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キッチンのワンホールの混合水栓を交換してみました

突然キッチンの蛇口から水漏れ

 

 

今回キッチンの水漏れでご依頼をいただいたのが比較的新しい水栓でした。この水栓金具はTOTO製で「TKGG31EC」という品番です。この水栓金具は2012年から生産されており現在は販売終了となっています。定価¥32,400(税別)となっていました。

この水栓金具の特徴は吐水口部(スパウト)の先端に切替シャワーが備わっている点です。先端のプラスチック部分が回転できるようになっており、シャワーと普通吐水とに切り替えられるようになっています。またエコハンドルにもなっています。エコシングルとは?

コチラをどうぞ ⇨ https://jp.toto.com/products/faucet/kitchen/function/eco_single/

水漏れの症状とは?

今回お伺いして点検したところかなり重症な感じでした。水を使っていなくても水栓本体から水漏れが起きています。水栓の付け根の周辺が水浸しになっていますね。このまま放置すれば大変なことになるかもしれません。 ※コチラを参照ください⇨蛇口の水漏れ放置は百害あって一利なし

 

 

特に回転スパウトの上下の隙間からとレバー部の下から水漏れがひどく、水を出すと水漏れが顕著に起き、止めても線のような水漏れが止まらなくなっていました。

なぜ水漏れしてくるのか?

内部の水栓カートリッジの劣化またはパッキンやOリングの破損が考えられますが、特に使用頻度が高いキッチン水栓の場合は使用年数や本体の状態からどうすればいいか判断しています。つまり単純に部品交換で直そうとするとそれでも止まらない可能性があります。

金属劣化」という言葉をご存知でしょうか?

大抵の水栓金具は青銅メッキが施されています。ある程度の水圧や使用頻度にも耐え得る強度があります。しかしそれも完璧ではありません。鋳造(金属を金型に流し込んで形状を転写する方法)の過程でも空気が入り込んだりして気泡が生じ、中には強度が脆くなってしまう物も起こり得ます。

大抵は各メーカーの耐圧試験に合格した物ですがそれでも100%ではありません。

通常の耐用年数は10~12年です。しかし中にはそれよりも前に寿命が来てしまう物もあり得るのです。今回の場合も恐らく10年は経っていない感じでした。しかしここは本体交換をご提案させていただきました。双方にとって安心できる方をお勧めするのがベストです。

本体交換になれば工事代と新規水栓金具代と合わせてかなり高額になります。ただしどんな水栓金具に交換するかがポイントになってきます。シャワー付きのものかそうでないか?これまでシャワー式の水栓をお使いであれば同等レベルの機能の水栓をお勧めしています。

安いものは安いなりのもの

ネット販売でもDIY店でもかなり安い水栓金具が販売されています。メーカーがよく分からない物もあります。見た目は同じでも中身は違うことを忘れてはいけません。特に蛇口などは頻繁に使う生活する上での重要な設備でもあります。安心して長持ちさせるためにはそれなりのメーカーや値段のものをチョイスしましょう。

ワンホール混合水栓をシャワーホース引き出し式混合水栓に交換

まずは古い壊れた水栓金具を取り外します。10年前後のTOTO製の水栓金具は台座に固定する設置方法になっています。つまりシンク下に潜って裏から取り付けナットを外すといった方法ではありません

 

固定の台座や水栓本体は全て「6角レンチ」が無いと外せんません。自分で交換される方は100円ショップで購入してください。シンク下の止水栓に取り付けられている金具を外し上から水栓本体を抜き取ります。水栓を引き抜くと取り付け穴がこのようになります。

長年の水垢やカビや汚れが付着していますのできれいに掃除します。

今回取り付けたのはコチラの水栓金具です。

 

 

三栄水栓の「K87120EJV–13」ワンホールスプレー混合栓です。この水栓の特徴は何と言ってもヘッドを引き出せるスプレー式となっている点です。飛び散った洗剤泡や汚れなどキッチンシンクの隅々まで洗い流すことが可能です。定価¥43,000(税別)になります。

吐水口はシャワーと整流との切替式となっています。用途に合わせて使い分けることが可能です。

吐水パイプには回転規制があり、中心から115°までしか動きません。特にアイランドキッチンの場合は吐水パイプが後ろまで回ってしまうと床が水浸しになる危険があります。規制があるおかげで安心してお使いいただけます。※ アイランドキッチンとは?⇨キッチンリフォームでアイランドキッチンはどうなの?

また「節湯水栓」でもあります。これは給湯量を削減している機能が備わっているということになります。つまり無駄なエネルギーが消費されないようになっているということですね。使い勝手は何も不足は感じません。

キッチンの水栓はキッチンだけに「き・ち・ん」と直しておきましょう!

お後がよろしいようで。