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マンションで天井から漏水してきたら

天井から水が垂れてきた!

 

 

生活していて突然、天井から水がポタポタと垂れてきたら驚きますよね?

本来起こることもない事象が起きるとまず人はパニックに陥ります。特に照明器具や電気配線に水が浸入して発火したり感電したりしないか心配になりますね。クロスにシミが出来て変色してしまいます。一体何が起きているのか?どうしたらいいのか?対処に困ります。まず何をすべきでしょうか?

特にマンションの場合は、管理会社の緊急連絡先に通報しましょう!

大抵は予め電気・ガス・水道などの緊急トラブルに対応した窓口が24時間連絡できるようになっているはずです。管理人室などがあれば窓口や掲示板などに緊急連絡先などの張り紙が無いか確認してください。すぐに緊急センターに連絡しましょう。

しかし緊急センターはすぐに繋がらないケースがあります。夜間などは少人数で受付をしていることが多く順番待ちになります。その間も水は天井から垂れてきています。まず連絡が取れるまでどうすればいいのでしょうか?

まず濡れると被害が生じるものを保護して養生しましょう!

ブルーシートレジャーシートなどビニール製の水を通さないシートで畳やカーペットを守りましょう。電化製品も水が浸入すると破損するものが多くあります。パソコン・テレビ・オーディオ・電子レンジ・ホットカーペットなど、水が垂れない部屋に移動してください。漏水が激しい場合はバケツやたらい・洗面器で水の落ちる下に置きましょう。緊急連絡が通じたら事情を説明し緊急出動を要請します。

深夜や早朝でなければ上階にお訪ねして事情をお話ください。

現在自宅で生じている漏水について「落ち着いて・穏やかに」伝えましょう。

原因がはっきりする場合もあります。例えば、誤ってバケツの水をこぼしてしまったとか、洗面台の水を溢れさせてしまったなどです。一時的な場合は、現在漏れている水がすべて落ち切れば解消です。天井にそれほど目立った被害が無ければご近所付き合いもあるためそのままにすることもできます。

ただ一度水浸しになったのでそこは修繕してほしい実害(電化製品が水浸しになった等)となると補償問題に発展しますので、保険などを利用して解決を図ることになりますね。まずは冷静に対処して落ち着いてから示談の話をするよう心掛けてください。近所トラブルにならないよう慎重に話を進めてください。こちらも参照➡マンションや団地で漏水した場合の補償とは?   マンションでの漏水事故の恐ろしさ・ご近所トラブルにご注意を! マンションで突然漏水事故が起きてしまったらどうなるの?

漏水がひどく上階の人が不在の場合

管理会社の対応が遅かったり連絡が取れないなどで被害が進行してしまっている場合は、自ら上階の方を訪ね被害の拡大を防ぐように努めます。しかし不在の場合はどうすればいいのでしょうか

出来る事は、もしかすると上の階で水が溢れてしまったり止まらなくなってしまっていることが原因と考えられます。上階の方の水道メーターを確認しましょう夜間の場合は懐中電灯を持って行き、部屋番号を間違えないように、その部屋のメーター内のパイロット(銀色の小さい皿のような所)がクルクル回っていないか確認します。つまり水道が使われている証拠になります。

 

 

もし、チャイムを鳴らしても部屋の方から反応が無い場合は不在の可能性が高いです。その場合依然としてパイロットがクルクル回っているようでしたら、給水バルブを閉めましょう。水道メーターに一番近いバルブがそれです。右回しでバルブをこれ以上回らないというところまで回して閉めます。閉まったらメーター内のパイロットが止まるはずです。それで漏水は何とか食い止めることができます。ただし!必ずしておくべきことがあります。

玄関ドアに張り紙を書いて貼っておくことです。メモ紙をドアに挟んでおくこともできます。



内容は以下の文面で良いかと思います。

「○○○号室の○○(お名前)です。本日、○○時○○分に天井から漏水がありました。水がかなり漏れてきましたのでこちらの水道メーターのバルブを閉めさせていただきました。現在元栓が閉まっているため水が出ない状態になっています。管理会社には連絡していますが、予めご了承ください。よろしくお願い致します。

といった内容でいいかと思います。部屋の方が深夜早朝に帰宅されてきても事情が分かれば配慮してくださるかもしれません。勝手に閉められて分からずに帰宅されると「水が出ない!」と大騒ぎになってしまうかもしれません。そうならないための手段です。

あとは管理会社の対応を待ちましょう。

分譲マンションであれば大抵「保険」に入っているかと思いますので、天井のクロスの張替えや壁の修繕などを行うため加害者側の保険会社の対応を待ちましょう。業者が見つかるまで時間がかかるかもしれませんし、保険会社によっては被害者の部屋の方が自分で業者を手配してほしいとお願いされる場合もあります。費用は後日返金か保険会社請求にしてもらえるかもしれません。詳しいことは専門業者にお尋ねください。

漏水に遭われた方の少しでもお役立てられたらと思います。

 

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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