SH341BAタンクのトラブルはどうやって直すの?

- タンクの中で水が止まらない
- 手洗い管から水が出ない
- 便器内に水が流れ続ける
SH341BAタンク内で上記のトラブルが起きている方は是非参考になさってください!
1、タンク内で水が流れている音がする?
トイレを使用後にレバーで流した後、しばらくするとタンクから「シューシュー」と水が出ているような音がします。時間を開けても音がしていれば明らかにおかしい症状です。この音は主に水をタンクに注水するための部品(ボールタップ)が水を完全に止めきれていないことが原因です。つまり水圧に押されて水が噴き出ている状態なのです。
ではどうすればいいのでしょうか?まずタンク蓋を外し、何透明の内蓋も外します。正面から見て左手に白いボールタップと呼ばれる部品が見えます。原理としては黒いカップの中に水が注水されるとそれが「浮」の役割となって持ち上げられ水が止まる仕組みになっています。その止水を司るのが浮きを付け根に位置する「ダイヤフラム」です。
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このHH06031Rは2個入りとなっていますが、使用するのはこちらのオレンジのものになります。交換する際してはまず止水栓で水を止めます。ダイヤフラムから浮のシャフトを外します。押さえているナットを回して外し、中身のダイヤフラムを交換します。爪がついていますできちんとはまる方向で取り付けましょう。
2、手洗い管から水が出ない
こちらの症状も上記のボールタップ内のダイヤフラムが故障していることで生じます。上記の手順でダイヤフラムを交換してください。1、2、とも注意点として内部部品は全てプラスチックまたは樹脂でできています。工具などで無理やり作業すると破損する危険があります。一度破損してしまうと全体を交換しないといけなくなる場合もありますので慎重に行いましょう!
3、便器に水が流れ続ける
これは主にタンク内に水を貯めるための排水弁のパッキンが劣化していることから生じます。この部分のパーツを「制御筒ユニット」と呼びます。(品番:https://amzn.to/4m7Xmpn)この部品はタンクレバーと連動しています。大や小を選んでレバーを回すと玉鎖で繋がったこの排水弁が持ち上がり、一気に便器内に水を流すという仕組みです。
本来は水を溜めておくために排水弁のパッキンが栓になって水を止めています。ところがずっと水に浸かっているためゴム製品は劣化してしまうのです。特にゴムはふやけてしまったり変形したりして隙間を生んでしまい、水が完全に止められなくなっていることが原因です。ですから定期的にこの部品を交換する必要が生じます。
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こちらのパッキンを交換すれば解消です。「HH08018S」という品番です。このパッキンを交換するには少しコツが入ります。なぜなら制御筒ユニットを外して交換しなければならないからです。 この部品を外すのが結構ムズイです。一応、TOTOが公開している制御筒ユニットの外し方を添付しておきます。タンクレバーのシャフトが取り外しの際に邪魔になりますので、あらかじめ外しておきましよう!球鎖を外す際には玉の何個目に付いていたかを覚えておきましょう。この位置を間違えるとレバーが正常に作動しなくなる可能性があります。

制御筒ユニットが外せたら、次にこちらを参考にしてパッキンを交換してください!

交換し終わったら、逆の手順で戻していけば大丈夫です。制御筒ユニットがきちんとはまっていないと水漏れします。カチン!と音がして簡単に外れないことを確認してください。慣れていなくてもおおよそ1時間くらいで作業できます。
これを一般の水道屋さんに頼むと、2〜3万は覚悟が必要です。でも自分で直せば部品代の数千円で済みます。物価高で昇給の無いこの時代、無駄な経費は抑えたいですよね?このブログは水道屋の立場から自分でも直せるものも多く、簡単な作業で直ってしまうケースも多々あります。自分で作業するのが苦手な方は無理せず専門業者をにご依頼されることをお勧めします。
作業に関するご質問やアドバイスも承っております。どうぞ問い合わせ欄からお伝えください!
