浴室シャワーのエルボから水漏れしたらどうすればいいの?

シャワーのエルボから水漏れ?

何年もシャワーを使用していると水栓から水漏れしてきます。本体を交換した方がいい場合と簡単な部品で直ってしまう場合があります。今回取り上げる「シャワーエルボ」からの水漏れはどちらのケースと言えるのでしょうか?

答えは・・・” 部品修理 ”で直ります!

ただし!絶対ではありません。が、ほぼ部品を交換すればOKです。

この水漏れで一般の水道屋さんに依頼すると100%本体交換を勧められてしまうので、この知識を知っているのとそうでないとではかなりご費用的に違いが生じ、場合によってはかなり損をする可能性もあります。つまり簡単に直ってしまうのに本体丸ごと交換になればかなりお高く付いてしまうからです。

でもそもそも「シャワーエルボ」とはどんな部分を指しているのでしょうか?

 

 

シャワー水栓金具の後ろ側に本体とシャワーホースを繋げるL字になった金具が見えるかと思いますが、ここが「シャワーエルボ」になります。この写真のようにシャワーを使うとエルボの付け根辺りから水が噴き出してしまうことがあります。

ここから水漏れしていると一見「シャワー本体」からの水漏れのように見えます。なので水道業者に修理を依頼してしまうと簡単に本体交換を勧められ言われるがままに高額な費用がかかってしまう結果になります。

何が原因なのか?

主にエルボの止水用のOリングかネジ部の摩耗が原因と思われます。今回はTOTO製の「TMF40CRX」という壁付サーモ13水栓金具の修繕の例から解説していきたいと思います。

 

 

この品番のシャワー水栓はすでに販売終了品となっています。こうなると部品の調達が怪しくなりますが、探してみるとありました。このシャワーエルボの品番は「TH730-1」となります。定価¥1,450(税別)です。

 

この部品は他にもTMJ 46型・TMJ 47型にも合います。さらにTMJ20型やTMJ30型の場合は「TH730-2」という品番になります。交換の手順ですが、まずシャワーホースをエルボから外しましょう。6角のナットになっていますので「モンキーレンチ」などで外してください。

注意点としては外した際にパッキンが落ちてしまう場合があります。再装着の際には再度パッキンを入れてネット閉める必要がありますので、その入っていたパッキンを無くさないようにしてください。

工具などは使わずにエルボ部を正面から見て左回しに回転させていくと簡単に外れます

 

 

新しい部品を取り付けるには逆回しでねじ込みます。ただそれだけです。簡単に交換できてしまいます。取り付けられたらシャワーホースをパッキンを忘れずに嵌め込んだら終了です。

 

 

シャワーを出しても水が噴き出さなくなります。これで普段通りご使用が可能になります。この部品で間違えないようにする点は、TMJ40型のシャワー水栓の場合です。形が似ているので全て共通かと思いがちですが、実は全然違う部品が必要になります。この品番の場合は、

 

 

こちらのシャワーエルボ「THY730」(定価¥1,550税別)になります。形が似ているので自分も間違えてしまいました。(笑) 取り付けの方法は同じで簡単に交換ができます。同じ症状の場合はまず部品を調達して、自分で直してみると意外に簡単に解消してしまうことになります。

もちろんご自宅のシャワー水栓が古いためのシャワー水栓ごと交換する時期でもあるとお考えなら、予算を考慮して交換することも必要なことかと思います。でもまだまだ使えそうだと思う方には是非部品交換をお勧めします。

他のメーカーの場合はどうなの?

全ての方がTOTO製では無いので、ご自宅のシャワーはどうなのか?と思われるかと思います。INAX製の場合はシャワーエルボ「A -1859-3」という品番のものになります。定価¥190(税別)になっています。樹脂製になっています。

KVK製だとシャワーエルボセットねじ込みタイプ「PZ 76J」定価¥1,840(税別)と意外にお高めになっています。要領は大体同じですね。

 

難しいケースは「スイッチシャワー」の場合です

こちらのブログ  ➡️  スイッチシャワーは便利ですが故障に要注意? も参照していただければと思いますが、スイッチシャワーの場合はシャワーエルボに「逆止弁」という機能が付いているので注意が必要になります。シャワー水栓の型番を調べて装着可能なものをお選びください。

部品で直す方がお得か?本体交換がお得か?は正直ケースバイケースです。ただ部品代はそれ程高く無いため、まずは自分で部品修理してみるのもよろしいかと思います。