洗濯機用水栓のハンドルから水漏れ
あまり開け閉めをしない蛇口と言えば「洗濯機用水栓」ではないでしょうか?なのにハンドルから水漏れしてくることが多々あります。今回はTOTO製の壁付混合水栓タイプの修理を解説していきます。
今回修理作業を行った水栓は「TW20」です。生産期間は1999年〜2007年です。既に販売も終了していますが、交換部品は取り寄せが可能になっています。本体を交換するよりも低予算で修繕できますね。
ハンドルの下部から水が漏れてしまう場合は「開閉バルブ」の劣化が原因と思われます。この蛇口の場合はスピンドルが特殊になっています。どのように交換できるのか解説したいと思います。
交換の手順
まずクランクにある止水栓をマイナスドライバーで閉めましょう。(元栓の閉栓不要)
それからお湯と水のハンドルを外しましょう。赤と青のキャップを外して中のプラスねじをドライバーで外します。そうするとハンドルが外れます。開閉バルブはモンキーレンチで外せるようになっています。
かなり固着していることが多いのでしっかりした工具で作業してください。
外す時には水が出てきますので雑巾などを用意しておくといいです。止水栓の閉め方が甘いと水が出てきてしまいますのでしっかりと閉めてください。
固い場合に無理に外そうとして水栓の根元に負荷がかかると配管で折れてしまう危険がありますので、自分では難しいと判断されたなら水道屋さんを手配してプロにお任せしましょう!
この水栓の「開閉バルブ」は「TH737」という品番です。定価で¥1.900(税別)になります。2個セットで注文になります。この部品以外はあいませんのでご注意ください。
工具でしっかりとねじ込んでください。取り付けましたらハンドルをはめてバルブを閉めてからクランクの止水栓を開栓します。水漏れしなければ成功です。万一水漏れが起きてしまったら水栓本体の劣化となります。
スパウト部での水漏れの場合
水漏れはハンドル部だけではなく、吐水パイプの部分からも漏れてくることがあります。「スパウト」とも呼びます。この水栓のスパウトは「緊急止水栓付き回転スパウト」というものです。
この「緊急止水栓付き」とは何でしょうか?
洗濯機には必ずワンタッチの給水ホースが付属されています。上記の写真のような蛇口でなければ「給水元口」というパーツを蛇口に取り付けてから給水ホースを嵌め込むことできます。この接続部分に給水ホースが抜けてしまった場合にも水が出ないようにストッパーが働く機能のことです。
スパウトの付け根あたりから水漏れしてくる場合は単純に「Uパッキン」(パイプパッキン)を交換すれば直ることがほとんどですが、中には金属劣化が生じてそれでも水漏れしてくるケースもあります。その場合はこのスパウトごと交換すればOKです。
洗濯機用の蛇口でも修理が簡単にできないものもあります。それは「コンセント型」の洗濯機水栓です。どうして修理が難しいのかこちらの記事で詳しく取り上げています。こちらをご覧ください!→洗濯機水栓も種類によって修理が違います