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トイレの和式から洋式に変えるにはどうすればいいの?

未だに多い和式トイレ




昭和30年ごろまではほとんどの世帯が和式トイレでした。現在では和式トイレの出荷率は0.7%にまでなっており、ほとんどの住宅が洋式トイレであることを示しています。

しかし、小・中学校などでは5割前後で依然として和式トイレが設置されており、古い住宅では和式のままという所もまだまだ見受けられます。高齢者の中には和式でないと使いづらいという方もいらっしゃいます。賃貸物件でも家賃が安い条件にトイレが和式ということもあるようです。

和式トイレを洋式に簡単に変えるには

まず和式トイレには2種類あります。

上記の写真は平置き型です。もう1つは「汽車式」です。これは便器が1段高くなっているタイプです。いずれの場合にも各メーカーから「簡易式洋式トイレ」という和式の上に載せるタイプのものが販売されています。ネット販売で¥10.000~30.000までいろいろあります。

ただし注意点があります。

これはただ和式トイレの上に載せるだけのもので固定はされません。体重移動などが困難な方や高齢者の方には不向きかもしれません。もちろん固定型も販売されています。陶器タイプもありますが、器具自体も高くなりますし、設置工事代もかかります。そうであれば全体的なリフォームを検討されてもよろしいかと思います。こちらを参照ください➡和式トイレを洋式トイレに工事する



高齢化社会で安全性を考える

古い住宅に住む方も高齢化が進み、足腰に障害を持たれる方も多いため立ったりしゃがんだりの動作に困難を覚える方も少なくありません。1つの解決策としては手すりを多く設置するという方法です。しかし手の力も衰えてくるとこれも万全とは言えません。やはり安全性を考えるなら和式トイレから洋式トイレにリフォームされることです。

とても工事代が高くて捻出できない・・・

と思われる方はこちらをご覧ください!➡リフォーム補助金制度を使ってトイレを新しくしませんか?

まずは安全性と快適性を実感していただきたいと思います。特に高齢者の中にはトイレの頻度が上がってしまう方もいらっしゃいます。ぜひご検討ください。



和式トイレのデメリット

陶器も限界が来ることがあります。表面だけではなく便器の裏側にも「尿石」などの付着物が蓄積されていきます。必然的に流れも悪くなってしまいます。和式トイレの場合、この詰まり抜きが洋式トイレより難しいことがあります。1つはトイレットペーパーや便などの詰まりならまだしも、それ以外の遺物詰まりの場合は便器を取り外すことはできません。ワイヤー洗浄も構造的に不可能です。汚水管または汚水桝からワイヤー清掃できればまだいいですが、できないことの方が多いです。

重度の詰まりは非常に解消が難しいということです。

 

 

隅付きタンクからの洗浄管(メッキ管)の腐食も厳しい状態になります。ある方は和式トイレを使用して立ち上がる際によろめいて洗浄管をつかんでしまい、破損させてしまったケースもあります。洗浄管は洋式トイレでも使用している部材でもありますので修理は簡単ですが、そうした破損のリスクが高まります。

中には和式トイレでない嫌だというこだわりのある方もいらっしゃるかもしれません。それはそれで今まで通りご使用になられていけばよろしいかと思います。トイレは生理現象ですし環境が変わるとリラックスしてできないという方もいらっしゃるかもしれません。無理にリフォームをお勧めすることは致しませんが、万が一のことを考えて未然に対策を講じておくのは大切です。

良いご判断をお願いいたします。

 

ウォーターマン

水回りの修繕補修を中心に事業を行っております。個人事業主です。広島県出身。51歳。妻と2人の息子。東京多摩エリアを中心に展開しております。

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