Categories: 水のトラブル

引っ越しで入居した際に水回りのチェックをするべきなのはなぜか?

春の引っ越しシーズン到来

新入学・新入社など春の時期は引っ越しして新生活を送られる方が多くなります。

賃貸のアパートや1Rマンションに入居される方は部屋の間取りや内装だけに目が行きがちかもしれません。賃貸物件を決める際に陽当たりや周囲の景色が決めてになっている方も多いかと思います。当然家賃も大きな判断材料です。

しかし、もしかすると内装のリフォームや掃除がきちんとなされている部屋を見ただけで決めてしまう方もいるかもしれません。そんな中、見落とされがちなのが・・・

水回りの設備です

キッチンや洗面台、浴室や洗濯機用の蛇口など水回りの設備にはそれほど気にしない方が多くいます。あまり考えたことがないかもしれませんが、建物の築年数と同年数の蛇口が使われていることがほとんどです。

新築の場合は別として10年以上の築年数の物件の場合は、ほぼ水回りは建てた時のものになっています。蛇口の耐用年数は10~12年となっているため、入居時にすでに限界になっているケースが多々あります。

内覧時や入居したての時は「水がちゃんと出るか」くらいしかチェックしない方がほとんどで「水がちゃんと止まるか?」「周りに水漏れしていないか?」「排水が正常に流れているか?」などと確認しないのではないでしょうか?

よくある水のトラブルとは?どこを見ればいいの?

1、キッチンの蛇口

キッチンの蛇口を出してみて水がちゃんと止まりますか?ハンドル式の場合は軽く閉めても止まりますか?それともぎゅっ!と閉めないと止まりませんか?レバー式も同様です。今は上げ吐水下げ止水になっていますので、レバーを下げてきちんと水が止まるでしょうか?何度かやってみれば分かります。

なかなか止まらない」「止めてもポタポタ水が垂れる」といった場合は故障しています。修理か交換が必要と思われます。

2、浴室シャワー水栓

大抵はカランとシャワーが切り替えられるこのような蛇口が付いているかもしれません。ハンドル式の場合はカランにして水の出し止めを行ってみましょう。きちんと水が止まりますか?ハンドルの下あたりから水漏れしてませんか?シャワーに切り替えてシャワーからきちんと出ていますか?

閉めてもポタポタしてくる」「シャワーに切り替えてもカランからも水が出てくる」「ハンドルが固い」といった場合は劣化の症状です。修理または交換が必要です。

3、洗濯機用の水栓

この洗濯機用の蛇口はなかなか気付きにくく、入居後しばらくしてから気付きます。なぜなら引っ越しして洗濯機を実際に動かすまでに時間がかかる方が多いからです。特に洗濯機水栓のハンドルの下やノズルの付け根辺りから水漏れするケースが多くあります。

洗濯機用の給水ホースを接続してハンドルを回してみましょう。しばらくすると何処からか水漏れしてきませんか?実際に洗濯機に水が注入されますか?スイッチを入れて確認しましょう。

蛇口の周りから水が漏れてくる」といった場合は水栓の劣化の症状です。修理または交換をしましょう。ただ「給水ホースの接続部からの水漏れ」に関しては微妙です。つまり給水ホースが問題だったり、接続の仕方が不備だったりします。このような場合は自己責任となります。

4、トイレの水漏れ

なかなか気付きにくい水漏れの1つが「トイレ」です。まずレバーを動かして水を流して通常通りに流れるかを確認します。その後、便器の周辺から水漏れしていないか?をチェックしましょう。

タンクに水が注水される時、水がちゃんと出ていますか?きちんとレバーが戻って止まりますか?一旦水が溜まると音も止まりますが、しばらくすると「ポチャ・ポチャ」と水が落ちる音が続いていませんか?便器の鉢内には「たまり水」がありますが、その水面がいつまでも揺れていませんか?

上記の症状が出ていると故障している可能性があります。修理や部品交換をしましょう

5、共通してチェックすべき点とは?

それは「排水」がきちんとできるか?という点です。水が正常に排水されていますか?詰まったり流れが悪かったりしていませんか?キッチンや浴室は水をしばらく流して排水状態を確かめましょう。

洗濯機の排水も確認してください。実際に洗濯機に水を張り、脱水させてみてください。洗濯機の排水がきれいに流れていますか?それとも水が溜まってしまってませんか?そうなっていると排水口で詰まりが生じている可能性があります。修理してもらいましょう。

水のトラブルが分かった時してはいけないこととは?

水回りのチェックをして故障に気付いたらしてはいけないことは・・・

勝手に水道屋さんを呼ばないことです

この点は賃貸物件の場合、契約した不動産屋や管理会社からも通達されているかと思います。賃貸住宅の設備トラブルはすべて持ち主の責任になります。もちろん故意の過失は別ですが、経年劣化の場合はすべてオーナーや不動産屋、管理会社に依頼する必要があります。(こちらも参照ください➡賃貸住宅の水漏れや詰まりは誰が負担するの?

もし勝手に水道屋さんを呼んで修理してもらうとその費用は自分が負担しなければならなくなります。大抵賃貸住宅にはオーナーや不動産屋や管理会社の専属の水道業者がいます。専属業者とは作業費用などが決められていて安く行えますが、一般の水道屋さんを呼ぶと高額になってしまいます。たとえ自分にお金の余裕があっても決まりを守るようにしてください

新生活は水回りのトラブルを早めに解消して快適なスタート切っていただければと思います!

 

 

 

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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