流しで家事をしていると足下が何か変？よく見ると「水浸し！」どうなってしまったのかパニックになる瞬間ですね。どこから漏れているのか？何が原因なのか？どうしたらいいの？
シンクの下をいろいろ出して原因を知ろうとしますよね？流しで水を流していると水が漏れるようならそれは「排水漏れ」です。でもどこから漏れているのでしょうか？
シンク下を見ると排水栓と呼ばれる丸い筒状のものが見えますがその下に排水ホースが連結されています。この排水ホースが経年によって硬化してひびや亀裂が生じている可能性があります。コチラも参照ください。キッチンの床に水漏れしてきた！何が原因？
今回取り上げるのは「2槽用流し排水栓」が取り付けられている場合です。
これは単純にシンクが2つある流しの場合に排水を1箇所で賄うための流し排水栓のことです。今では流しが2つあるキッチンをお使いのご家庭の方が少ないかもしれません。しかし何もシンクが2つあるところのみで使われいる訳ではありません。
中にはシンクの何処かに排水口のような「穴」が開いているものがあります。これは「アフレ排水口」と呼ばれるものです。つまりシンクに何らかの問題で水が一杯になって溢れそうになった場合に水を排水させる「穴」です。いわゆる「オーバーフロー排水口」と言うものです。
このようなシンクの場合は「2槽用流し排水栓」を使っています。排水栓の横に接続できる穴が開いていてシンクの排水と合流するような仕組みになっています。実はその連結ホースが劣化すると大変なことになってしまうのです。
以前洗面台での排水栓トラップのオーバーフロー管の劣化について取り上げましたが、その台所バージョンになります。コチラも参照⇨洗面台の下の配管から水が漏れる（オーバーフロー管）
排水ホースを補修するしかありません。
まず排水ホースの中間辺りから切断します。古い排水ホースですとかなり硬化していますので上の接続部分を破損させないように注意しながらカッターで切ります。針金が入っているかと思いますのでラジオペンチかニッパで切断してください。
両サイドの汚れを綺麗に掃除しましょう。特に排水ホース側は長年の汚れが内側にこびりついているかと思います。雑巾などで汚れを拭ってください。
長さはきつくならず、余り過ぎない程度にします。排水ホースツギテ（三栄水栓「PH62-15」￥300税別）と排水ホースユニオンナット（三栄水栓「PH62−88S−30」￥350税別）を用意します。長さの合わせた短い排水ホースに塩ビ接着剤で糊付けします。接着剤は両側に塗ってください。
接着剤が床やボードなどに落ちないように注意しましょう。
継ぎ足し用の排水ホースの準備ができましたら、嵌め込みます。ユニオンナットも緩まないようにしっかりねじ込みましょう。ただし工具などで締めないようにしてください。必ず手締めで行いましょう。
ある程度固定させたら連結部分に「ビニールテープ」などを巻いておくと更に強力になります。
あとは排水テストを行って排水が漏れてこないか？チェックしましょう！
今までそんなホースがあったことも気が付かなかったかもしれません。水漏れして始め気付くと言う方がほとんどです。この連結ホースはいろんなパターンがあります。例えば、洗剤置き場なるところがあるキッチンですとその下に排水ホースが伸びていたりします。
また連結ホースの口径が20mmとか25mmと言うケースもありました。基本的に30mmが基準となる排水ホースですので、それよりも小さければ新しい排水ホースに差し込む事が可能です。隙間はビニールテープで十分ですね。
ですから排水が漏れない程度に補強してあげればそれで十分と言えます。あまり神経質になって強力に取り付ける必要はありません。排水が漏れてきたら慌てずに対処していただければと思います。