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タンクからの水漏れは蓋の裏が原因かも?

トイレの床に水が漏れる

気が付くとトイレのマットや床が水浸しになっている?と言うことが多々あります。いろいろな原因がありますが、なかなか見つけられないのがタンクから漏れているという場合です。水の漏れ方が少ないため特定がしにくくなります。

数十秒に1滴くらいですとなかなか原因が探りにくですが、水道屋さんは経験で怪しいところを狙って調査します。その箇所の1つはタンクの取り付けボルトまたはナット付近です。これは単純に便器とタンクを固定させているものです。

その下をよく見ると「雫(しずく)」ができているのが分かります。つまりタンクから何らかの原因で水漏れして取り付けボルトから水が床に垂れていました。分りずらければ手で触ってみましょう。水が手に付くようですと水漏れしていることになります。

ただし、梅雨時期や蒸し暑い夏の時期に起きるタンクの結露と間違えないようにする必要があります。この現象に関しては以前のブログをご覧ください。 トイレのタンクの結露が激しくなるのは何が原因?

取り付けナットからの水漏れが起きる原因とは?

タンクからの水漏れも実はいろいろと感がられるのですが、今回はTOTO製のタンクに起きやすい事象を取り上げます。まずはタンクの蓋を取り外してみましょう。それから「蓋の裏」に注目します。

手洗い用の水がタンクに流れるように中心に穴が空いています。その裏にはその水が正しくタンク内に流れるように黒い丸いスポンジのようなものが陶器側に接着されています。「整流スポンジ」と言います。そのスポンジが正しく接着されいますか?

もしかするとこの黒くて丸いスポンジが外れてタンクの半透明の内蓋カバーの上に落ちてしまっている場合があります。上記の写真では半分取れかかっています。このような状態になっていたり、完全にこのスポンジが落下して内蓋側にあると手洗いの水が正しくタンクの中に入らないように堰き止めてしまうため水の行き場なくなり内側で水が溢れてタンク内で水が漏れてしまいます。

半透明の内蓋カバーが水浸しになっているとほぼそれが原因で水が床に垂れていることになります。

この場合の対処方法とは?

黒い円形のスポンジを再利用することも可能ですが、元々陶器に貼り付けるには十分に乾いた状態でかなりの粘着性のある接着剤などで貼り付けなければなりません。スポンジ側も十分乾いていないと直ぐに剥がれてしまいます。

この部分を補修する部品があります。

それは「整流ジャバラ補修ユニット」というパーツです。定価¥500(税別)になります。品番で言えば「HH11028S」です。TOTO製のタンクの補修パーツです。既存の整流スポンジを剥がしてください。

 

この補修パーツはタンクの蓋側に貼るのでは無く、半透明の内容器の蓋側に貼るようになっています。両面テープのシールを剥がして定位置に貼り付けます。この時も半透明の内容器の蓋がきちんと乾いている状態でないとうまく貼れません。

 

 

同梱されている取扱説明書にもありますが、カバータイプによって貼る位置が微妙に違うようです。ご自分のタンクの形に合う方法で取り付けてください。シールですので何度も間違えて貼ったり剥がしたりを繰り返してしまうと粘着度が下がり簡単に剥がれてしまう恐れがあります。

位置を定めたら1発で決めてしまいましょう。多少のズレは大丈夫です。それからタンクの蓋を正しくはめて作業は完了になります。水を流して通水テストしてみましょう。

補修パーツを取り付けてもしばらくは水が垂れてきますが、少し時間をおけば止まります。

タンクの内側に上記の原因で溢れてしまった水が溜まっている可能性がありますので、カビなどが気になる方はタンクを外して水気を拭いて取り除くことも可能ですが、そこまでしなくても直ぐにカビたりはしませんのでご安心ください。

気になるようでしたら、換気扇をしばらく付けっぱなしにしておいたり、乾燥剤を多めにタンク下に置いておくこともできるかと思います。いずれにしても水漏れの原因を特定して止めなければ駄目です。気が付かないため、長期間水浸しの状態を放置してしまうことがあります。

トイレの床がフローリングの場合、水漏れをしばらく放置してしまうと黒いシミができてしまいます。これはCF(クッションフロア)でも同様です。時間をかけて水が染み込んでしまうと生じてしまいます。

1度色が変色してしまうと元には戻りません

マンションなどの集合住宅では上階に住んでいれば水漏れ放置による「階下漏水」と言う被害ももたらしてしまう危険があります。いずれにしてもトイレの床に水漏れが起きた場合は早めに対処しておきましょう。時間が経てば経つほど修復が難しくなると覚えておきましょう。

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