実際にお伺いしたお客様の中には30年以上も故障すら無く未だに問題なく使用されている方もいらっしゃいます。どうしてなのか?検証してみましたところ、そういった方の共通点が見えてきましたので、このブログでシェアしたいと思います。
ではこれから1つずつ解説していきましょう!
蛇口が一旦壊れると当然修理が必要となります。蛇口にも2種類あって「単水栓」と呼ばれる水(お湯)のみしか出てこない蛇口と水とお湯が同時に使える「混合水栓」です。
「単水栓」の場合は、本体を交換してもそれほど高額にはなりません。またいわゆるパッキン交換で水漏れのほとんどが解消させることができます。ただし「混合水栓」の場合は本体の価格も高くなり修理する場合の部品(カートリッジ等)も高くなります。
水道業者を手配して修理してもらうと出張料や作業料それと部品代が加算されることになります。緊急対応のデリバリーサービスですので費用は高額になります。数千円では済みません。自分で直すという方でも工具が足りないとか仕組みが良く分かっていないと上手く直せません。
こうした費用がかからなければもっと必要なもののためにお金を使うことができますよね?
修理を依頼するにしても、自分で直すとしても「まとまった時間」が必要になります。普段仕事をしている方であれば仕事の休みの週末に対応できればいいですが、水漏れや故障は「時を選びません」。突然故障がやってきます。
いつ起きるか分からないので、急に起きた場合、業者を手配するかと思いますが、それが平日であれば仕事を休むか半日休むかして時間を取らなければなりません。他にも子供の学校の用事だったり手が離せない状況もあります。それを止めて修理に充てる時間はかなり痛手ですね。
それに加え蛇口の種類や故障状況によってはその場での修理ができない物もあります。そうなれば部品を発注して後日再訪問することになります。別の日にも対応しなければならなくなると余計に時間が取られます。時間もお金を同じほど大切だと思えば勿体ないですよね?
乱暴に扱えば破損することもあり得ます。また日ごろのお手入れ(清掃)などを行っていないと見る見る水垢やカビが発生してしまいます。汚くなればなるほど愛着も湧かないため「粗野」に扱うようになります。そのためたちまち寿命が短くなると思われます。
いつでも蛇口を丁寧に扱い、水気を拭き取るなどのお手入れを欠かさないことで故障が起きにくくなります。愛着があればどんな時も大切に扱うようになります。それが必然的に寿命を延ばす結果にもなるのです。
大抵、蛇口を長持ちされているご家庭に伺うと、古いなりにもピカピカに磨かれていて優しく扱っておられることが分かりました。賃貸物件であっても自分の使う大切な設備ですから壊れないように丁寧に扱うことは寿命を延ばす秘訣と言えます。
時間に追われている生活を送っている方が多いかと思われますが、そのストレスやイライラが物の使い方に現れてしまう場合もあります。その際に蛇口を丁寧に扱う事ができず、荒々しく使ってしまうことによってレバーが破損したり、水漏れが始まってしまうケースも多々あります。
何事も平常心を失わない事が大切です。良く感情を物にぶつける人がいます。これは全くの損失しかもたらしません。一度壊れた物は気分が良くなっても元に戻りません。壊れた物を修復するか買い替えると言う現実だけが残ります。
自分で修理できるものもあります。
例えばシングルレバー混合水栓の場合、劣化してくるとレバーが固くなってしまう現象が起こります。そのような違和感を感じた場合は、早めに内部の「カートリッジ」を交換しておけばすぐに元通りに使えます。ハンドル式でしたらスピンドルやケレップを交換しましょう!
※交換の仕方についてはこちらをどうぞ➡蛇口の水ポタは大抵カートリッジで直ります 蛇口のハンドルが固くて回らない 蛇口のパッキン交換で水漏れを直す方法
自分のお気に入りの物や大切な物はいつも磨いたり丁寧に扱います。「蛇口」に対しても同じような気持ちを持って扱えば期待に応えてくれるものです。不具合なことが見つかったら早めに対処することで軽度なメンテナンスで使えるようになります。
今は使い捨ての社会、ストレス社会となっているため物に愛着をそれほど持っていない方も多いかと思います。時間と金銭的余裕があればあまり関係が無いと思われるかもしれません。確かに考え方は人それぞれです。
水道屋として仕事が増えるのはありがたい事ですが、蛇口が粗末に扱われるのは見るに忍びないです。皆様蛇口に愛を。
更新日:2020年7月16日