塊になっていますが、浴槽のメーカーによってゴム栓の形状が独特になっている場合があります。ゴム栓の裏が空洞になっていたり、ゴム栓上部から下部に楕円形に膨らんでいるタイプもあります。

このような特殊型ですと市販のゴム栓は使えません。この場合は浴槽のメーカーに問い合わせて取り寄せてください。

 

循環パイプの水漏れ

 

 

循環パイプ」とは何か?

お風呂の給湯設備によって異なりますが、浴槽にお湯を張る時に自動でお湯張りができる機能や浴槽の温度をキープさせるための追い炊き機能がついている場合のガス給湯システムを「フルオート型」と言います。

 

 

 

給湯を行うため、または浴槽のお湯を循環させて温めて再び浴槽に戻すためのパイプが付いています。そのパイプや接続部に異常があるとお湯が漏れていき、徐々に浴槽のお湯が減って行ってしまうのです。

浴槽に給湯口が設置されているかと思いますが、カバーが外れるようになっています。しかし取り付けされた給水口まで動くようですと緩みが生じていることになります。ねじ式であればドライバーで増し締めしてください。

裏側からのナット式の場合は浴槽の手前のエプロンを外せば循環パイプが見え、給湯口の裏に手が届くかと思います。プライヤーなどの工具あれば裏側のナットを締め直してください。漏れが止まればOKです。

問題なのは循環パイプの漏水です。

 

ここの部分に問題があると専門業者でないと修理は難しいかと思われます。同じ型番のパーツを取り寄せて交換しなければならないかもしれません。一般の人では入手は困難かと思います。また取り換え工事も技術的に難しいと思われます。

ガス屋さんか水道屋さんに連絡して修理を依頼なさってください。

快適な入浴タイムを楽しむためにもきちんと修理していきましょう。

更新日:2020年8月7日