GROHE製の単水栓が止水不良
GROHE(グローエ)という水栓メーカーをご存知でしょうか?
グローエはドイツのメーカーで世界最大級のシェアを誇る水回り製品のリーディングカンパニーです。特に拘っているのがそのデザインです。確かに国産メーカーのものと比べてもデザインの違いがはっきり理解できます。
詳しく知りたい方はこちらからどうぞ ➡️ http://www.grohe.co.jp
バブル当時の高級マンションなどにはほとんどがこのグローエの水栓金具が取り付けられていました。あれからかなり経過した現在、いろんな箇所で不具合が生じています。外国製のため国内メーカーの部品では対応できません。
GROHE製品でのアフターサービスはこちらをどうぞ ⬇️
『グローエサービスセンター』
TEL:0570-666-368(ナビダイヤル)FAX:001-200-1283 営業時間;9:30~17:30 定休日:土・日・祝日 メールアドレス:grohe_servicecenter@lixil.com
今回対応したのがレストルーム内に設置された手洗い用の水専用の立水栓でした。
こちらになりますが「SENTOSA(セントーサ)洗面単水栓」品番:20044000になります。日本製ではないことがそのデザイン性から読み取れますね。販売期間は2007年4月から2008年3月までで既に廃盤品となっています。
この水栓で止水不良が起きると厄介なのは開閉させる構造がいわゆるスピンドル方式ではなく開閉バルブ式であることです。通常のスピンドルですとケレップと呼ばれるゴムの付いたパッキンが摩耗して止水できなくなりますが、この水栓はケレップは使っていません。
水栓金具の分解図を見てみると特殊な開閉バルブが組み込まれています。これですと止水不良が起きた場合、品番45648000の開閉バルブ専用部品を交換しなければ直りません。取り寄せが可能か問い合わせる必要があり、返答にかなりの時間がかかる場合もあります。
特にこだわりがない場合は普通の立水栓に交換がオススメなのは?
なんと言っても「メンテナンスのし易さ」です。
車も高級外車は購入したてはいいですが、5年10年と乗っていくといろんなパーツに限界が訪れます。国産車ならすぐに直せるものの外車の場合は国内にディーラーが無かったり、取り扱っていなかったりする場合があり、修理にかなりの手間隙がかかってしまいます。
水栓設備も同様です。幸いグローエは国内でも対応が効くようですが限界はあります。そこでいっそのことポピュラーな立水栓に交換してしまうという手があります。今回はお客様の希望でKVK製の「K5」という立水栓に交換しました。
交換の手順
まず手洗いボウルの下の配管にある止水栓を閉めてください。水を止めずに外すと大変なことが起きます。止水栓が硬くなって動かない場合はプライヤーなどを使って閉めてください。その後、既設のグローエ水栓を取り外します。ただし!この時に必要な道具があります。
それがこれです!
この工具がないと取り外し、取り付けは困難です。この手洗いボウルの下の配管スペースがかなり狭くなっており、手やその他の工具では作業できない場所となっています。それほど高い金額では無いのでDIYがお好きな方は1個購入しておいてもよろしいかと思います。
取り外し終えましたら、取り付け穴の周囲をきれいに掃除しましょう。長年の汚れが付着しています。頑固な水垢などは金属のヘラなどを使って削り取ります。天板に傷を付けないように慎重に行ってください。
それから新しい立水栓を取り付けてください。穴の口径にもピッタリ差し込めるはずです。先程のナット締め付け工具でしっかり固定させましょう。最後に配管を取り付ければ完了です。
水漏れチェックを入念に行い、水漏れが無いなら完成です。このK5なら通常のスピンドルとケレップでの修理が可能です。締まりが悪くなってきたらご自分で簡単に修理が可能です。見栄えもそれ程悪くありません。なんと言っても使い易さは抜群です。
グローエ製はおしゃれですが、実用的かと聞かれればそうでは無いかと思います。(偏見?)ただ「以前のような立水栓がいい」という方もおられるかと思います。そう言った方のためにこちらはいかがでしょうか?
こちらは単水栓になります。「コスタ」品番:2018610Jで定価は¥19,000(税別)になります。かなりゴージャスになってしまいますが、こだわりのある方にはオススメです。