ビルトイン浄水器専用水栓の不具合
経年劣化によりビルトイン浄水器の専用水栓の故障が起き始めます。専用水栓付きの水栓ではないタイプもありますが、今回は専用水栓の場合を取り上げます。以前のブログではこの専用水栓が水漏れしたり水が止まらないという症状に交換できる部品をご紹介しています。
こちらも参照ください ➡️ ビルトイン浄水器の水栓が水漏れする原因とは?
ビルトイン浄水器のデメリット
幾つかお客様の声を挙げると・・・
- カートリッジの交換が大変
- カートリッジの値段が高い
- カートリッジの交換時期が長いので不安
- 浄水器専用水栓が水漏れしやすい
ビルトイン浄水器のカートリッジはキッチンのシンク下に設置されていてカートリッジを交換するのは手間がかかります。面倒な方はメーカーの訪問交換サービスを利用されている方もおられるかと思われますが、その分出張作業費用が多くかかります。
加えてカートリッジ1個の価格も1万円以上するものがほとんどです。
またカートリッジの交換周期が1年という長い期間に及びます。つい交換を忘れると平気で2〜3年経過してしまうことが起こり得ます。ご使用者の中には「そんなに長く交換しなくて本当に浄水機能が果たされているのか不安」という声もお聞きします。
浄水器専用水栓も水が止まらなくなったり、本体から水漏れしてくる故障が生じます。この専用水栓は通常の蛇口と構造が異なり、水栓コマを使用せず開閉バルブ式となっています。つまり故障すると専用部品を取り寄せないと修繕できません。
こんな悩みを解決する方法とは?
それは「浄水器内臓型混合水栓」に交換する方法です。
つまり蛇口に浄水器を搭載したタイプです。今では各水栓メーカーから販売されています。どんな種類があるかはこちらをどうぞ ➡️ 浄水器のカートリッジを交換しないとどうなるの?
浄水器専用水栓は使っているうちは問題ありませんが、あまり使わなくなると邪魔な存在になってしまうのではないでしょうか?この水栓があるため物が置けませんしスペースが狭くなります。でも本当は浄水器は使いたい。こういった場合は浄水器内臓型混合水栓がお勧めです。
水栓の先端に取り付ける物ではなく本体に内臓されたものです。もちろん通常の水道水を整流とシャワータイプに切り替えて使用できます。食器洗いなどは水道水を使い、飲み物や調理には浄水された水を使うことが簡単にできます。
カートリッジはどうなっているのでしょうか?
こういった筒状のカートリッジが使われています。小さいので交換も簡単にできます。どのメーカーも大抵は3〜4ヶ月ごとに交換するように勧められています。ただし必ずそうしなければならない訳ではないため、交換時期を少しずらすこともできます。最高でも6ヶ月くらいにしておけばいいかと思います。
既存のキッチン水栓とビルトイン浄水器を撤去してこの浄水器内臓型混合水栓を取り付ける現場の写真をご紹介します。まずは既存のワンホール混合水栓を取り外します。
取り外す時には、取り付け穴の周囲をよく掃除しておきましょう。水垢が固着している場合は平たい金属プレートのようなものでシンクに傷を付けないように表面だけを削るように剥がしてください。シンク下の配管も外して本体を抜き取ります。
次に既設のビルトイン浄水器と専用水栓を撤去します。まず浄水器に分岐させている給水管があるのでその配管を取り外します。ここで注意が必要なのは水側の止水栓のあたりにチーズ管が設置されていて浄水器側に給水させるための配管に「止水栓」(バルブ)が設置してあるかどうかです。
浄水器側の止水栓があれば止水栓を閉めた状態でその先の配管ごと外しても構いません。しかしもし止水栓が無く直接カートリッジや専用水栓に給水管が繋がっている場合はプラグ止めなどの止水処理が必要となります。
ビルトイン浄水器がなくなると取り付け穴だけが残ります。その穴を塞ぐのに丁度いいのは「ステンレスプレート」です。例えば三栄水栓ですと「R555N−◯」になります。この◯のところは口径になります。口径つまり穴の大きさによって値段も変わります。大抵は50で大丈夫です。
ステンレス製ですので錆びませんし裏側は粘着テープになっています。穴の中心に来るように貼り付ければ滅多なことで剥がれることはありません。貼り付ける時に十分水気を取り乾いた状態がベストです。万一剥がれた場合のため予備としてもう1枚余分に購入しておくのも有りかと思います。
シンクと同じ素材ですので違和感がありませんし、薄いので邪魔になりません。スッキリとした仕上がりになります。浄水器は蛇口に内蔵されていますので蛇口が分かれていた時のように使い分ける必要がありませんね。