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トイレの洗浄管からの水漏れを止める方法

洗浄管を使ったトイレ

今ではあまり見なくなった「隅付タンク」のトイレですが、意外に古いマンションや1R(ワンルーム)のユニットバス内トイレなどではよく使われていることが多いです。大抵の住宅ではタンク密結型のトイレかと思います。

 

 

洗浄管」とは何処の部分かと言えば、上記の写真の銀色のメッキのパイプの部分のことです。このパイプの連結部分によく水漏れが起きてしまいます。

もちろんパイプ自体の劣化による原因がありますが、そのほとんどが連結部のパッキンの消耗による水漏れです。自分で直せないのか?業者に頼んだ方がいいのか?パイプを交換しないと駄目なのか?迷う方もいらっしゃるかもしれません。

簡単に直せます!

実は簡単に直せてしまうのです。

ただし、必要なものがあります!それは「シールテープ」です。

 

 

ホームセンターで見かけることがあるかもしれません。このテープは非常に万能です。普通は壁付の単水栓や混合水栓を取り付ける際に、ねじ込みの部分に巻いて取り付けるための物です。

このシールテープをねじ込みにきっちり巻くことによって壁側のソケットや穴にねじ込む際の隙間を埋める役割を果たします。このシールテープを洗浄管の水漏れにも併用することによって止水させること出来るのです。

洗浄管の水漏れが起きやすい箇所とは?

それは「スパット」と呼ばれる洗浄管を差し込むための金具部品がありますが、その連結させる6角の袋ナットがあります。このナットの連結部分には「差し込みパッキン」というゴム製のパッキンが挟み込まれています。

 

 

このパッキンが経年劣化によって硬くなったり、割れたりして水が漏れ始めてしまうのです。この6角ナットを緩めて補修する必要があります。この作業をするときには「パイプレンチ」または「モーターレンチ」が無いと難しいかと思います。

どんな道具かはこちらをどうぞ➡DIY 自分で直すシャワー水栓 使う道具と注意点 水道屋さんの道具 パイプレンチ

 

シールテープの巻き方に注意を!

この「シールテープ」には巻き方と巻く方向が決まっています。闇雲に巻いてもちゃんと水漏れが止まらないかと思います。この巻き方についての詳しいやり方は次回「YouTube」動画でご紹介したいと思います。こちらをどうぞ➡ https://youtu.be/ppppRP4eHW4

その巻き方は・・・

簡単に説明すれば「ネジ山」を右側に位置させてシールテープ」を向こう側に回すように巻いてください。その際には少し引っ張るように力を入れて巻きましょう。あまり強くすると切れてしまいます。切れてしまったら最初からやり直してください。

 

 

洗浄管のネジ山であればだいたい5~6回巻けば大丈夫かと思います。

巻いたら6角ナットをネジ山にねじ込みましょう。少し力が要りますがネジ山にナットのネジが噛むように押さえながらねじ込んでください。

一度噛んだら先ほどの工具でしっかり最後までナットを締め上げましょう。固くなったらそこで止めます。タンクのレバーを動かしてテストしてみてください。水漏れがしなくなるはずです。何度か流してみて検査しましょう!大丈夫なら補修完了です!

排水弁の劣化の場合

ロータンク内の排水弁(ロータンクサイフォン管)が破損して水漏れしてしまうこともあります。その際は排水弁を交換しなければ直りません。隅付きタンクの場合は32mmか38mm用の排水弁になります。

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便器が動いたり、洗浄管の表面が緑色になっていたりしませんか?

その場合は、そろそろ便器交換が必要な時期と判断できます。密結タンクの便器に交換してはいかがでしょうか?タンク内の部品もかなり劣化が進んでいるかと思われます。この状態の便器では補修はほぼ困難かと思います。

 

 

ただし、その際に注意していただきたいのがトイレの広さです。この隅付タンク式のトイレが設置されている場合は実はスペースの問題が主な理由となっている可能性があります。つまりかなり狭い場所に取り付けられているということです。

普通の密結式洋式便器の長さは約760mm(76Cm)あります。正面の壁から寸法を測ってみましょう。便器を置くとあと何mm残りますか?300mm未満の場合は設置不可と考えてください。

どうして?

当然便器が置けても人が座って用を足すことができないからです。立ったり座ったりという動作が普通に行える最低限の幅が300mmなのです。無理に密結タンクの洋式便器に交換してもかなり使いづらいものになってしまいます。

ではどうしたらいいのか?

リフォーム工事をお勧めします。

トイレが洗面所と隣接しているのであれば、そのスペースを含めてトイレのスペースを広げるためのリフォームをすることです。こうした工事にはなんと!補助金が出ます。こちらをどうぞ➡リフォーム補助金制度を使ってトイレを新しくしませんか?

 

 

補助金については各自治体で確認してください。家の築年数にもよりますが、トイレだけリフォームするのか?家全体をリフォームするか?の選択肢になるかもしれません。最近になってまた2世帯住宅にリフォームされる方も増えています。

予算の関係で難しい場合もあるかと思います。その場合は無理をせずに部分的な補修工事を試みてください。お忘れではないかと思いますが、キャッシュレス決済の還元事業が2020年6月までとなっています。

 

 

来年リフォームを検討している方はそのサービス期間に行う方が賢明です。こちらも参照ください➡クレジットカードを使って水回りを新しくしませんか? 設備は必ず限界が来てしまいます。

そのタイミングは誰も予期できません。今のうちから予算を取り分けておくことをお勧めします!

更新日:2020年10月6日

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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