トイレのタンクの結露が激しくなるのは何が原因?

湿度が高いこの時期

梅雨のジメジメした日が続いていますが、この時期特有の結露による水の滴りが突然激しくなってトイレの床が水浸しのようになる方もいます。湿度が高いこの時期にこうした症状がひどくなるのはなぜでしょうか?




 

一番最初に考えることは「タンクのひび割れ」です。確かに陶器に「ひび」が入ると水漏れしてくることはあります。しかし、何の衝撃も負荷もかかっていない状態で突然陶器に「ひび割れ」が生じる可能性はほとんどありません。

明らかに水が入っているタンクのところに水滴が多く見られる場合は「結露」が原因と見て間違いありません。では結露が出来るのは当たり前のことなのでしょうか?

トイレのタンクに直接水が溜まるタイプ

トイレのタンクにも大きく2種類あります。厳密に言うと今では1つになっています。それは陶器に直接給水させ水を溜めるタイプとタンク内に水を溜める容器があるタイプです。今ではほとんどの便器のタンクは内容器型になっています。

つまり水を直接タンクに入れる古い便器のタイプにはこうした現象が時折見られます。しかしなぜ今まで起きなかったのに急に生じるのでしょうか?





結露が起きる原理とは?

 

 

グラスに冷えたビールや飲み物を注ぐとグラスの周りに結露(水滴)が生じますね。この現象のことです。特に気温の高い時期は温かい水蒸気をたくさん含んだ空気が冷やされ「飽和水蒸気量」を超えていくと余分な水蒸気が水に変わります。つまりタンクに注水されている水の温度が外気よりも低いため陶器部分に結露が起きると考えられます。

 

 

トイレのタンクも大きなグラスと考えればよく理解できます。タンクの周囲に水滴ができるとタンクの密結ボルトの下から水がぽたぽた落ちてくることがあります。またタンク下の周辺に雫が出来ていることもあります。

タンクには「防露材」があるのでは?

読む字の通り、陶器のタンク内にはあらかじめ結露を防止する「防露材」が施されています。梅雨時期や夏場は特に生じやすくなります。冬場でも冷たい水は結露を生じさせます。つまり1年中起きることが考えられます。そのためタンクの内側には「ウレタン製」や「発泡スチロール製」の防露材が付いているものがほとんどです。(防露材が無いタイプもあります)

しかし、経年によりその「防露材」が劣化していきます

 

 

つまり、陶器と防露材の間に隙間が生じ、そこに水が侵入して膨張してしまう現象があります。きちんと密着しているように見えてもよく見ると隙間があるのがわかります。こうなると防露材の意味が無くなり、たちまち水滴が生じ始めることが予想できます。

更にこの防露材の変形が進むと、内側に膨らんだり、めくれあがってきてボールタップフロート弁に干渉するようになってしまう場合もあります。このことが原因となってトイレの水が止まらなくなったり、逆に水が出なくなったりします。この症状については以前のブログ記事も参照ください➡トイレを交換しないといけない3つの理由 トイレの水が出ない?止まらない?どうしたらいいのか?





解消させるには・・・

この現象を解消させるにはどうしたらいいのでしょうか?

まめに雑巾で拭く」という方法もありますが、きりがありません。放っておくとカビの発生にもつながります。床が木材ですと水分を含んで腐食してしていまうかもしれません。そのためこうした経年劣化によるものは、便器を交換するのが一番です。

 

 

前にも記述しましたが、今のトイレはすべて内容器型結露ができないようになっています。それとタンクに直接水を入れるタイプは古く、かなり水を使います。1回のレバー操作で13リットルも流しているものもあります。今では節水型トイレが主流で1回の流す水の量は4~5リットルの時代です。(こちらの記事も参照➡節水トイレはどうやって節水しているのか?)つまり水道代もかなり節約になります。

それでこうした現象に悩まれる方は、トイレを交換することを早急にご検討いただければと思います。確かに高い買い物になりますが、毎日使う大切なところです。優先順位を上げて対処なさってください!